魚の飼育に水流は必要なのか?|フナ飼育と水流

管理編
先生
先生

今回は「魚の飼育に水流は必要なのか?」について解説していきます。水流って、意外と大事なんですよ。

男の子
男の子

えっ、水流ってただの水の流れじゃないんですか?魚に関係あるんですか?

先生
先生

もちろんあります。魚によっては、流れがないとストレスを感じたり、逆に流れがあると泳ぎ疲れてしまうこともあるんです。

女の子
女の子

なるほど…魚の種類に合わせて水流を考えたほうがいいんですね!

魚にとって水流は必要?|水流の役割と飼育機材の使い方

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女の子
女の子

魚を水槽で飼育する際、「水流」は必要なのでしょうか?

水の流れは魚の健康や快適さに深く関係しており、水槽内に流れを作るかどうかは、飼育する魚種によって適切に判断する必要があります。

ここでは、水流の必要性と、水流を発生させる機材の使い方について詳しく解説します。

魚の生息環境によって水流の有無が決まる

魚の種類によって、生息している環境は異なります。大きく分けると、以下の2タイプに分かれます。

  • 止水域(しすいいき)を好む魚
    池・沼などの流れのない場所に棲む
    例:フナ、ドジョウ、メダカ
  • 流水域を好む魚
    川の上流や中流など、水の流れがある環境に棲む
    例:イワナ、オイカワ、ウグイ
先生
先生

このように、魚が本来生きている水域の性質に合わせて、水槽内の環境も調整することが重要です。

フィルターと水流の関係

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水槽内では通常、フィルター(ろ過装置)を使用して水質を管理します。フィルターには水を循環させる構造があるため、ある程度の水流が生まれます。

先生
先生

フィルターには主に以下の役割があります。

  • 水の循環による酸素の取り込み
  • 炉材に棲みついたバクテリア(硝化菌)による有害物質の分解
  • 魚の排泄物や餌の残りの分解・除去

ただし、水流が強すぎると、バクテリアの定着が妨げられたり、魚にストレスを与えてしまうこともあります。そのため、製品ごとに水流の強さに違いがあるほか、水流の緩和や拡散を考慮した設計のフィルターも存在します。

流水性の魚に必要な環境づくり

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イワナのような上流域の魚や、オイカワ・ウグイなどの中流域に棲む魚は、水流を必要とするタイプです。こうした魚を飼育する際は、以下のような設備があると理想的です。

  • 水中ポンプで水槽内に一定の流れをつくる
  • エアレーションで酸素量を補う
  • 水槽用クーラーで水温の急変を防ぐ

流水性の魚は溶存酸素量や水温の変化にも敏感なため、安定した環境が求められます。環境の変化に弱い個体も多いため、飼育難易度はやや高めです。

フナなど止水性の魚にとっては水流は不要

水流が強すぎて水槽端に追いやられるフナ

一方で、フナのように止水域に棲む魚は、水流があると泳ぎ続けなければならず、体力を消耗してしまいます。
特に遊泳速度の遅い魚種は、強い水流の中では水槽の端でじっとしてしまうことが多く、ストレスの原因になります。

こうした魚を飼育する場合、水中ポンプは使用せず、緩やかなろ過装置のみを使用するのが適切です。
また、混泳で流水性の魚と同じ水槽に入れる場合などは、以下の工夫を加えることでバランスをとることができます。

  • 水槽内に岩や流木などの障害物を設置し、水流が弱まる場所をつくる
  • 水流の方向を調整し、一部に止水ゾーンを設ける
先生
先生

濾過装置の排水量が多くて水流ができそうな場合は真下に排水させると水流は発生しずらいですよ。

まとめ|魚の種類に合わせて「水流の有無」を選ぼう

魚にとっての快適な環境は、その魚が本来生息している自然環境に近づけることが基本です。

水流が必要かどうかは魚種の生態によって大きく異なるため、安易に一律の環境を用意するのではなく、「その魚に合った水の流れ」を意識してあげましょう。

水流を作る機材としては、水中ポンプ、外部フィルター、スポンジフィルターなどさまざまありますが、使用前に魚の性質をよく調べることが大切です。

先生
先生

ということで今回は「魚の飼育における水流の役割」について解説していきました。水流は見た目以上に大切な要素でしたね。

男の子
男の子

はい!ただフィルターをつければいいってわけじゃないことが分かりました。

先生
先生

その通り。魚の種類や好みに合わせて、水の流れを調整することで、より快適な環境を作れますよ。

女の子
女の子

魚の気持ちになって、飼育環境を整えていきたいと思います!

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管理編

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