- 学名:Carassius auratus grounddolifi (Temminck and Schlegel)
- 地方名:ニゴロ、ガンゾ、テリブナ
- 生息地:琵琶湖(北・南湖)の中・底層
- 標準体長:平均35cm
- 老成体長:45cm以上
- 鰓耙数:51~73本
- 背鰭条数:14~18条
見分けるコツ
- 体高が低い
- 頭が大きく下顎が角張る(成魚のみ)
- 琵琶湖のみに生息する
概要
琵琶湖のみに生息する琵琶湖固有種。昔から鮒鮨の原料となる種である。名前の由来は「ゲンゴロウブナに類似している」点から『似伍郎』という説が有力である。本亜種を漢字の『似伍郎』を読み間違えて“二ゴロウ”と読み、誤用しやすいので注意が必要である。
体長は40cmを超えフナ属の中では大型の部類に入る。成魚の場合、頭部が大きく角張っているのが特徴。体幅が厚い。
体高比は割と高いがこれは「琵琶湖固有種特有」のものであり、養殖個体の体高比は2.7倍と低く、鰓耙数は51~73本。背鰭条数は14~18条である。
口が細い。やや上に向き、唇が短く、諏訪湖のナガブナと類似する。琵琶湖の中・低層を主に生息。特に北湖の中層に多く活動しており、稚魚は主に南湖の表層に群れを成し、冬は湖の深所に移動する。雑食性だが鰓耙数と腸の長さからして、動物性プランクトンや動物性ベントスを食す。産卵場所の減少や外来種の影響により数が減少している。
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