多治見市土岐川観察館|フナのいる小さな水族館

小さな水族館
先生
先生

今回はフナのいる小さな水族館として『土岐川観察館』について解説していきます。

男の子
男の子

土岐川観察館ってどんなところなんですか?魚がたくさんいる施設ですか?

先生
先生

そうですよ。土岐川に生息する魚や両生類、爬虫類を実際に見ながら、自然や文化を学べる施設なんです。
フナやオオサンショウウオの展示もあって、見ごたえがあるんですよ。

女の子
女の子

わあ、行ってみたくなりました!
どんな展示があるのか詳しく知りたいです!

土岐川観察館について

土岐川観察館は土岐川の自然および文化を活用して、市民の土岐川に対する関心を高めることにより、親しみのある河川づくり及び河川環境の保全を図ることを目的として設置されました。

ここでは土岐川に生息している魚類や両生類、爬虫類が展示しておりました。
外にはビオトープが設置しており、メダカが泳いでいる姿を確認できました。

土岐川について

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土岐川は岐阜県南部を流れる木曽川水系の河川で、可児市から多治見市を経て流れます。地形は中流域に広がる扇状地と緩やかな丘陵が特徴です。

古くから美濃焼の発展に水資源を提供し、地域文化と深く結びついてきました。

生物面では、アユやオイカワ、カワムツなど多様な淡水魚が生息し、水辺環境を支えています。

フナのいる水槽

大型鑑賞魚を飼育する際に使用される180cm規模の大型水槽にて飼育展示されていました。
以前は館内でも一番大きな奥の壁面水槽にて展示されていたそうですが、オオサンショウウオがやってきた時にこの水槽に移設されたそうです。

展示個体はギンブナ。体長は10〜15cmと観察がしやすいサイズになります

混泳魚としてはコイ、カワムツ、ニゴイ、ヤリタナゴ、オイカワ、ギギが泳いでいました。

大半はフナと同じコイ科魚類ですが、珍しくナマズの仲間のギギと混泳していますね。
ここが初めてかもしれません。

水槽設備

かなり多くの魚の数を収容し、水を汚しやすいコイやフナがいるのですが、水槽の上部には同じ幅の上部式フィルターが設置されており、体積が大きいことを生かしての生物濾過をおこ行っており、水槽内には目立った汚れやゴミが目立たないのが印象的です。

しかし、飼育水は全体的に黄色ががかっており、流木のアク抜き不足か濾過不足による影響が考えられる。

また、カワムツやオイカワなどの遊泳性の高い魚が混泳していることを考慮してか、水槽の左端には水槽ポンプが設置しており、水槽内に水流を作っていました。

水槽内アクセサリーとしては流木と岩がありました。食欲が旺盛なコイ科魚類による食害を考慮してか人工の水草が設置されておりました。

水槽のガラス面には苔は全くないので、掃除は定期的にやっているようですが、流木や水草には黒髭苔がみっちりと生えておりました。
やはり全体的には飼育密度が高いのでしょう。

また、水槽には専用の照明はなく、室内は明るめで、カーテン越しではあるが、日光が入る環境ですので、水槽には写り込みが目立ちますね。

他の水槽展示

フナではないですが、キンギョの展示がありました。これは「金魚」としての文化や見栄えとしての展示ではなく「野生化個体」としての外来種としての警笛を与える展示なので、展示としての評価は高いです。

この水槽には混泳魚としてコイ、カラドジョウと野生化金魚と同じように「外来種」というテーマでまとめられており、この水槽からのメッセージ性を感じますね。

展示されている金魚の品種は特に記載されていないので不明ではありますが、おそらくフナ尾和金でしょう。健康状態は申し分ないです。

また、東海地方に固有種として近年独立したタニガワナマズをナマズと一緒に単独飼育して、分類学的展示を行っていることでメッセージ性が高いですね。

目玉はオオサンショウウオ。

オオサンショウウオは日本の固有種で、国の特別天然記念物に指定され、保護されています。
世界最大の両生類であり、その姿ははるか昔に生きていた古生物を連想させます。
実際に一生を通して完全な水中生活を送るなど、古い生活様式を今に残しています。

また、2300万年前の地層から発見された化石と現在の骨格がほとんど変わらないことから、「生きた化石」と呼ばれており、それも納得できる点が多くあります。

一方で、オオサンショウウオは日本人にとって生活に溶け込み、文化の一部として親しまれてきた、身近で親しみ深い生き物でもあります。

ここでの一番大きな個体としては大型の両生類である「オオサンショウウオ」があります。本来は天然記念物であり、天然個体は触れることさえも禁忌である存在ですが、こちらは外来種である中国産との交雑個体とのことです。在来種以外のオオサンショウウオであるこの個体は特定外来生物になりますね。

同じく岐阜県にある「アクアトトぎふ」より譲り受けた個体だそうですね。

この2匹が展示しているオオサンショウウオは館内で一番大型の水槽に展示されています。ここにはもともとはフナたちがのびのびと泳いでいたのだと思うと、少し残念ではありますが、この個体を目当てに他県からも訪問することもあるようです。

施設情報

住所
〒507-0827 岐阜県多治見市平和町6丁目84-3
電話番号
0572-21-2151
営業時間
10:00~17:00
休館日
月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
入館料
無料
公式サイト
http://www.ob2.aitai.ne.jp/~tokigawa/

公共交通機関:JR中央本線「多治見駅」から徒歩約20分、またはタクシーで約5分
駐車場:あり(無料)

まとめ

先生
先生

ということで、今回は『土岐川観察館レポート』について解説していきました。

女の子
女の子

土岐川観察館って、ただの水族館じゃなくて、自然や文化を学べる場所なんですね!

先生
先生

その通り!身近な自然を知ることで、川や生き物への興味もぐっと深まるよ。ぜひ実際に訪れてみてね!

コメント