防水ハウジングとレンズポートの選び方

撮影機材

ダイビングでフナなどの水中写真を撮影するためには、カメラに「防水ハウジング」と「レンズポート」が必要です。

これらの機材を使うことで、カメラを水中に持ち込んで安全に撮影することができます。それぞれの選び方について、中学生でもわかるように説明します。

防水ハウジングの選び方

防水ハウジングとは、カメラを水から守るための専用ケースになります。
カメラが水に触れるのを防ぐ役割を持ち、これがないとカメラが水没し故障してしまいます。防水ハウジングを選ぶときに大事なポイントは次の3つになります。

カメラに合ったものを選ぶ

防水ハウジングはカメラの種類や形に合わせて作られているので、汎用品というのが存在しません。

というのもカメラごとにサイズやボタンの配置が違うため、専用のハウジングでなければ操作がうまくできないこともあります。
そのため、自分の所持しているカメラ専用品を選びましょう。

素材と価格帯

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

カメラのダイビング用防水ハウジングの素材には、主にポリカーボネート(プラスチック)とアルミニウムの2種類が使われています。それぞれの素材には、異なる特徴とメリットがあります。

ポリカーボネート(プラスチック)

コストが低い
素材としていちばんのメリットは安価なことでしょう。
ポリカーボネート製のハウジングはアルミニウム製のものよりも安価で、初心者にとって手に入れやすい価格帯になります。

軽量
ポリカーボネート製のハウジングは軽くて持ち運びがしやすいです。
旅行やダイビング中はに荷物を減らしたい場合に便利です。

耐久性
欠点としては深海での高圧環境や長期間の使用においては、アルミニウム製ほどの耐久性がないです。
ただ、それでも頑丈で衝撃に強く、一般ダイバーの使用では問題はありませんね。

透明性
多くのプラスチック製ハウジングは透明で、カメラのディスプレイやボタンが見やすく操作しやすいです。
しかし、フロント側が透明だとストロボを焚いた際にハウジング内でハレーションを起きやすいので注意する必要があります。

アルミニウム

高い耐久性
アルミニウム製のハウジングは、深海での使用や過酷な環境にも耐えられるほどの強度を持っています。そのため、プロのダイバーや水中フォトグラファーには人気があります。

耐腐食性
アルミニウムは、海水に対する耐性が高く錆びにくい特性もあります。
それでも使用前にはOリングにグリスを塗ったり、定期的にオーバーホールを依頼したり
適切なメンテナンスが必要です。

重量
アルミニウム製のハウジングは、ポリカーボネート製に比べて重くなることが多いです。
大抵の場合はカメラも大きくて、外部ストロボやアームなども使用すればかなりの重さになります。

水中では重さが軽減されますので、ダイビング中のデメリットはそこまでありませんね。

高価格
一番ネックなのは価格帯でしょう。
決して安くないですが、性能や耐久性を考えると長期的な投資価値があると言えます。

ポリカーボネート製のハウジングは、初心者や軽量な機材を好む人に向いており、アルミニウム製のハウジングはプロフェッショナルな使用や過酷な環境での撮影に適しています。

選ぶ際には、自分の撮影スタイルや予算、ダイビングの深度などを考慮することが大切です。

操作性が良いかどうか

水中では厚手のグローブをしていることも多いので、ボタンやダイヤルが押しやすいかどうかも重要です。操作がしやすいハウジングなら、水中でも快適にカメラを使えます。

水深に対応できるか確認する

防水ハウジングには、どのくらいの深さまで水圧に耐えられるかという「耐水深」が書かれています。ダイビングでは深く潜ることもあるので、自分が潜る予定の水深よりも余裕がある耐水深のハウジングを選びましょう。

とはいえ、一般的には水深30メートル程度でのダイビングが一般的なので、そこまで水深は気にしなくてもいいかもしれませんね。

例えば、水深40メートルに対応したものを選べば、ほとんどのダイビングに使えます。

レンズポートの選び方

レンズポートは、防水ハウジングに取り付けてカメラのレンズを守る部分です。レンズポートの選び方も、写真の仕上がりに大きく影響します。

レンズポートには「ドーム型ポート」と「フラット型ポート」という種類があり、これは使用するレンズによってレンズポートが変わります。

ポートの素材に注目する

レンズポートの素材には、ガラス製とアクリル製があります。

素材の違い

ガラス製ポート
透明度が高く、傷がつきにくいのが特徴ですが、少し重くて高価です。

アクリル製ポート
軽くて手ごろな価格ですが、傷がつきやすいというデメリットもあります。初心者でも取り扱いやすい素材です。

水中での視界を考える

レンズポートの形によって、水中でどのように光が曲がって見えるかが変わります。ドーム型ポートは水中でも広角で撮影できるので、風景を広く写すことができます。

フラット型ポートはマクロレンズなど被写体を拡大して写すのに向いていますね。

まとめ

防水ハウジングとレンズポートを選ぶときは、自分のカメラとレンズに合ったものを選び、水中で使いやすいことを確認するのが大事です。

これらの機材を使いこなせば、フナの美しい姿やその生息する環境をしっかりと写真に収めることができるでしょう。

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