サメとエイの分類を徹底解説!軟骨魚類の特徴まとめ

魚類学
先生
先生

今日は軟骨魚類について学んでみようか。サメやエイがその仲間だけど、どんな特徴があるか知ってる?

女の子
女の子

えっと、サメは怖いイメージがあるけど、軟骨魚類ってどういう意味ですか?

先生
先生

いい質問ですね!
軟骨魚類は、骨が硬い骨ではなく柔らかい軟骨でできている魚たちのことなんだよ。
じゃあ、詳しく見てみよう。

軟骨魚類の特徴

軟骨魚類は、体の骨格が軟骨でできている魚のグループです。代表的なものにはサメ、エイ、そしてギンザメがいます。

  • 皮膚と鱗
    鱗は楯鱗(たてりん)と呼ばれ、サメの皮膚に触れるとザラザラしているのがわかります。
    ただし、一部の種類では鱗が退化して消えていることもあります。
  • 消化器官
    腸の内部には螺旋弁(らせんべん)という特殊な構造があり、効率的に栄養を吸収できます。
    腸の背側には直腸腺という器官があり、体液の塩分濃度を調整します。
  • 感覚器官
    ロレンチーニ瓶器(びんき)という電気を感じ取る器官があります。
    これにより、周囲の生物が発する微弱な電気を感知し、エサを探すことができます。
  • 繁殖方法
    卵生(卵を産む)か胎生(体内で赤ちゃんを育てる)のどちらかです。
    オスの腹びれには交尾器があり、体内受精を行います。
  • 血液と筋肉
    尿素とトリメチルアミンオキシドという物質を含んでおり、これが浸透圧の調整に役立っています。

軟骨魚類の分類

軟骨魚類は、大きく「板鰓類」と「全頭類」に分けられます。
その中でも板鰓類には多くのサメやエイが含まれています。それぞれの仲間を解説していきます。

板鰓類の分類

  1. ネコザメ目(Heterodontiformes)
    背鰭が2つあり、前縁にトゲがあります。前方の歯は尖っており、食べ物を切るのに適しています。
    後方の歯は平たく、硬いものを砕くのに適しています。卵生で、卵はらせん状の殻に包まれています。
  2. テンジクザメ目(Orectolobiformes)
    背鰭が2つありますが、トゲはありません。
    ジンベエザメはこの仲間で、プランクトンを主食にしています。胎生で、1度に約300匹の子どもを産みます。
  3. メジロザメ目(Carcharhiniformes)
    背鰭が2つでトゲはありません。海を泳ぎ回る種類が多く、ヨシキリザメやイタチザメが有名です。
    フカヒレとして利用されることもあります。
  4. ネズミザメ目(Lamniformes)
    背鰭が2つあり、体は流線形で高速遊泳が得意です。
    ホオジロザメやアオザメなど、人間にも知られる種類が多いです。
    ミツクリザメやメガマウスのような珍しい種類も含まれます。
  5. カグラザメ目(Hexanchiformes)
    背鰭が1つで、鰓裂(えらの隙間)が6〜7対あります。
    ラブカは「生きた化石」と呼ばれています。
  6. ツノザメ目(Squaliformes)
    背鰭が2つで、前端にトゲがある種もいます。
    アブラツノザメや深海性のダルマザメが含まれます。
  7. カスザメ目(Squatiniformes)
    体が平たく、エイに似ていますが、サメの仲間です。
    胎生で、呼吸孔が大きいのが特徴です。
  8. ノコギリザメ目(Pristiophoriformes)
    長いノコギリ状の鼻が特徴で、ここに歯が並んでいます。
    胎生で、深海に生息しています。
  9. エイ目(Rajiformes)
    体が平たく、胸鰭と体が一体化しています。
    ガンギエイやトビエイなど、海底や中層で生活する種類がいます。

全頭類(ギンザメ類)

ギンザメやテングギンザメが含まれます。深海に生息し、強固な板状の歯で硬いものを砕きます。
卵生で、繁殖の際には特殊な器官を使います。

最新の分類と研究

近年では、軟骨魚類の分類が分岐分類学という手法で見直されています。
その結果、サメとエイを分ける従来の方法に疑問が投げかけられています。

先生
先生

例えば、カスザメのように外見からだけでは分類が難しい種もいるため、DNA解析などの技術を用いた新しい研究が進んでいます。

まとめ

男の子
男の子

今日はサメやエイの仲間についてよく分かりました!
種類も多くてびっくりしました。

先生
先生

そうですね。軟骨魚類は見た目も生態も多様です。
これから海で見る魚にも、もっと興味が持てそうですね。

男の子
男の子

はい、今度は水族館でじっくり見てみたいです!

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