- 学名:Carassius auratus subsp.1
- 地方名:アカブナ
- 生息地:諏訪湖、三方湖周辺に生息
- 標準体長:平均22cm
- 老成体長:30cm 以上
- 鰓耙数:45~57本
- 背鰭条数:14~18条
ナガブナを見分けるコツ
- 体高が低い
- 尾鰭が長い
- 目が大きい
- 口が上を向いている
概要
ナガブナは諏訪湖、三方湖周辺に生息するフナ属魚類です。
外見的にも遺伝形質においても、琵琶湖固有種のニゴロブナに類似しています。
尾鰭付近が長い為、テツギョの先祖だと言う説もあります。
学名からすると、C.carassius系のフナの亜種と考えられています。
ナガブナの形態
体高比は2.6~3.6倍と体高が低く、名のとおり、体幅が厚く円筒状に近い体型となっています。
体長20cm程度であり、鰓耙数は45~57本。背鰭条数は14~18条ですね。
先生
鰓耙数は比較的多いので、キンブナよりもギンブナに近い生態だと考えられます。
頭の割に目が大きくて名前にも由来するように尾鰭が長いのが特徴的です。
また口が大きく斜め上を向き、顎が張った独特の顔つきをしています。
体色は銅褐色であり、色素が濃くて光沢が見えづらい。
その為、諏訪湖ではアカブナと呼ばれているそうです。
ナガブナの生態
ナガブナの生態としては他のC.carassius系統と大差はないと思われます。
主にこのフナの場合は主に湖の底層に生息しています。
最近では、山陸部だけでなく、北海道や関西地方にも目撃されていて
生息地が少しずつ広がっていますが、同じように体高の低い「キンブナ」と同定されてしまうことが多いそうですね。
ギンブナやゲンゴロウブナよりも美味だと言うことから、ニゴロブナの代用として鮒鮨使用されることもあるそうです。
先生
ただ、琵琶湖には生息していませんので、
諏訪湖や三方五湖の食文化にはなりそうですね。
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