フナの展示している水族館の特徴
今回は淡水魚をメインで扱っている水族館とフナの関係性について解説していきます。
水族館ではフナがどんな水槽で展示されていることが多いのか、そしてどのような立ち位置として展示しているのかを実例を踏まえながら紹介していこうと思いますので、一緒に見ていきましょう。
まずフナと水族館の関係について記載していきます。
フナが展示されている水族館として最もよく見かけるパターンは、その水族館がある地域の水辺環境展示が挙げられます。
琵琶湖博物館なら琵琶湖に生息している魚、かすみがうら市水族館なら霞ヶ浦に生息している魚と当然ながら我々が水中に潜ったり釣りをしたりしなければ見ることのできない魚を展示してくれています。
そして、ギンブナをはじめとするフナは広い水域で生息していることもあり、地域の水域を再現されている水槽の中にフナが展示されていることがほとんどとなっています。
そのため、地方にある小型の淡水魚がメインの水族館ならもちろん、都会の比較的大規模の水族館でも、その地域の水域の展示にはフナが展示されていることが多いですね。
淡水水槽について
近年の水族館はアクリル板の技術革新により、大型水槽などの大きな水塊を展示する傾向はあります。
そんな大型水槽から比べると、川や湖に棲む淡水魚はアマゾンなどの巨大魚は別として水槽や魚も展示も地味な印象があります。
しかし、その分細かい工夫が施されており、水槽展示によるジオラマは巨大な水族館のい水槽にはない魅力を持っているのも事実です。
岐阜県にあるアクア・トトぎふでは擬岩を使って長良川を再現していたり、
栃木県にあるなかがわ水遊園では、ジオラマの中に那珂川の流域にある樹木を植えていたり、
はたまた琵琶湖水族館では岸辺を再現した水槽や、水中に漁具が置かれているなどの展示の工夫を施しています。
私たちの生活に近い日本淡水魚は生態や習性が判明している種類も多く、そういった意味でも楽しみの度合いは深いですね。
フナの展示が多い理由
それにしても、どうしてこんなにも淡水コーナーにフナが多いのでしょうか。
これにはフナが里川の魚という印象を受けやすいのが一番大きいと考えられる。
一例を挙げるとしたら、日本の童謡でもある「ふるさと」の一節にも「小鮒釣りし かの川」とあり、子供のころに釣りをした川の魚として思い出が大人になった人々のふるさとを思い出しますね。
近年はフナの展示が減っている。
一方、近年は水族館の趣向が変わり、水域環境の展示を主きにおいた水族館よりもアミューズメント性の高い水族館が増えてきています。
それにより、最近の水族館には自然の展示という比率が減っており、フナの展示していない水族館も増えてきました。
それは水族館が水辺の展示をするのではなく、純粋にお客様に楽しさを与えるということに重きを置いていることが挙げられます。
普段は見れないような海外の熱帯魚や色鮮やかな熱帯魚、巨大な水槽で壮大な水塊を見せるというのが主流となっているのでしょう。
近年は学術的な水族館よりも商売という側面が存在する以上、お客を集めるための展示というのが現実であるのは仕方ないですね。
それでも、来たお客様にその水域環境や心に残っていた「ふるさと」を思い出させるような展示が少しでも長く残ってくれることを心から期待しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか、
淡水魚のいる水族館は地味な印象を受けますが、また、落ち着いた雰囲気で何度言っても趣きがあるという魅力があります。ぜひ、あなただけのお気に入りの水族館を見つけてみてください。
ではまた。
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