
今回は、「沼津港深海水族館」の魅力と、シーラカンス展示の見どころについて解説していきます。

先生、シーラカンスって本当に水族館で見られるんですか?

はい、とはいっても生体ではなく標本ですよ。
世界でも珍しいシーラカンスの冷凍標本を見ることができるんです。
それではご覧ください。
シーラカンスとは?


まずは、簡単にシーラカンスについておさらいしておきましょう。
シーラカンスは約4億年前から地球に生息していたとされる古代魚です。長い間絶滅したと考えられていましたが、1938年にアフリカ・南アフリカの海域で偶然発見されたことで再注目されました。
その後、インドネシアでも別種のシーラカンスが確認され、「生きた化石」として世界中の科学者から関心を集めています。

現在では、コモロ諸島やインドネシアの深海など限られた場所でしか発見されておらず、非常に希少な存在です。
世界で唯一!5体のシーラカンス標本を展示

沼津港深海水族館は、
世界で唯一、シーラカンスの冷凍標本2体と剥製標本3体の計5体を展示している水族館です。
これらはすべて、1981年に日本の学術調査隊がコモロ諸島で捕獲したもの。展示されている標本はどれも保存状態が非常に良く、シーラカンスのリアルな姿を目の当たりにできます。
見どころ①:シーラカンスの冷凍標本

シーラカンスの冷凍標本は、マイナス20℃で保存されており、透明な展示ケース越しにそのままの姿を観察できます。
青白い体色や厚いウロコ、特徴的なひれなど、図鑑や写真ではわからない細部の質感を間近で見ることができるのは貴重な体験です。
この冷凍標本の前に立つと、まるで時が止まったかのような神秘的な空気が漂っています。

シーラカンスの存在が、まさに「生きた化石」であることを実感できます。
見どころ②:シーラカンスの剥製標本

冷凍標本に加えて、リアルな剥製標本も3体展示されています。剥製では、シーラカンスの立体的なフォルムやひれの構造、顔の表情までじっくり観察できます。
展示には解説パネルが充実しており、シーラカンスの進化の歴史や生態、そしてどのように発見されたのかといったストーリーもわかりやすく学ぶことができます。
見どころ③:深海生物の宝庫
沼津港深海水族館はシーラカンスだけでなく、深海生物に特化した展示が魅力の水族館です。
世界的にも珍しい「深海水族館」として、常時100種以上の深海生物を展示しています。
オオグソクムシ
まるでダンゴムシを巨大にしたような不思議な姿で、深海の掃除屋と呼ばれています。
デメニギス
透明な頭を持ち、内部の眼球が見えることで有名な深海魚。
ダイオウグソクムシ、タカアシガニなど、普段見ることのできない深海の生き物たちが勢ぞろいしています。

これらの展示を見ていると、まるで深海探検をしているような気分になりますよ!
シーラカンスを体感する学びの展示

水族館内には、シーラカンスの進化や解剖学的特徴、生態を学べるパネルや映像資料も充実しています。
- 化石のレプリカ
- シーラカンスの泳ぎを再現した映像
- 捕獲の記録や発見の歴史
といった展示を通して、「なぜこの魚が4億年も変わらなかったのか?」という疑問に迫ることができます。

お子さんの自由研究や、大人の知的好奇心にも応える内容です。
アクセス・施設情報

所在地
静岡県沼津市千本港町83
アクセス
JR東海道線「沼津駅」からバスで約15分/車なら東名高速「沼津IC」から約20分
営業時間
10:00〜18:00(最終入館17:30、季節により変動あり)
入館料
大人1,800円、子ども(小・中学生)900円、未就学児無料/年間パスポート・各種割引あり
まとめ

といことで、今回は「深海水族館」について解説していきました。

シーラカンスって本当にすごい魚だったんですね。展示も想像以上に迫力がありそうです!

そうですね。冷凍標本や剥製を通して、4億年の歴史を間近で感じられるのが沼津港深海水族館の魅力です。
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