- 学名:Carassius auratus(carassius) bergeri (Temminck and Schlegel)
- 地方名:キンブナ、マルブナ
- 体長:平均30cm
- 老成体長:40cm以上
- 鰓耙数:36~45本。
- 背鰭条数:13~18条
見分けるコツ
- 体高が低い
- 体長が20cmを超える
- 体や鰭に黒点が見える
概要
国内では静岡県以西の本州、四国、九州と、朝鮮半島に分布する。最近は関東地方でも見られるようになる。これはヘラブナの種苗放流などに混じり移入されたと考えられる。
キンブナとは遺伝的に異なり、また大型になる種である。体長が20cmを超え、4~5年で体長が30cmを超える。アジア大陸にオオキンブナに類似するフナが分布しており、古くに渡来したとも考えられ中国の鮒と同一種ではないかとも考えられる。
体型はややずんぐり型で体高は2.7倍とやや小さい。ギンブナと比べて背鰭の長さが長い。体色はオリーブ色を帯びた黄褐色、腹部は黄色を帯びた銀白色を成す。色素が濃く、体表や各鰭に黒味を帯びる。痩せた個体は顎が張っている事が見られる。尾柄部の暗色稚魚斑は、体長3cm以下で出現するが、ギンブナより不明瞭である。
大きな河川の下流域に生息。ギンブナと同時に捕獲されることが多いが、体型の違いが目立つ為に容易に分類される。冬から早春にかけて、下流域の支流やアシ地帯に住み、夏には本流域に現れる。腸の長さは体長の2.4倍で動物性ベントスを好む。大型のフナの中でも珍しく動食性である。
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