
今回は「宮島水族館 みやじマリンの再訪」について解説していきます。
以前の訪問から5年以上経っているんですね。

水族館展示や館内がどのように変わったのか気になります。

今回は、以前より増えていたフナの展示を中心に、
新しく誕生した「はつこい庵」など、再訪して気づいた変化を紹介していきます。

前回との違いを比べながら見ると、
同じ水族館でも新しい発見がありそうですね。

この記事を読めば
「宮島水族館 みやじマリンの再訪で感じた変化」
がわかるようになるでしょう、それでは授業を始めます。
世界遺産の中ではなく、「宮島」にある水族館






宮島といえば、海中に立つ大鳥居や厳島神社を思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし、宮島水族館は決して観光の「おまけ」ではありません。
広島県の河川から瀬戸内海へと続く水環境、カキをはじめとする漁業、瀬戸内海の魚類、スナメリやアシカなど、地域の水辺に関する多くの魅力が詰め込まれています。
宮島水族館は、単に「世界遺産の中にある水族館」ではなく、
広島の自然や文化を伝えるために「宮島にある水族館」なのです。

故に私はこれまで2度宮島を訪れていますが、
どちらも主な目的は水族館でした。
厳島神社を通り過ぎ、その先にある水族館を目指しています。

宮島水族館は「広島を代表する水族館」と呼んでも、
過言ではないですね。
増えていたフナの展示


淡水魚は、川が山から海へ流れていく様子を表現した
「山から海へ」のコーナーで展示されています。

以前、フナを確認できたのは、手前にある里川風景のジオラマ水槽だけでした。
しかし今回は、奥にあるコイの水槽でも複数のフナを確認できました。

展示水槽が増えたんですね。

さらに展示場所だけでなく、個体数も増えています。


前回は2〜3匹ほどでしたが、今回は淡水コーナー全体で10匹以上を確認できました。
コイ水槽には大型のフナも少なくとも3匹おり、コイと並んでも見失わないほどの存在感があります。
前回の訪問から5年以上が経過しているため、以前から飼育されていたフナが成長し、広い水槽へ移されたのかもしれません。

実際の経緯は分かりませんが、
フナを目的に訪問した立場としては、うれしい変化でした。
ニシキゴイに埋もれるフナ

大型のフナには十分な迫力がありますが、
同じ水槽には、さらに巨大なコイや細長いニゴイ、色鮮やかなニシキゴイが泳いでいます。

そのため、銀色や褐色を基調とするフナは、
どうしても脇役になっていました。
コイ科魚類を比較する展示としては面白いものの、田舎の小川や里川を表現した水槽として見ると、
多数のニシキゴイは景観から浮いて見えます。


水槽内には、婚姻色の現れたオイカワやカワムツも泳いでいました。
自然の河川風景を見せるのであれば、こうした日本の淡水魚を中心に構成したほうが、テーマは伝わりやすいでしょう。

ニシキゴイには新施設「はつこい庵」に専用展示があるため、
そちらへ役割を集約してもよいように感じました。
にぎやかになった里川風景水槽



手前の里川風景水槽も、以前と比べて魚の数が大幅に増えていました。
タナゴ類、モツゴ、オイカワ、カワムツ、アユモドキなど、多数の小型淡水魚が泳いでいます。
体感では、以前の10倍以上に増えているように見えました。
地味に思われやすい日本淡水魚ですが、数多く泳がせることで、
水槽全体に動きと華やかさが生まれています。

結果として静かな里川というより、多くの魚が行き交う、
にぎやかな展示へと変化していました。

賑やかになるのはいいことなのでは?

来館者の目を引くという点では効果的ですが、
魚種が増えるほど、一匹ずつの存在は分かりにくくなります。

この水槽でも小型のフナを確認できました。
体形からはゲンゴロウブナのようにも見えましたが、展示魚種が多く、解説パネルだけでは種類を判断できませんでした。
フナ類のように見分けにくい魚については、展示種名や識別点が示されていると、
観察の楽しさが増すはずです。
ミスト効果と多すぎる情報量


里川風景水槽では、水面付近にミストが発生しています。
ミストによって照明や配管などの設備が目立たなくなり、水中と陸上の境界も柔らかく見えます。
人工物を隠し、一つの水辺風景として見せる演出としては効果的でした。



一方、水槽上部には植物だけでなく、
カエルや昆虫なども展示されています。

水中、水面、陸上に暮らす生き物をまとめて紹介する意図は分かりますが、
全体としては情報量が多く、視線が散ってしまいます。
魚を見ようとすればカエルが目に入り、解説を読もうとすると昆虫が見えるため、里川の風景を落ち着いて眺めにくい構成です。
カエルや昆虫は別のコーナーへ分け、魚を中心とした水槽の主役を明確にしたほうが、それぞれの魅力を伝えやすいのではないでしょうか。



そして今回、最も印象に残ったのが、
フナの解説パネルの真上に展示されたカブトムシです。

確かに、フナとカブトムシを同じ視界で観察できる水族館は、
全国でもかなり珍しいですよね。
新施設「はつこい庵」






今回の再訪では、新たに整備された「はつこい庵」も見学しました。
はつこい庵とは
魚の美しさを静かに鑑賞する、美術館のような空間です。
ニシキゴイや金魚、希少淡水魚、海獣を題材として、
水槽の形、照明、背景を含めて一つの作品として見せています。
特に印象的だったのが、アクリル水槽を立体的に組み合わせた希少淡水魚展示です。
メダカやタナゴなど、見過ごされやすい小型淡水魚をアート作品のように鑑賞できます。
自然環境を再現する淡水コーナーとは異なり、はつこい庵は魚の色彩や形を「美」として見せる場所です。

詳しい展示内容については、別の記事で紹介します。
まとめ

ということで、今回は「宮島水族館 みやじマリン」について解説していきました。
フナの展示が充実し、新しい「はつこい庵」も加わることで、
淡水魚の見せ方に大きな変化が見られました。

フナが増えていたのはうれしい変化ですね。
一方で、展示物が増えたことで主役が分かりにくくなっている部分もあるんですね。

そうですね。地域の自然を伝える淡水コーナーと、魚の美しさを楽しむ「はつこい庵」では、それぞれ異なる魅力があります。
展示の役割を整理することで、水族館としての良さは伝わりやすくなると思います。

世界遺産観光のついでではなく、
水族館そのものを目的に宮島を訪れる価値がある施設だと感じました。

また次に訪問した時が楽しみですね。
それでは、今日の授業はこれで終わりです。また次の記事でお会いしましょう。
施設情報
- 住所
〒739-0534 広島県廿日市市宮島町10-3 - 電話番号
0829-44-2010 - 公式サイト
https://miyajima-aqua.jp/ - 営業時間
9:00~17:00(最終入館16:00) - 休館日
2026年12月1日~2027年3月31日は休館予定。施設整備・点検などによる臨時休館あり - 入館料
一般(高校生を含む)1,420円、中学生710円、小学生710円、幼児(4歳以上就学前)400円、4歳未満無料
アクセス
- 公共交通機関
JR・広島電鉄「宮島口」から宮島口桟橋へ。
JR西日本宮島フェリーまたは宮島松大汽船で宮島桟橋まで約10分。
宮島桟橋から徒歩約25分、宮島メイプルライナー(乗合バス)または島内タクシーで約10分。
嚴島神社出口からは徒歩約5分 - 自家用車
山陽自動車道「廿日市IC」または「大野IC」から宮島口まで約10分。
宮島口周辺の駐車場へ車を停め、フェリーで宮島へ渡る方法がおすすめ - 駐車場
宮島水族館には一般来館者向け駐車場なし。
思いやり駐車場2台のみ。一般車は宮島口周辺の有料駐車場を利用


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