ハートフル桶西水族館|フナのいる小さな水族館

小さな水族館
先生
先生

今回は「ハートフル桶西水族館」について解説していきます。中学生が主体となって運営している、ちょっと珍しい水族館なんですよ。

男の子
男の子

えっ、中学生が運営する水族館ってすごいですね!どんなところなのか気になります!

先生
先生

実際に訪れてみると、学校ならではの工夫や熱意がたくさん感じられましたよ。どんな取り組みをしているのか、一緒に見ていきましょう。

女の子
女の子

はい、ぜひ教えてください!楽しみです!

高校の中の水族館

高校生の科学部が運営する、小さな、けれど情熱のこもった水族館——それが「ハートフル桶西水族館」です。

今回は夏休みの期間中に一般公開されていたため、実際に足を運んでみました。

理科室がまるごと水族館に!

この水族館は、学校の理科室の一室をそのまま活用して作られています。入り口で受付を済ませると、科学部の生徒が丁寧に出迎えてくれて、水槽のある教室まで案内してくれました。

教室の中には、壁沿いにいくつもの大型水槽が並べられており、それぞれの水槽には個別の説明がつけられています。生徒たちは1種類ずつ、そこに住んでいる魚の名前や特徴、生態についてわかりやすく紹介してくれました。

女の子
女の子

まさに“生きた教科書”のような展示です。

学校だからこそ可能な大型水槽の導入

ここの水槽の多くは、奥行き45cm・高さ45cmといった、一般家庭ではなかなか設置が難しいサイズのものばかり。こうした大型水槽は、水の重量が相当になるため、床の耐荷重や補強の問題がついてまわります。

しかし、学校という頑丈な建物、かつ水道設備が整った理科室という環境であれば、大型水槽の設置も現実的です。

先生
先生

メンテナンスのしやすさ、作業スペースの確保といった点でも理にかなっており、教育と実践が融合した理想的な水族館運営が可能となっています。

魚たちの健康状態から見える、丁寧な管理

印象的だったのは、どの水槽の魚たちも非常に健康で、体格もよく、元気に泳いでいたことです。中には産卵や繁殖に成功している個体も見られ、その管理状態の良さには目を見張るものがありました。

飼育密度はやや高めにも見えましたが、水質管理やエサの給餌、個体ごとの観察といった基本がしっかりと守られているからこそ、こうした良好な飼育環境が保たれているのでしょう。

男の子
男の子

生徒たちの熱意と日々の努力がにじみ出た展示でした。

「フナがいる」から訪れた、という話

この施設を訪れようと思ったきっかけ──それはやっぱり、私の“フナ好き”としての本能が働いたからです。

SNSで他の方が投稿していた写真の中に、しっかりとフナの姿を見かけたのです。もうそれだけで十分。足を運ぶ理由にはなりました。

実際に現地で確認できたのは、「埼玉県の河川などで見られる在来魚コーナー」に展示されていたフナたち。キンブナとギンブナの2種類が同じ水槽に泳いでいました。

体高がやや低く、黄色がかった体色をしている個体がキンブナで、銀白色で丸みのある体型のほうがギンブナです。このように、体色や体型の違いを観察することで見分けることができます。

展示水槽越しでもその特徴ははっきりしていて、じっくり見比べるのが楽しいポイントです。

よく見るとゲンゴロウブナもいますね。一般には見分けるのが難しいし、
ここで生徒に教示ても角が立つだけなので、黙っておきました。

混泳していたのはコイ、モツゴ、タモロコ、そしてタナゴ類。どれも関東の淡水域ではおなじみの魚たちで、在来種の魅力を感じられる構成でした。

水槽のサイズは約120cmで、水量にしておよそ240リットル。これだけの容量があれば、水質が安定しやすく、多種飼育でも管理がしやすい環境といえるでしょう。

先生
先生

学校の理科室という立地の強みが、ここでも活かされていると感じました。

教育と地域をつなぐ場として

ハートフル桶西水族館は、単なる展示ではなく、「学びの場」としての魅力にあふれています。理科教育の一環として、生徒が主体的に魚を飼育・管理し、地域の人々にその成果を発表する——このサイクルは、科学への興味を深めるだけでなく、コミュニケーション力や責任感も育んでくれるでしょう。

先生
先生

学校という空間を活かした、地域密着型のユニークな水族館として、これからも活動の輪が広がっていくことを願っています。

施設情報

  • 住所
    〒363‑0027 埼玉県桶川市川田谷1531‑2
  • 電話番号
    048‑787‑0081
  • 公式サイト
    埼玉県立桶川西高等学校 水族館関連ページ
    https://okenishi-h.spec.ed.jp/ハートフル桶西水族館
  • 営業時間
    月・水・金 15:30〜17:30
  • 休館日
    火・木・土・日・祝日(長期休暇中の平日は要確認)
  • 入館料
    無料

アクセス

  • 公共交通機関
    情報なし(最寄り交通機関は要確認)

  • 駐車場あり

まとめ

先生
先生

今回は「ハートフル桶西水族館」について解説していきました。中学生たちの活動が地域とつながる、とても素敵な取り組みでしたね。

男の子
男の子

はい、学校の中にある水族館っておもしろいですね!見に行ってみたくなりました。

先生
先生

学びと実践が結びついた良い例ですね。こうした場所がもっと増えるといいですね。

女の子
女の子

本当にそう思います。自分の学校でもやってみたくなりました!

スポンサーリンク
スポンサーリンク
小さな水族館

コメント