- 英名:Prussian carp
- 学名:Carassius gibelio(Bloch,1782)
概要
本亜種はもともと中国全域からロシアにかけて生息しており、アムールブナと書かれている文献も存在しているのでアムール川にも生息していると考えられる。金魚は中国で家畜化された本種から作成された。いわば、金魚の祖先に当たる。中国では、本亜種の改良品種が複数に存在しており、鑑賞目的の金魚のほかにも遊魚、食用魚としてより体長や体高の大きい個体を産生している。
体長は35cm。最大体長は45cm、体重は3kgを越えることもあり、フナ類の中では大型の部類に入る。寿命は10年程度である。分類に用いられる鰓把数は37-52本。側線鱗数29-33である。体色は黒褐色であり、腹部は白い。
生態
生殖は夏の暖かい水中で岸辺にて行う。本亜種の生殖方法も変わっており、ギンブナと同じように雌だけで単為生殖を行う。しかし、生まれる個体の雌雄比は8:2ほどで、雄が存在するのが特徴である。また、通常の交配も可能であり、その場合の雌雄比は1:1となる。日本ではギベリオブナは茨城県の霞ヶ浦に放流された記録がある為、現在も外来種として生息している。
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