
今日は、フナのいる小さな水族館として「京都市青少年科学センター」を解説していきます。ここでは鴨川を模した展示にフナが見られます。

鴨川ですか、たしか京都市内を流れる川ですよね?

その通りです。鴨川は京都市を流れる約23kmの河川です。自然と都市が調和し、四季折々の風景が楽しめる場所です。
そんなセンターの展示を一緒に見ていきましょう。
京都市青少年科学センター


京都市青少年科学センターでは、数多くの体験型の展示品を通して楽しみながら理科や化学が学べる施設です。見て触って、科学の世界を体験すると、きっと小さな疑問が大きな感動になるでしょう。科学センターは、あなたの「科学する心」を育てます。
展示場に入るとしゃべる恐竜「ティラノサウルス」がお迎えしてくれます。たくさんの展示品が並ぶ一方で、昭和レトロな展示品もまだまだ現役ですね。





恐竜の展示を超えた先、いきもの研究室というコーナーがありました。ここには研究所のような展示や蝶やプランクトン、貝類などの標本展示がありました。
生体展示として「海」と「川」を模した水槽コーナーが設置しています。
そんな「川」にて鴨川の生き物のコーナーにフナがいました。
このコーナーは上流と下流に分けて展示しているジオラマ式の水槽で下流がわにいる出町付近を再現しているそうです。
鴨川について

鴨川は京都市を南北に流れる河川で、京都では「山紫水明」と言われmその中心では古来より京都の文化を築くためにも大きな役割を果たしてきました。
高野側の合流点よりも上流を「賀茂川」と表記する場現在の河川法では、雲ヶ畑から下鳥羽で桂川と合流し、淀川に流れ込むまでの23kmの間を「鴨川」としています。
文化的には、鴨川の河原が古くから人々の集いの場であり、能楽や歌舞伎など多くの文化が育まれました 。また、夏の風物詩「川床」は、川沿いに設けられた床で食事を楽しむ京都独特の文化です 。  
生物多様性も豊かで、カワヨシノボリやミナミヌマエビなど多様な生物が生息し、都市河川としては珍しい自然環境が保たれています 。また、国の特別天然記念物であるオオサンショウウオも確認されています 。

ここでの水槽では、上流水槽を雲ヶ畑、中流を出町あたりとしてそれぞれに生息している生き物を展示しているようです。
フナのいるコーナー


ここで展示している個体はギンブナが確認できました。ゲンゴロウブナの紹介プレートも設置してありましたが、確認はできず、以前は展示していたという形跡だけ見られました。
展示個体の体長は15〜20cm程度で、健康状態はよさげです。

ただ、一部の個体は腹びれが小さく溶けている形跡があります。おぐされ病でしょうか。水底の砂利はあまり状態が良くないのかもしれませんね。
この水槽に混泳魚はコイ、カワムツがおり、隔離されたサテライト水槽にメダカが泳いでいました。
水槽施設

水槽の壁面には擬岩を模していることによりジオラマ感があります。
水槽内のレイアウトは比較的シンプルで苔の生えた岩がいくつかあるだけですが鴨川の環境を感じることができます。
水槽全体は照明がしっかりとしている上、水底の砂も細かく、色も明るめなので保護色により魚体の体色も明るくなりの観察がしやすい特徴です。

水槽の下部には濾過用のポンプや濾過装置がアクリル板で剥き出しになっており、水質管理している装置をも観察できます。
物理濾過のゴミの溜まり具合や水位確認ができるため管理はしやすそうではあります。
せっかくのジオラマ水槽ではわざわざする必要もない気もしますね。
上流水槽


ちなみに、上流水槽ではいくつかの魚の紹介パネルが設置していましたが、タカハヤしか姿は確認できませんでした。全体的に擬岩の密度が高く、影ができていることもあり、全体的に暗いのでこちらの撮影は難しそうですね。
また、壁面に設置している鴨川の紹介のパネルが背景らしく見えて見た目はよい。
展示パネルに表示された魚のほとんどがいないのは残念だが、フナがいるのでよしとしましょう。
その他の展示



また、ここのコーナーでは生体展示だけではなく、フナの骨格標本や透明標本、
シーラカンスの魚拓などの展示もあります。
施設情報
住所
〒612-0031 京都府京都市伏見区深草池ノ内町13
電話番号
075-642-1601
FAX
075-642-1605
公式サイト
https://www.edu.city.kyoto.jp/science/
営業時間・休館日
開館時間:9:00~17:00(最終入館 16:30)
休館日:木曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月28日~1月3日)
アクセス
京阪電車:「藤森駅」下車、西へ約400m(徒歩約5分)
地下鉄・近鉄電車:「竹田駅」下車、東へ約1km(徒歩約15分)
市バス:南5・南8・臨南5系統「青少年科学センター前」下車
駐車場
台数:普通車 約30台(無料)
備考:車いす使用者用駐車場あり(屋根なし:2台)
入館料
一般:510円
中学・高校生:200円
小学生:100円
まとめ

ということで、今回は「京都市青少年科学センターの鴨川展示」について解説していきました。

鴨川の自然や生き物を身近に感じられる展示は、科学への興味を深める良い機会ですね。

そうですね。ぜひ、実際に訪れてみてください。
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