生物多様性センター|フナのいる小さな水族館

小さな水族館
先生
先生

今回は『大阪府立環境農林水産総合研究所 生物多様性センターの施設紹介と展示されているフナたち』について解説していきます。

男の子
男の子

生物多様性センターって、どんな場所なんですか?
名前からして難しそうですけど…。

先生
先生

大丈夫、わかりやすく説明するね!この施設は、大阪の自然や生き物について楽しく学べる場所なんだ。特にフナを中心に、淡水魚の展示も充実しているんだよ。

女の子
女の子

どんな展示なのか、気になります!

生物多様性センターとは

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大阪府立環境農林水産総合研究所 生物多様性センターは、大阪府寝屋川市に位置し、1955年に「大阪府水産試験場寝屋川養魚場」として設立されました。

その後、1967年に「大阪府淡水魚試験場」として独立し、2002年には「水生生物センター」に改称、さらに2018年から現在の「生物多様性センター」として活動を続けています。

このセンターでは、大阪府内の生物多様性に関する調査研究を行っており、在来生物の保全や外来生物による影響の調査・対策にも取り組んでいます。
また、研究成果をもとに情報発信を行い、さまざまな機関と連携して「生物多様性に取り組むトップランナー大阪」を目指した活動を推進しています。

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施設内には展示エリアがあり、国の天然記念物であるイタセンパラをはじめ、大阪に生息する淡水魚や生物多様性について紹介するパネル展示を行っています。
さらに屋外には、大阪府内の水辺や里山環境を再現したスペースが整備され、訪れた人が自由に見学できるようになっています。

女の子
女の子

生物多様性の大切さを学びながら、大阪の豊かな自然に触れることができる施設なんですね。

生物多様性とは

いろいろな個性をもつたくさんの生物が他の生物や環境とつながり合いながら存在していることです。生物多様性が守られてこそ、私たちは豊かな生活を送ることができるのです。

展示しているフナ

淀川環境と生物多様性の紹介をする施設にてフナが展示されていました。
館内に入ってすぐ、事務所窓口の前に幅2m以上ある大水槽があり、そこに展示していました。

先生
先生

この水槽の中には「淀川に棲息する魚」として様々な魚が紹介されていました。

展示個体はギンブナとゲンゴロウブナ。

これは体高の高さと顔つきで比較的容易に見分けることができますね。
このコーナーではゲンゴロウブナを「カワチブナ」と紹介されていました。

標準和名ではなく改良種の品種名なんだよなこれと思いつつスルーしておきます。

女の子
女の子

なんで標準和名(ゲンゴロウブナ)ではないんですか?

先生
先生

展示個体が原種ではないのでしょう。
そのあたりをはっきりさせているのも教育の観点では重要ですからね。

どちらのフナも体長は20cmとそこそこいいサイズです。

体長だけでいえばワタカが一番大きいかとは思いますが、それでもゲンゴロウブナは体高もあって存在感はかなりいい感じですね。

良い型のゲンゴロウブナ。

混泳魚は上記でも紹介した大型のワタカだけでなく、
オイカワ、タナゴ(カネヒラかな)オイカワ、カマツカ、タモロコなど、コイ科魚類が多く展示していました。

水槽設備

水底は砂利のみのため、特に障害物に隠れるということもなく、水槽内の魚を観察しやすい環境ですね。
濾過は水槽の上部にフィルターが2基用いており、ゴミも濁りもない綺麗な水質環境が管理されています。

水槽もLEDで明るいですが、周りもそれなりに明るい環境なので撮影時には反射しそうな環境ですね。
照明は少し青みがはいっており、落ち着いた水中らしい雰囲気になっています。

情報量がすごい・・・!?

水槽の周りには淀川に棲息している魚についての解説パネルがずらり。
展示したいいのは分かるけど情報量がとにかく多くて雰囲気は台無しですね。

他の展示

それ以外にも館内おくには「川のさかな」と「池のさかな」の展示、イタセンパラの分類学的展示や水生昆虫の水槽など4基が設置してありました。

また、大阪の野山に生息している野生動物動物の剥製や解説のパネルがずらりと並んでいます。

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一応、展示自体は施設外にもあり、ビオトープ池と水辺の植物園が併設しています。
抽水植物が自生している沼やトンボが見られる場所、魚の養殖を行っている養殖地なども確認できました。

駐車場付近の「コイの池」のコーナーにもカワチブナ(ゲンゴロウブナ)が確認できました。
施設内にいた個体よりも大型ですが、それ以上にコイや錦鯉の存在が大きいですし警戒心も強め。
エサやりも行うこともできるそうですが、狙ってフナに与えることし自体は愚か、普通の人には見分けるのも難しいかもしれませんね。

施設情報

  • 名称
    大阪府立環境農林水産総合研究所 生物多様性センター
  • 所在地
    〒572-0088 大阪府寝屋川市木屋元町10-4
  • 電話番号
    072-833-2770
  • FAX番号
    072-831-0229
  • 開館時間
    平日 9:30~17:00(12月~3月は16:00まで)
  • 休館日
    土曜日、日曜日、祝日、年末年始
  • 入館料
    無料(自由見学可能)

アクセス

電車を利用する場合
京阪本線「香里園」駅から西へ約1.5km(徒歩約20分)
京阪本線「寝屋川市」駅からバス利用可

バスを利用する場合
京阪本線「香里園」駅西口から「ねやBUS」木屋ルート乗車(約10分)、「木屋元町」停留所下車後、西へ約200m
京阪本線「寝屋川市」駅西口から「ねやBUS」木屋ルート乗車(約20分)、「淀川河川公園」停留所下車後、東へ約100m
※バスの便数が少ないため、事前に時刻表の確認をおすすめします。

車を利用する場合
国道1号線「木屋西」交差点を西に入り、約200m

まとめ

先生
先生

ということで、今回は『生物多様性センターの紹介と展示されているフナたち』について解説していきました。

男の子
男の子

大阪にもこんなに生き物について学べる場所があるんですね!
実際に行ってみたくなりました

先生
先生

そうだね。実際に見ることで、生物多様性の大切さがもっと実感できると思うよ。機会があったらぜひ訪れてみてね!

コメント