ダイビングで水中写真を撮るためのレンズ選び|交換式レンズとコンバージョンレンズ

撮影機材

今回はダイビングで撮影する際に必要なレンズ選びについて解説していきます。

ダイビングで水中写真を撮る際、交換式レンズ選びはとても重要です。レンズの選び方次第で、フナの姿をより鮮明に、そしてかっこよく撮ることができます。

ここでは、交換式レンズの基本と、コンバージョンレンズについて簡単に解説します。

1. 交換式レンズとは?

カメラに取り付けることができるレンズを交換式レンズと呼びます。このレンズを変えることで、撮りたい写真の雰囲気や撮影する距離に合わせてカメラの性能を調整できます。

水中写真でよく使われるレンズには、大きく分けて次の3つのタイプがあります。

標準レンズ、広角レンズそしてマクロレンズです。

標準レンズ

まず紹介するのは標準レンズです。名前の通り普通のレンズであり、広角から望遠までズームができることができるズームレンズもあります。

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  • 特徴: 人間の目で見る視野に近い写り方をするレンズです。フナが適度な距離にいるときにバランスよく撮影できます。
  • メリット: 広すぎず狭すぎないので、フナ全体を捉えたり、背景と一緒にフナを撮影するのにちょうど良いです。
  • オススメシーン: フナがゆっくり泳いでいるときや、背景も一緒に撮影したいとき。

環境やフナの個体の大きさによってレンズをコロコロ変えられないので、このレンズを使用しておけば汎用性は高いかと思います。とりあえず、困ったらこのレンズを使用しておけば損はないでしょうね。

多くの撮影シーン対応できる反面、マクロ性能やワイド性能が低めです。

広角レンズ

まず紹介するのは広角レンズです。名前の通り撮影画角が広いレンズであり、景色やたくさんの魚たちを一度に写し込むのに適しています。

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  • 特徴: 広い範囲を撮影できるレンズです。視野が広く、景色やたくさんの魚たちを一度に写し込むのに適しています。
  • メリット: 水中の広がりや、フナが群れで泳いでいるシーンを撮影するのにぴったりです。魚の大きさや距離感がわかりやすい写真が撮れます。
  • オススメシーン: フナがたくさん集まっている場所や、湖底の景色も一緒に撮りたいとき。

水中は光の屈折により、陸上に比べると画角が狭くなっていきます。

通常の広角レンズとは別で魚眼レンズが存在します。広角レンズよりも画角が広いですが、魚眼特有の歪みが出てきます。
それでも陸上と比べると直線のものがないので、違和感が少ないので超広角レンズ感覚で使用することができます。

注意点としては被写体と近づかないと姿がかなり小さくなってしまいます。
透明度が悪い環境ではただ濁った水中しか見えなくなるので、あまり活かせないですね。

マクロレンズ

次に紹介するのはマクロレンズです。こちらは撮影倍率が高く、小さなものを大きく拡大できるので小型なフナを大きく撮影することができます。

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  • 特徴: 小さなものを大きく拡大して撮影できるレンズです。フナの細かい鱗やヒレの模様をくっきりと捉えることができます。
  • メリット: フナの表情や体の一部など、細かなディテールを撮影するのに適しています。小さな魚や昆虫のような水中生物も鮮明に写せます。
  • オススメシーン: じっとしているフナや、物陰で休んでいるフナの近くに寄って撮影する場合。

マクロレンズはあくまで撮影倍率が高いレンズを指しており、画角はさまざまあります。
広角、標準、望遠の3種類がありますが、基本的には標準と望遠レンズが一般的にはなります。

フナを撮影する場合には望遠レンズが一番出番が多いですね。
近づくと逃げてしまう個体が多いので、遠くから高倍率で大きく写しておきたい。

2. コンバージョンレンズについて

コンバージョンレンズは、カメラのレンズの前に取り付けて、元のレンズの性能を変えるアクセサリーです。これを使うと、レンズの視野を広げたり、より細かく拡大して撮影できたりします。

交換レンズと比較するとその場で脱着ができるので、水中での選択肢を広げることができます

コンバージョンレンズは大きく二つの種類があり、ワイドコンバージョン、クローズアップレンズの2種類があります。

クローズアップレンズ

虫眼鏡のように小さなものを大きく拡大して撮影できるようになります。

また、レンズの焦点距離をさらに短くすることができ、フナの細かい鱗やヒレの模様をもっと近くから撮影したいときに便利です。

ワイドコンバージョンレンズ

広角レンズの視野をさらに広げることができます。これを使えば、もっと広い景色やフナの群れを一度に写し込むことができます。

欠点としては交換式レンズと比べると画質が少々落ちてしまうことでしょうか。
特にワイドレンズではレンズ端に滲みが気になることもあります。

なお、コンバージョンレンズを用いるためにはレンズポートに接続できるネジきりがあることが前提になります。

また、水中で交換する際には取り外しで落下させてしまわないように注意も必要ですね。

レンズ選びのポイント

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  • 撮りたい写真に合わせる: 広い景色を撮りたいなら広角レンズ、細かな部分を撮りたいならマクロレンズを選びましょう。
  • 使いやすさを重視する: 水中ではレンズ交換が難しいので、撮りたいシーンに合ったレンズを事前に取り付けておくのがポイントです。
  • コンバージョンレンズを活用: 特別なレンズを持っていなくても、コンバージョンレンズを使えば、いつものレンズで新しい表現ができるので便利です。

交換式レンズやコンバージョンレンズをうまく使いこなせば、水中でのフナ撮影がさらに楽しくなり、いろんな表情や姿を捉えることができるようになります。

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