ミラーレス一眼カメラは、水中撮影を楽しむダイバーや旅行愛好者にとって、軽量で持ち運びしやすいことから人気のアイテムです。
従来の一眼レフカメラのミラー機構が省かれているため、ボディが薄くコンパクトなデザインが特徴です。しかし、選ぶべきカメラは用途によって異なり、撮影スタイルや求める機能によって最適な機種が変わります。
本記事では、各メーカーの特徴を詳しく紹介し、あなたに合ったミラーレス一眼カメラの選び方について解説します。
水中写真に適したミラーレス一眼カメラの選び方
ミラーレス一眼カメラは、レンズ交換が可能なカメラの中で、従来の一眼レフにあったミラー機構が省かれたモデルのことを指します。
ミラーがないことでボディが薄く、軽量でコンパクトなデザインが特徴的で、特に水中撮影を楽しむダイバーやアクアリストには人気です。登場当初は「ミニ一眼」と呼ばれることもありました。
ファインダー像は、レンズを通して捉えた像が直接イメージセンサーに映り、それが背面の液晶ディスプレイや電子ビューファインダーにライブビューとして表示されます。
これにより、日差しが強い水中でも太陽光が映像化され、目に負担が少なく撮影が行いやすい利点があります。
ミラーレス一眼のオートフォーカス(AF)は、一般的にコントラストAFが採用されていますが、SONYやOLYMPUSの一部機種では位相差AFも組み合わせることで、AF速度の向上が図られています。
近年のミラーレス一眼は、反応速度がコンデジよりも速く、一眼レフに引けを取らない性能を持つ機種も多く登場しています。
イメージセンサーのサイズはフルサイズから1/2.3型まで様々で、特に水中撮影では広角性能や低光量下での撮影が重要視されます。ミラーレス一眼の中には、一眼レフで採用されていたフォーサーズ規格(17.3×13.0mm)をコンパクト化した「マイクロフォーサーズ規格」が採用されているものもあり、フランジバックが短い分、軽量で携行しやすい点が好まれています。
メーカーごとのミラーレス機の特徴
OLYMPUS OM-D・PENシリーズ
OLYMPUSのカメラは鮮やかな青色の表現が得意で、「オリンパスブルー」とも称されています。
特に水中での風景や魚の青色が美しく映り、TGシリーズからOM-DやPENシリーズへとステップアップするダイバーも多く見られます。
OM-Dシリーズは防滴性が高く、軽度の水没にも耐えられるほどの堅牢性があり、安心して使用できます。マイクロフォーサーズ規格の採用で、全体的にコンパクトで扱いやすく、さらに純正ハウジングやポートも揃っています。
Panasonic LUMIX DCシリーズ
PanasonicのLUMIX DCシリーズは、OLYMPUSと同じマイクロフォーサーズ規格を採用しており、レンズの互換性があります。
特に動画性能に優れており、高品質な動画を撮影したいダイバーに好まれています。GoPROでは物足りない方や、水中でより本格的な映像記録をしたい人に最適なシリーズです。
SONY αシリーズ
フルサイズミラーレスのパイオニア的存在であるSONYのαシリーズは、非常に高い画質と感度性能を備え、プロユースにも対応しています。
フルサイズ機のほかにAPS-C機もあり、フィッシュアイなど水中撮影に適したレンズやアクセサリーも充実しています。
高画質を追求し、暗所での撮影にも強いため、深い海の中でも鮮明な映像が得られます。
CANON EOS・NIKON Zシリーズ
CANONのEOSシリーズやNIKONのZシリーズもフルサイズミラーレス機として定評があり、SONY αシリーズの競合機として注目されています。
一眼レフユーザーでミラーレスに移行を検討している場合、これらのメーカーの製品も選択肢として悪くないでしょう。特に長年使用してきたレンズ資産を活かせるためアリかと思いますね。
まとめ
ミラーレス一眼カメラは、軽量でコンパクトな設計により、さまざまな撮影スタイルに対応できる万能カメラです。
各メーカーごとの特長や機能を理解しておくことで、あなたの撮影目的や好みに最適なモデルが見つかるでしょう。
水中写真や旅行、日常の一瞬を記録するためのミラーレス一眼カメラ選びに、本記事の情報が役立てば幸いです。
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