- 学名:Carassius auratus subsp. 2
- 地方名:マルブナ、マブナ、キンタロウブナ
- 標準体長:平均15cm
- 老成体長:20cm
- 鰓耙数:27~49本
- 背鰭条数:11~14条
見分けるコツ
- 体高が低い
- 体長が15cm以下と小型
- 背鰭基底が短い
概要
日本産フナ類の中で最も小型。関東地方、東北地方の太平洋側に分布する。
最も親しみのある淡水魚のうちの一つである。関東地方では”マブナ″と呼ばれて、釣り人の対象魚として親しまれている。本亜種は日本固有亜種のフナ類である。
体長は15cm程度とフナ類の中では最も小さい部類に当たる。さらに成長も遅く、老成して体長20cmを超えるのには8年以上も掛かる。体と鰭に丸みがあり、
背鰭基底の長さが著しく短いのが特徴的である。また、背鰭軟条数は11~14であり、他の種類より少ない。
体色は主に赤褐色や黄褐色であり、鱗には光沢が見える。また、各鱗の外側には、明るく縁取りがある。体高が低く(2.7~3.6)、ギンブナと比べて腸が短い(体長の約2倍の長さ)。尾柄部の暗色稚魚斑は体長3cm未満でうっすら現れる程度で不明瞭で現れないことが多い。
河川の下流域や湿地帯に生息している。フナ属の中では最も底生的であり、春から夏にかけて湖の低層を移動し、冬には浅いヨシ等の間に潜む。雑食性だが、主にアカムシやイトミミズ等を好んで食べる。フナ属の中では珍しく群れを作らずに単独で泳いでいることが多い。
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