今回は水中写真を撮るためのカメラ選びについて解説していきます。
ダイビングで水中写真を撮るためにカメラを選ぶときには、いくつかのポイントを考えることが大切です。できるだけ簡単に説明しますね。
水中カメラの選び方の基礎
1. 防水機能があるカメラを選ぼう
まず一番大事なこととして「水中で使う」ためにも防水機能があることが重要です。
カメラ内に水が入ってしまうと壊れてしまうので、まずは「防水性能が高いカメラ」や、カメラを入れて防水にする「防水ハウジング」があるかどうかを確認しましょう。
特にカメラの性能以上にその点を考慮しないとせっかく高性能のカメラを購入したのに水中では使えないのは本末転倒ですよね。
購入するカメラに、そのモデル専用の防水ケースがあるか確認しておくと安心です。
2. 操作が簡単なものを選ぶ
水中という特殊な環境では普通のカメラよりも操作が難しくなることがあります。
だから、操作が簡単なカメラを選ぶと安心です。
ボタンが大きかったり、操作しやすいデザインのカメラを選ぶと良いでしょう。
3. 撮影モードが豊富なカメラを選ぼう
水中では光の具合が変わるので、いろいろな設定ができるカメラが便利です。
「オートモード」だけでなく、「マニュアルモード」や「水中モード」があるカメラを選ぶと、自分で明るさや色を調整できて、もっときれいな写真が撮れます。
また、撮影後に調整ができるようにRAWで撮影ができるカメラだと撮影後に理想な写真に整えることができるので、撮影に慣れた方にもおすすめですね。
4. 広角やマクロモードが使えるカメラを選ぶ
水中で魚や風景を撮影するときは、広い範囲を写せる広角レンズが役に立ちます。広角レンズが使えるカメラを選ぶと、大きな魚の群れや水中の美しい風景もバッチリ撮影できます。
5. 手ブレ補正機能があると便利
水中は深く潜れば潜るほど暗くなっていき、オートモードで撮影していると明るさを確保するためにシャッタースピードが遅くなっていきます。
またうねる水中環境では手が揺れやすく写真がブレてしまうこともあります。
ストロボやフラッシュ撮影などを行わない場合には「手ブレ補正機能」がついているカメラを選ぶと、ブレずにきれいな写真を撮ることができます。
カメラの種類と性能の差
次にカメラの違いについて解説していきましょう。カメラには大きく3種類存在し、一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ、コンパクトカメラあります。それぞれに特徴があり、用途や使い方によって選ぶと良いでしょう。
一眼レフカメラ
カメラの中に鏡が入っていて、ファインダーを通して見たままの景色を撮影できます。プロの写真家や写真が好きな人によく使われています。
操作が少し複雑ですが、細かく設定を変えられるので、いろいろなシーンで綺麗な写真を撮ることができます。
ミラーレスカメラ
一眼レフのように鏡を使わないタイプのカメラです。そのため、カメラ自体が軽くてコンパクトなものが多く、持ち運びやすいのが特徴です。
最近は技術が進んで、一眼レフと同じくらい高画質な写真が撮れるモデルもたくさん出ています。初心者にも扱いやすく、プロも使うようになっています。
コンパクトカメラ
(デジカメとも呼ばれます)は、小さくて軽いので、気軽に持ち歩けるのが魅力です。設定が簡単で、自動で写真を綺麗に撮ってくれるので、難しい操作を覚えなくてもいいのがポイントです。
最近はスマートフォンのカメラが高性能になったため、使う人が少し減ってきています。
センサーサイズの大きさはどれくらいがいいのか?
カメラのセンサーサイズとは、カメラ内部にある光を受け取る部分の大きさのことです。
センサーサイズが大きくなると、光をたくさん取り込めるようになり、暗い場所でも明るくて綺麗な写真が撮れます。また、背景をぼかして被写体を際立たせることも得意になります。
しかし、大きなセンサーにはデメリットもあります。カメラ自体が重くなったり、サイズが大きくなることが多いです。
また、価格が高くなることもあるので、持ち運びやすさやコストを考える必要があります。使い方に合わせて、自分に合ったセンサーサイズを選ぶのがポイントです。
画素数はどれくらい高いといいのか?
カメラの画質が高いと、撮った写真がとてもきれいに見えます。
目安として、1200万画素(12メガピクセル)以上のカメラを選ぶと良いでしょう。画質が高いと、後で写真を拡大してもきれいに見えます。
現在はコンパクトカメラでも最低ラインの画素数は確保できていますので、そこまで画素数について気にしなくてもいいですね。
むしろ画素数が高すぎると写真のサイズが大きすぎて、管理するためのパソコンが重くなってしまうので何事もほどほどがいいかもしれませんね。
結局どれを変えばいいの?|現在のカメラ選びのトレンド
ここまでご覧になった方が思うのは「結局どれを買うべきか」ですよね。
こだわりのメーカーがない場合は「オリンパス」のカメラがおすすめです。
理由は「防水性能が高いこと」と「センサーサイズが小さく安価に収まること」が挙げられます。
元々水中に強いカメラメーカーですので、困ったらオリンパスを選んでおけば間違いはありません。
初心者にはコンパクトカメラのToughシリーズがおすすめです。
防水性能が高く、比較的コンパクトで小さくて使いやすく、防水ハウジングを合わせても価格も比較的安く収まりますから始めやすいですね。
少し慣れてきたら、「OMシリーズ」などミラーレス一眼t交換式レンズのセットもおすすめです。
レンズも比較的安価ですし、防水ハウジングをつけることで、水中でも高画質な写真が撮れるようになります。
以前はデジタル一眼レフがプロはよく使用していましたが、基本的にカメラやハウジングを含めると非常に大きく高価ですので、なかなかハードルが高いです。
また、ハウジングも制作されていないものもありますので、現在はミラーレス一眼を用いられることが多いです。
まとめ
水中でのフナの撮影を楽しむためには、防水機能がしっかりしていて、操作が簡単で、画質の高いカメラを選ぶことが大切です。
初心者なら、まずは防水デジタルカメラから始めて、少しずつミラーレスカメラなどにステップアップしていくのがおすすめです。自分に合ったカメラを見つけて、水中写真を楽しんでくださいね!
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