本栖湖はその透明度の高い水と豊かな自然環境が特徴で、ダイバーにとって魅力的なダイビングスポットが数多く存在しています。
溶岩帯、沈木エリア、湧水など、多様な地形と生態系が織り成す美しい景観の中で、さまざまな生物を観察することができます。
本記事では、本栖湖の代表的なダイビングポイントを紹介し、それぞれの場所で見られる生物や特徴的な景色について詳しく解説していきます。
ぜひダイビング計画の参考にしてみてください。
トンネル下 水深5〜30m



溶岩帯のポイント。トンネルを境に本栖湖の3要素である「溶岩」・「沈木」・「湧水」の1つ「溶岩」が水面から水深30mまで流れ込んでいます。
溶岩のくぼみにはスジエビ、ギギが生息、浅瀬はブラックバスやアユ、水底はカジカ、ヌマチチブなどが見れる。
フナはあまり見かけないポイントですが、隠れていそうなポイントは比較的多いですので、探してみてもイイですね。
ホーンテッドマンション 水深5〜20m


本栖湖のダイビングスポットの中でも最も有名なポイントです。
迫力ある沈木を拝めることが出来るポイント。10mを超す大きな木が、枝ごと付いた形で沈んでいる。枝に付いた藻がクモの巣のように見え、フォトジェニックで幻想的。
・・・と言いたいのですが、実際にはえだに大量の釣り糸やルアーが引っかかっていますので、近寄りすぎると釣り糸に引っかかったり、ルアーの針に刺さったりとかなり危険です。
違う意味でも怖い場所ですね。

かくいう私は初めて本栖湖で潜りに行ったポイントです。
巨木とは離れた場所に岩場があり、フナが隠れていることがありました。
そのフナの写真がこの上のものです。残念ながら、逃げられてしまい後ろ姿しか撮影ができませんでした。
これが私のフナの水中写真をより深くはまり込むきっかけとなりましたね。
沈木の森 水深10〜30m


幾十もの圧倒的な丸太沈木が横たわるポイント。傾斜がきつく一気に落ち込んでいる。沈木の他、大きな岩も点在。遠い昔に落ちたであろう車も沈んでいる。
エントリー方法としてビーチエントリーの他にもぐらん遊覧船からのボートエントリーもできるポイント。人通りも少なく大型魚も比較的多いですが、残念ながらフナは確認できていませんね。
湧水ポイント 水深5〜12m


遠浅で、湧水が湧いている大小の穴が点々とあるポイント。穴の近くにいくと、冷水が湧き出ており、ひやっとする。月のクレーターのような形状のものもある。
湧水ポイントの撮影をしてもわかりづらく、動画撮影の方が比較的映えますね。
冬場にダイビングした際には藻の中でフナを確認できました。
長崎 水深5〜20M


もぐらん遊覧船の周遊ルートでもあり、餌付けするためヒメマスやニジマス、ウグイ、アユ、ワカサギなどが群れることがある。当たれば、どっさり魚鑑賞が出来るポイント。沈木の林同様、斜面がきつく一気に落ち込んでいる。
ゲンゴロウブナの回遊ルートなのか、稀に表層部分をゲンゴロウブナの群れに遭遇することもあります。タイミングが重要なので、ギャンブル感覚で楽しみましょう。
長崎根 水深5〜20m


沈木・フィッシュウォッチングなど浅瀬・深場共にバランスの取れたポイント。浅場ではオイカワやワカサギの群れ、コイやブラックバスの居着いてるところもあり。富士山と竜ヶ岳のコラボレーションが綺麗に見えるポイント。
フナは比較的少ないポイント。フナ撮影するならば回遊しているゲンゴロウブナを狙うくらいしかないかな。それ以外でも撮影映えするものが多いので、アリでしょう。
MDR前浜 水深5〜15m


MOTOSUKO DIVE RESORTから一番近く歩いてもいけるポイント。遠浅なポイントで、溶岩の流れ込みもあり、コイやブラックバス、スジエビなどが見れる。たまにレア物に遭遇することがある。水面からの富士山もGOOD!
地味にフナに一番よく遭遇できるポイントになります。溶岩により入り組んだ地形であり、フナが回遊しやすいのが特徴的です。水深も浅めの場所で狙えばエアーの消費も少なく、長時間狙うこともできます。
スポーツセンター前 水深5〜20m


名前の通り本栖湖にあるスポーツセンターの近くにあるダイビングスポット。
20メートル近い巨木や巨大な溶岩石などがあるポイントであり、比較的大きな生物の隠れ家になっていることがあります。

フナの出現率も比較的高く、特に溶岩の隙間に隠れていることがあります。フナがいそうなポイントをねばって狙っていきましょう。
狭間 水深10〜20m


知るダイバーぞ知る、隠れたダイビングポイント。比較的急な斜面と巨大な岩が乱立するスポットになり、ブラックバスやナマズ、ギンブナなど比較的大きな魚が生息しています。
エントリーする場所も斜面がキツくそれなりにダイビング経験が豊富な人、一人でダイビング機材の準備してができ、他の人のサポートがなくても移動が容易な人でないと難しい場所になりますね。
キャンプ場前 5〜20m


洪庵の経営するキャンプ場からビーチエントリーするポイント。遠浅なのでダイビング自体は容易です。特徴としてはキャンプ場での取水塔があり、その近辺には大型のブラックバスが縄張りを張っている姿を見ることができます。
近年はゆるキャンの聖地となり洪庵キャンパーが多くなりました。そのためキャンプする人の中をドライスーツを着てダイビングするのには勇気が入りますね。
また、他のカヌーやサップなどのアクティビティや水遊びをするキャンプ場の人もいるため、大型の魚はあまりうろついていないイメージがあり、湖底には小型のハゼがいる程度と魚の撮影にはあまりお勧めできませんね。フナも見かけたことがありません。
まとめ
本栖湖には、溶岩、沈木、湧水といった独自の要素を楽しめるポイントが多く存在します。
それぞれのポイントで出会える生物や地形は異なり、ダイバーにとって非常に魅力的なスポットです。
特に、沈木や溶岩の隙間を探すことで、普段なかなか見ることのできない魚たちとの出会いがあるかもしれません。
本栖湖でのダイビングは、四季折々の変化も楽しめ、常に新たな発見が待っています。
これから本栖湖でのダイビングを計画している方に、この記事が少しでも役立てば嬉しいです。
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