市立しものせき水族館 海響館を訪問|「下関の川」でギンブナを観察

フナのいる水族館
先生
先生

今回は「海響館のフナ展示」について解説していきます。

男の子
男の子

海の生き物が中心の水族館でも、
フナを観察できる場所があるのですね。

先生
先生

はい。
海響館ならではの展示の工夫にも注目しながら、
詳しく見ていきましょう。

女の子
女の子

どのような展示になっているのか楽しみです。

海響館の第一印象

先生
先生

海響館に入って最初に感じたのは、やはり水族館としての規模の大きさです。

下関周辺の海を再現した展示をはじめ、地域を代表するフグの展示には特に力が入れられていました。展示されている種類や個体数も多く、それぞれの水槽も丁寧に作り込まれています。

ペンギンやアシカ、イルカといった海獣類の展示やショーもあり、
大型水族館らしい見応えを十分に感じられました。

海水魚の展示が中心ではありますが、
館内の一角には下関の河川環境を紹介する淡水展示もあります。

先生
先生

それが、今回の目的となった「下関の川」です。

「下関の川」でフナを発見

先生
先生

「下関の川」は、下関市内を流れる木屋川と、川の周辺で営まれてきた人々の暮らし、
生息する生き物を紹介するコーナーです。

淡水展示としての規模はそれほど大きくありません。
しかし、水槽だけでなく、川辺の植生や陸上環境まで含めて再現されており、地域の生態系を伝える展示としては十分な価値がありました。

展示水槽

先生
先生

展示水槽は、横に長い一つのジオラマ水槽です。

水槽の高さは比較的低く、正面だけでなく上からも水中をのぞける構造になっています。
水槽上部には植物が植えられ、河川周辺の環境を含めて観察できるように作られていました。

内部は三つの区画に分かれており、それぞれ異なる魚や生き物が展示されています。

  1. オイカワやカワムツなどが泳ぐ区画
  2. 陸上部分にカメがおり、水中にはナマズやオヤニラミが泳ぐ区画
  3. タモロコやタナゴ類などの小型魚が展示
先生
先生

驚いたことに、
ギンブナはこの三つの区画すべてで確認できました。

水槽ごとに異なるギンブナ

先生
先生

同じギンブナでも、
水槽区画によって個体数や大きさが異なっていました。

一つ目の区画には、

20センチを超える大きなギンブナが1匹泳いでいました。
周囲の魚よりも体高があり、存在感のある個体です。

二つ目の区画では

10センチほどのギンブナを1匹確認しました。
この区画にはナマズやオヤニラミなどもいたため、展示上どのような位置づけの個体だったのかは分かりません。

ギンブナは水槽を仕切るアクリル板の向こう側にある三つ目の区画へ向かって、何度も泳いでいました。隣の区画には複数のギンブナが泳いでいたため、まるで群れに加わりたがっているようにも見えます。

女の子
女の子

もちろん実際の意図は分かりませんが、一匹だけで泳ぐ姿を見ていると、
少し寂しそうにも感じられました。

三つ目の区画では、

10センチほどのギンブナが3~4匹泳いでいました。

タモロコやタナゴ類などの小型魚と一緒に泳いでおり、三つの区画の中では最も身近な川魚の集まりらしい雰囲気があります。

大きさや混泳相手の異なるギンブナを一つの展示内で比較できる点も、このコーナーの面白さでした。

フナの解説パネルも設置

先生
先生

水槽の近くには、フナについて紹介する解説パネルも設置されていました。

大型水族館では、フナのような身近な淡水魚は、展示されていても詳しい解説が付いていないことがあります。
その中で、海響館ではフナを一つの魚として取り上げ、来館者に紹介していたことが印象に残りました。

フナは派手な色彩を持つ魚ではありませんが、
日本の川や池、水田周辺の環境を考えるうえで欠かせない存在です。

先生
先生

水槽を見た人が、少しでもフナの特徴や面白さに関心を持ってくれたら、
フナを追いかけている私としてもうれしく思います。

サギやイタチが伝える捕食者の存在

水槽上部の陸地には、サギやイタチの剥製も置かれていました。

最初は、陸上部分の空間を埋めるために配置されているのかとも思いました。しかし、サギやイタチは川辺に生息する魚や小動物を捕食する生き物です。

そのため、魚だけを展示するのではなく、魚を食べる側の生き物も含めて河川の生態系を表現しているのかもしれません。

水中を泳ぐ魚だけを見ると、水槽の中は平和な空間に見えます。
しかし、自然の川では、フナも常に捕食者の存在と隣り合わせで暮らしています。

陸地に置かれた剥製によって、水中と陸上の生き物のつながりを意識できる展示になっていました。

水槽上部の植栽が美しい

先生
先生

「下関の川」で特に印象に残ったのが、水槽上部に設けられたジオラマ部分です。
陸上部分にはシダ類が丁寧に植えられ、河川周辺の湿った環境が再現されていました。

カメがいる区画では、陸地部分にも水が流れています。水が流れる場所にはコケ類が繁茂し、時間をかけて作られた自然な雰囲気が感じられました。

単に土や石を置いて植物を植えるのではなく、水の流れや湿度を利用して植物を育てている点が魅力的です。

水槽の外側に植物を配置することで、水中だけでなく、川岸を含めた一つの風景として展示を楽しめます。

先生
先生

自宅のアクアリウムでも、水槽上部や周辺に植物を組み合わせれば、
水中と陸上がつながったようなレイアウトを作れそうです。

水槽の仕切りを流木で隠す工夫

先生
先生

もう一つ参考になったのが、水槽の区画を分けるアクリル板の見せ方です。
三つの区画は透明なアクリル板で仕切られていますが、その境界部分には流木が配置されていました。

仕切り板がそのまま見えていると、どうしても人工的な印象が強くなってしまいます。
そこで、流木を重ねるように配置し、アクリル板の縁を目立ちにくくしていました。

完全に設備を隠しているわけではありませんが、流木が視線を分散させることで、展示全体の雰囲気を壊さないように工夫されています。

水槽の縁や仕切り部分といった人工物を、流木や植物によって自然に見せる手法は、自宅の水槽レイアウトにも応用できそうです。

先生
先生

生き物だけでなく、設備の隠し方まで丁寧に考えられている点に、
大型水族館らしい展示技術を感じました。

海響館の良かったところ

先生
先生

海響館で特に良かったのは、展示全体の丁寧さです。

  • 下関の海やフグといった中心的な展示だけでなく、
    小規模な淡水魚コーナーにも手を抜かず、地域の自然環境が細かく再現されている
  • 水中の魚だけでなく、植栽、水の流れ、流木、陸上の動物まで含めて、
    一つの生態系として見せている。
  • ギンブナをすべての区画で観察できる
  • フナの解説パネルまで設置されている。
先生
先生

規模の大きな水族館だからこそできる迫力ある展示と、小さな生き物にも目を向けた丁寧な展示の両方を楽しめる施設です。

気になったところ

水槽コーナー

一方で、「下関の川」の水槽は高さが低いため、魚そのものの存在感はやや控えめに感じました。
魚を正面からじっくり観察するというよりも、水面や陸上部分を含めて、川辺の環境全体を見せることを重視した展示なのだと思います。

上から水槽をのぞけるため、自然の川で魚を探すような感覚を楽しめる点は魅力です。
ただし、魚を撮影するという目的では、もう少し水槽内に明るさが欲しいと感じました。

擬岩や底面の色が暗く、水槽内の照明も控えめだったため、泳いでいる魚を撮影するときにシャッター速度を確保するのが難しかったです。

先生
先生

肉眼で雰囲気を楽しむ展示としては良いのですが、
動きのある魚を写真に残すには少し工夫が必要でした。

フグペディアの名前が面白い

先生
先生

館内のフグ展示では、「FUGUPEDIA(フグペディア)」という名称も使われていました。
インターネット百科事典の「Wikipedia」をもじった名前で、下関を代表するフグについて、親しみやすく学べる工夫がされています。

この名前のセンスが個人的にとても気に入りました。

私もフナを中心に扱うサイトを運営しているため、「FUNAPEDIA(フナペディア)」という言葉をサイト内のどこかで使ってみようかと、ふと考えてしまいました。

先生
先生

専門的な内容でも、覚えやすく親しみのある名前を付けることで、
興味を持ってもらいやすくなります。
展示内容だけでなく、言葉の使い方からも学ぶことがありました。

まとめ

先生
先生

今回は「海響館のフナ展示」について解説していきました。

女の子
女の子

「下関の川」では、
三つの水槽すべてでギンブナを観察できたのが印象的でした。

先生
先生

魚だけでなく、シダやコケの植栽、流木で仕切りを隠す工夫など、河川環境を丁寧に再現した展示も見どころでした。

男の子
男の子

海響館を訪れた際は、海の生き物だけでなく、
地域の自然や水槽レイアウトを学べる淡水展示にも注目したいですね。

施設情報

  • 住所
    〒750-0036 山口県下関市あるかぽーと6番1号
  • 電話番号
    083-228-1100
  • 公式サイト
    https://www.kaikyokan.com/
  • 営業時間
    9:30~17:30(最終入館17:00)
  • 休館日
    年中無休
    館内設備のメンテナンスなどにより、臨時休館する場合があります。
  • 入館料
    大人(高校生を含む)2,500円、小・中学生1,200円、幼児(3歳以上)500円、3歳未満無料

アクセス

  • 公共交通機関
    JR下関駅からサンデン交通バスに乗車し、「海響館前」バス停まで約5分。JR新下関駅から「海響館前」バス停まで約30分。門司港から関門連絡船に乗船し、唐戸まで約5分
  • 自家用車
    中国自動車道「下関IC」から約10分。海響館周辺には一方通行の道路があるため、現地の道路案内に注意が必要です。
  • 駐車場
    海響館周辺に有料駐車場あり。最寄りは「みらいパーク2」で海響館から約40m、232台収容。
    「みらいパーク」は海響館から約55m、395台収容。
    いずれも24時間営業で、駐車料金は平日8:00~20:00が30分100円、土日祝が30分300円です。
    繁忙期には料金が変更される場合があります。

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