水槽をインテリアとして昇華させる方法|インテリアまとめ

鑑賞編
先生
先生

今回は「水槽をインテリアとして楽しむ方法」について解説していきます。

女の子
女の子

水槽の中をきれいにレイアウトするだけでは、
インテリアとして不十分なのでしょうか。

先生
先生

水槽内だけでなく、
フィルターや配線、照明、水槽台など、周囲の見え方まで整えることが大切です。

男の子
男の子

魚を飼育する設備としてだけでなく、
部屋全体を構成する景色として考えるのですね。

先生
先生

この記事を読めば、
「水槽を美しいインテリアとして整える方法」
がわかるようになるでしょう。それでは解説を始めます。

水槽を美しくすることと、部屋に美しく置くことは違う

水槽内のレイアウトが完成していても、
その水槽が部屋の中で美しく見えるとは限りません。

先生
先生

例えば、美しいモナリザの絵画の周りに
荷物や日用品が積み重なっていれば、どう思うでしょうか。

女の子
女の子

うーん、
ごちゃごちゃして作品の魅力が感じにくくなりますね。

先生
先生

その通り、
そしてこれは水槽も同じなのです。

いくら魅力的なお魚が水槽に泳いでいたとしても、
水槽内にさまざまな種類の石や流木、人工物、色の異なる底砂を詰め込み、
水槽の周囲には餌、網、バケツ、電源コードが置かれている。

そのような状態では、どれだけ魚が魅力的でも、
視線が多くの情報へ分散してしまいます。

インテリアとして水槽を整える場合は、
水槽の中だけではなく、水槽台、背景、水槽上部、照明、周囲の家具まで含めて考える必要があります。

先生
先生

つまり、水槽を美しく作ることと、
水槽のある空間を美しく整えることは別の作業なのです。

リラックスとプレッシャーは2対1を目安にする

シンプルなフナ水槽
リラックスする要素と、適度なプレッシャーを感じる要素を、2:1の比率で配置する
プレッシャーとは、不快な圧迫感や日常感ではなく空間の中で目を引く「ハレ」の要素をさす。
アクアリウムにおけるハレのプレッシャー
  • 大型の魚
  • 鮮やかな体色の魚
  • 特徴的な流木
  • たくさんの水草の植えられたレイアウト
先生
先生

空間の中にこうした見せ場があることで、
景色にメリハリが生まれます。

一方で、すべてを目立たせようとすると、
ごちゃごちゃとしてしまい見ていて疲れる水槽になります。

石も流木も魚も植物も照明も主張している状態では、視線を置く場所がありません。
目立つ要素は一つか二つに絞り、それ以外は主役を支える背景として整える必要があります。

リラックスを生み出すものとしては、
水の揺らぎ、落ち着いた色彩の魚、石や流木、植物、落ち着いた自然色、そして余白があります。

先生
先生

水槽全体の約3分の2を穏やかな要素で構成し、残りに見せ場を作る。
これが、落ち着きと華やかさを両立させる一つの目安です。

情報を足す前に、不要なものを減らす

水槽を美しく見せようとすると、新しい石や流木、水草、照明器具を追加したくなります
しかし、最初に行うべきことは、装飾を増やすことではありません。

先生
先生

まずは、目に入る情報を減らすことが重要です。

  • 色数を抑える
    水槽内では、使用する石の種類をそろえ、底砂の色数を抑えます。
    流木も形や向きを無秩序に配置するのではなく、水の流れや景色の方向性を意識して組みます。
  • 飼育密度を考える
    複数の魚種を混泳させる場合も、
    体色、体型、泳ぐ場所が大きく異なる魚を過密に詰め込みすぎると、展示としてのまとまりが失われます。
  • 水槽外を整理する
    水槽の外側では、餌、網、水質調整剤、掃除用品などは水槽台の中へ収納します。
    配線は視界に入れないように背面や片側へまとめるだけでも印象が変わります。

インテリア性を高めるために大切なのは、豪華にすることではありません。
主役以外の情報を整理し、水槽へ自然に視線が集まる状態を作ることです。

飼育機材を目立たせない

先生
先生

水槽を自然の景色として見たとき、最も違和感を生みやすいものが飼育機材です。
それは自然界には存在しない「異物」の存在なのです。

フィルター、ヒーター、エアチューブ、温度計、電源コードなどは、魚を健康に飼育するために必要です。
しかし、それらが水槽内で強く主張すると、景色が現実の飼育設備へ引き戻されます。

インテリア性を優先するなら、ろ過装置を水槽外へ移せる外部式フィルターや、
配管やろ過槽を水槽下へ収められるオーバーフロー方式が有利です。

男の子
男の子

おしゃれな水槽で外部式が使われているのはそういう意味があるんですね。

女の子
女の子

それじゃあ、
上部式や外掛け式には人権がないということですか・・・

先生
先生

そこまで落胆しないでください。
外部式フィルターやオーバーフローでなければ、美しい水槽を作れないわけではありません。

上部式・外掛け式でも諦めないで

上部式も外掛け式も日々の管理のしやすさからも採用する要因としては有用な濾過装置です。

上部式フィルターや外掛け式フィルターも、背景や水槽の縁と色をそろえたり、
配線をまとめたり、植物によって視線を分散させたりすることで、存在感を抑えられます。

先生
先生

重要なのは、機材を完全になくすことではなく、
必要な機材を景色の中で目立たせないことです。

黒縁水槽はアクセント側に寄せる方法もある。

先生
先生

この理論は水槽本体についても同様です。

フレームレス水槽は透明感がありますが、
縁のついた水槽はどうしてもそのプラスチックの素材感に目が行きがちになります。

縁のついた水槽であっても、縁を空間のデザインに取り込むことが可能です。

黒い縁の水槽ならば
黒い背景、黒い水槽台、落ち着いた照明など素材や色味を統一することで
第一印象を「縁つき」から「おしゃれ」に変えることができます。

先生
先生

縁そのものが問題なのではなく、
水槽、台、壁、照明が別々のデザインに見えることが違和感につながるのです。

分類展示と生態系展示では作り方が異なる

男の子
男の子

デザインの統一が完了しました。
レイアウトについて教えてください

先生
先生

そうですね。
水槽で何を見せたいのかによって、適切なレイアウトは変わります。

ここでは水族館でも行う2種類の展示「分類学的展示」と「生息環境展示」の2種類の方面から解説していきましょう。

分類学・地理学的展示の場合

先生
先生

魚そのものを観察してもらう展示では、
レイアウトを単純にし、魚の形や体色、泳ぎ方を見やすくする必要があります。

このような場合は石や流木、水草は入れすぎず、背景や底砂の色を統一することで、
水槽の中の魚の個性が引き立ちます。

複数の小型水槽を並べる場合も、
水槽の規格、照明、高さ、ラベルの位置をそろえることで、
情報量が抑えられて展示全体に統一感が生まれます。

生息環境展示

先生
先生

生息環境展示では、魚だけでなく、その魚が暮らす環境全体が主役です。

底砂、石、流木、水草などを組み合わせ、水深の変化や隠れ場所を作ることで、
自然の水辺を感じられる展示になります。

自然物はリラックス感を作りやすい反面、多く入れすぎると雑然とします。
石の種類や流木の方向をそろえ、自然に見える秩序を作ることが重要です。

先生
先生

すでに情報が多くプレッシャーよりになりやすいので、
泳がせる魚は小型魚か落ち着いた色彩の魚を使用するとバランスが良いでしょう。

女の子
女の子

水槽で何を見せたいのかを最初に決めると、
レイアウトに必要なものが選びやすくなるのですね。

水槽周囲もレイアウトの一部にする

先生
先生

水槽レイアウトというと、水槽の中だけを考えがちです。
しかし、室内に置かれた水槽では、水槽の上部や周りも視界に入ります。

照明器具、フタ、配管、水面と縁の隙間が無造作に並んでいると、
水中が美しくても設備感が強くなります。

植栽を工夫する

先生
先生

そこで効果的なのが、水槽上部へ植物を配置する方法です。

植物が水面から上へ伸びることで、水中と陸上が連続した景色になります。高さが生まれるため、水槽が横長の箱として見えにくくなり、部屋に置かれた観葉植物とも自然につながります。

植物の葉によって配管やコードへの視線をそらせる点も利点です。

分類学的展示ならアクセサリーを飾れ

シンプルな分類学的展示の場合は近くにアクセサリーを飾るのもありです。

ポイントは水槽に関連したアイテムであること。
魚やアクア関連のグッズ、流木や石などの天然素材もいいですね。
これによってただ雑貨が置いてあるのではなく、リレーションが発生して違和感が少なくなります

個人的におすすめなグッズ

ビン
魚の餌や試薬などはガラスの瓶などに入れて飾っておくだけで、
非日常感が収まりおしゃれになります。

アクリルパネルの額縁
何か飾りたい時にはアクリルパネルの額縁で飾るといいです。
水槽のガラス面とリレーションして相性がいいです。

先生
先生

飾り方については静物スタイリングを検討している記事がありますのでそちらをご覧ください。

フタを使用しなければいけない場合は?

男の子
男の子

飛び出す可能性のある魚を飼っている場合はどうすべきですか?

先生
先生

水槽のフタも単なる飼育用品ではなく、
景観を構成する部材として考えていきましょう。。

透明な有孔パネルなどを利用すれば、通気性を確保しつつ、配管や植物を通す位置を調整しやすくなります。
ただし、耐水性、照明の熱、素材のたわみには注意が必要です。

先生
先生

水槽上部の陸上レイアウトやフタの加工方法については、
別の記事で詳しく紹介していきます。

水槽台と照明まで含めて一つの家具にする

先生
先生

さて、みなさんに問題です。
なぜ、水族館や博物館の水槽は美しく見えるのでしょうか?

女の子
女の子

うーん……
水槽の中がきれいにレイアウトされているからでしょうか。
それだけではないような気もします。

先生
先生

水族館や博物館の水槽が美しく見えるのは、
水槽だけが作り込まれているからではありません。
それは水槽台、壁、床、照明、解説板まで、同じ設計思想で統一されているためです。

そのため、家庭でも、水槽台を単なる重量物を支える台ではなく、
水槽と一体になった家具として考えると、完成度が高まります。

  • 水槽の縁と台の色を合わせる
  • 水槽台の木目を室内の家具に近づける
  • 照明器具の色や素材をそろえる
  • 背景を壁の色になじませる

一つひとつは小さな工夫ですが、複数をそろえることで、
水槽だけが部屋から浮いて見える状態を防げます。

照明も適材適照?

先生
先生

照明についても、
単に水槽全体を明るくすればよいわけではありません。

魚が泳ぐ場所、特徴的な流木、水面の揺らぎ、陸上植物など、見せたい場所を意識して照らします。

すべてを均一に照らすよりも、
明るい部分と暗い部分を作ることで奥行きが生まれます。

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水槽は部屋の中に作る小さな景色

先生
先生

ということで、
今回は「水槽をインテリアとして楽しむ方法」について解説していきました。

男の子
男の子

高価な機材や大きな水槽よりも、
見せるものと隠すものを整理することが大切なのですね。

先生
先生

はい。
人工物を目立たせず、余白と自然な要素を生かすことで、
水槽を部屋の景色として整えられます。

女の子
女の子

主役を明確にして、
落ち着きの中に少しだけ見せ場を加えることを意識してみます。

先生
先生

それでは、今日の授業はこれで終わりです。
また次の記事でお会いしましょう。

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鑑賞編

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