
今回は滋賀県大津市にある「大津市科学館」に展示しているフナについて紹介していきます。

科学館にもフナがいるんですね。さすが滋賀県ですね。

大津市科学館では琵琶湖に関する展示が多く、代表する魚を多く取り扱っています。
ぜひとも琵琶湖の科学を見ていきましょう。
施設情報

大津市科学館は、昭和45年に琵琶湖博覧会のテーマ館を活用して開館した滋賀県唯一の科学館です。移転後はプラネタリウムや体験型展示を充実させ、2階と3階には琵琶湖や科学の魅力を学べるコーナーが設置されています。
館内では、竜巻・台風実験装置やロボットプログラミング体験などの先進的な科学体験が可能で、令和6年3月には「琵琶湖ウォッチング」がリニューアル予定です。
琵琶湖の生態や環境をテーマとした展示のほか、水槽ではフナをはじめとする琵琶湖の代表的な魚たちを観察できます。
小規模ながらも内容が充実した科学館で、子どもから大人まで楽しみながら学べる施設です。
2階「生命と自然」コーナー

このフロアでは、地球規模の自然現象や環境変化を学び、自然と人間の関わりを考えることができます。
琵琶湖の生態や環境の成り立ちについても深く知ることができ、
サイエンステーブルではミニ実験や科学工作を通じて、楽しみながら科学に親しめる工夫がされています。
琵琶湖の生き物

このエリアでは、琵琶湖の環境や歴史に関する展示が行われており、
一角には水槽展示も設置されています。その中で、フナの姿を確認することができました。
展示されているのは「ギンブナ」と「ニゴロブナ」
どちらも琵琶湖を代表するフナの仲間であり、他にも「ビワコオオナマズ」や「コイ」などの大型魚も展示されています。
ほとんどの水槽は1種類ごとに分けられた「分類学的展示」となっており、それぞれの魚の特徴を観察しやすい工夫がされています。
水槽の照明はやや青みがかった白色光で、水中の雰囲気を演出。
底砂は明るい色調で、観察や撮影がしやすく、展示個体も人に慣れているのか、あまり逃げる様子がありませんでした。
フナの展示




通常は分類学的に個別の水槽で展示されることが多いフナですが、ここでは1つの水槽に「ギンブナ」と「ニゴロブナ」が同居しています。
見分けが難しいため、別々の水槽で展示してほしいところですが、限られたスペースの中でフナが展示されていること自体が貴重です。
ちなみに、この水槽で泳ぐ両者の見分け方は簡単です。
- ギンブナ
大型で体高が高い - ニゴロブナ
体高が低く目が大きい
また、水槽の壁面には「コケ」がやや目立ちましたが、前面部分は定期的に清掃されており、綺麗な状態が保たれていました。
そのほかにもフナの展示があります
フナを描いた展示も


水槽展示だけでなく、館内の環境コーナーのジオラマにもフナの模型が設置されています。
また、2階から3階へ続く階段の壁面には、琵琶湖の水深ごとに生息する魚のイラストが描かれており、「ニゴロブナ」と「ゲンゴロウブナ」の絵を見つけることができます。
このイラストを見ることで、フナが普段どのような水深で暮らしているのかを知ることができ、興味深い学びの機会となるでしょう。
水辺のエコトーンの役割


水辺のエコトーンとは、陸と水域が交わる環境であり、生物の多様性が高い移行帯です。湿地や河川沿いなどが該当し、水質浄化や生態系のつながりを支える重要な役割を持ちます。
このコーナーのジオラマの水中部分にはフナの模型が展示しています。体高が低いのでニゴロブナでしょうか。
こういう環境にフナが採用されているのは見ていて嬉しいですね。
まとめ

ということで今回は「大津市科学館」について紹介していきました。
大津市科学館は小規模ながらも、琵琶湖の自然や科学の魅力を存分に体験できる場所です。
フナをはじめとする琵琶湖の生き物に触れながら、科学と環境について学んでみてはいかがでしょうか?
施設情報
開館時間:9:30~16:30(最終入館16:00)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
入館料:大人 200円 / 小中学生 100円 / 未就学児 無料
アクセス:
- 電車:JR「膳所駅」または京阪「膳所駅」から徒歩約15分
- バス:京阪バス「におの浜三丁目」下車 徒歩約5分
- 車:駐車場あり(台数に限りあり)
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