「道の駅 三方五湖 自然観察棟」を訪れて|小さな水族館

小さな水族館

どうも、あおいふなです。ここでは、水族館ではありませんが、フナの展示している水槽の施設を「小さな水族館」という形で紹介していきたいと思います。

今回訪れたのは、「三方五湖」を堪能できる道の駅「三方五湖」。地元の自然や文化を体験できるこの場所は、フナの展示がある「小さな水族館」のような魅力を持っています。淡水魚好きや地域文化に興味がある方にぜひおすすめしたいスポットです。私が感じた三方五湖の魅力をお伝えします!

私がここを訪れたのは、ジャパン峠プロジェクトで「三方五湖レインボーライン」を走った帰り道でした。ここでの体験を皆さんとシェアしたいと思います。

三方五湖について

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三方五湖(みかたごこ)は福井県若狭町と美浜町にまたがる五つの湖で、それぞれに異なる塩分濃度と特徴を持つ独特な自然景観を形成しています。

  • 三方湖: 五湖の中で最も淡水に近い湖で、フナをはじめとする淡水魚が多く生息しています。周囲には農地が広がり、漁業や農業と深く結びついた湖です。
  • 菅湖: 完全な淡水湖で、農業用水として利用されるほか、三方湖と並んで淡水魚の宝庫です。
  • 水月湖: 淡水と塩水が混ざり合う汽水湖で、貴重な環境を有し、魚類の多様性が見られます。
  • 久々子湖: 塩分濃度がやや高めの汽水湖で、海水魚と淡水魚が共存しています。
  • 日向湖: 五湖の中で最も塩分濃度が高く、海に近い環境です。

フナは主に淡水を好むため、三方湖や菅湖で多く見られます。
この地域ではフナを対象とした伝統的な漁法が行われており、地域文化にも深く根付いています。

三方五湖はそれぞれ異なる環境を持ちながら、豊かな生態系を支えています。

道の駅「三方五湖」の概要

「道の駅 三方五湖」は、今年でオープン6周年を迎えた比較的新しい道の駅です。

この道の駅は、訪れる人々に地域の魅力を存分に感じてもらえるよう、3つの主要な施設に分かれています。

それは、物販販売所情報配信施設、そして自然観察棟です。それぞれの施設にどんな魅力があるのか、詳しくお伝えします。

販売所

物販販売所では、三方五湖周辺で採れた新鮮な農作物や加工食品が販売されています。

私が訪れたのは5月で、ちょうど梅の収穫シーズンだったため、梅関連の商品がとても充実していました。
道中、三方湖の湖畔を走っていると、農園でたわわに実った梅の木がたくさん見られ、収穫の最盛期であることがよくわかりました。

ただし、この時期にはフナを扱った食品はありませんでした。地元の方に伺ったところ、冬になるとフナを使った加工品が並ぶそうです。
季節ごとに変化するラインナップを見るのも、道の駅の楽しみの一つですね。

自然観察棟

道の駅の目玉ともいえる自然観察棟は、三方五湖に生息する生物や地域の漁業文化を紹介する施設です。
この棟には、三方五湖の環境や歴史、動植物についての情報が詳しく展示されています。

入り口ではコロナ感染拡大防止のため、訪問者の連絡先を記入する対応がされていました。

その奥に進むと、目に飛び込んでくるのが180センチほどの大型淡水水槽です。
水槽内には、ギンブナをはじめとした地元の魚たちが展示されていました。

フナの水槽

この大型水槽は、大磯砂を敷いた底面に岩や流木が配置され、陶器製の筒も設置されています。
これは、ウナギなどの魚が隠れるためのスペースとして用意されているものと思われます。

水槽内で展示されている主役は、ギンブナです。大きな個体が何匹か泳いでおり、主に岩のそばや水槽の隅でじっとしている姿が見られました。
また、混泳している他の魚としては、タモロコカワムツ、そしてウナギがいました。

私が訪れた際にはちょうど餌やりのタイミングだったようで、餌の食べ残しやふんが水槽内を舞っていました。

このような自然な状態を見ることで、魚たちの生態に親しみを感じることができました。

展示個体:ギンブナ
混泳個体:タモロコ、カワムツ、ウナギ

三方五湖漁業文化

自然観察棟では、三方五湖で行われている伝統的な漁業方法についての展示も充実しています。
その一つが、ボートに乗って水面を棒で叩き、驚いた魚を網へ誘い込む方法です。

この漁法は地域独特のもので、伝統的な手法が今も受け継がれています。

また、施設内にはその様子を描いた絵が飾られており、視覚的にも地域の漁業文化を学ぶことができます。
三方五湖は地元の漁業や生活と密接に結びついており、その歴史と文化が現代でも生き続けていることを実感しました。

三方湖と人との関わり

自然観察棟のすぐ隣には、三方五湖の一つである三方湖が広がっています。
岸辺にはボートや桟橋があり、漁業や自然観察が行いやすいように整備されています。
この湖を眺めながら、湖と地域の人々との深いつながりを感じることができました。

まとめ

「道の駅 三方五湖」は、小さな水族館的な楽しさと地域文化を学べる貴重なスポットでした。
訪問したのが初夏だったため、冬の季節とは異なる魅力を楽しむことができましたが、

次回はぜひ冬に訪れて、フナを使った食品や冬ならではの景色を堪能したいと思います。

冬に訪れる際は雪や路面凍結に備えて、スタッドレスタイヤの装備を忘れないようにしたいですね。
それではまた、次の「小さな水族館」探訪でお会いしましょう!

後日談:冬に訪れた記録はこちらです。

施設情報

  • 住所
    〒919-1331 福井県三方上中郡若狭町鳥浜122−31−1
  • 公式URL
    http://www.wakasa-mikatagoko.jp/search/entry/michinoeki-mikatagoko.html
  • 電話番号
    0770450113
  • 営業時間
    9:00〜17:00

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