【漁業学】霞ヶ浦のフナと漁業

水産学

どうも、あおいふなです。
今回は茨城県にある霞ヶ浦とそこに生息しているフナについて解説してきます。

霞ヶ浦は琵琶湖に次いで日本で二番目に大きい湖です。利根川の支流としても広く多くの生物が生息しているため、生態系が深く、人々との関わりも深い湖でもあります。

生息個体の比率

霞ヶ浦近辺に生息しているフナの仲間は

  • キンブナ
  • ギンブナ
  • ゲンゴロウブナ

3亜種である。今、重要なのは、現在霞ヶ浦やその付近で生息している3亜種の比率を把握することである。というのは、川や湖沼でフナの類が増えたり減ったりする事は、それらの水域の環境のビミョウな変化を知る一つの大事な指標になるからです。その場合にキンブナ、ギンブナ、ゲンゴロウブナそれぞれの動向が大きな手がかりになるのです。

藻場の調査

1976年に三浦村地先の霞ヶ浦の湾入部において藻場の調査を行った時、丁度、フナの産卵期間であり、数回にわたって採卵した卵から飼育した稚魚はキンブナとギンブナがほぼ半数だという記録が残っています。これは霞ヶ浦にとってキンブナは高浜入りの奥部や北浦の蒲田入りなどでは個体数は多いのですが、全体的な魚の漁獲状態からみると、この数字ではキンブナが多すぎると思います。

利根川下流域の調査

 霞ヶ浦以外では利根川下流域での調査結果では、2つの地域で1992年の1年間に毎月1回ずつ張網数統で採集したフナを分けてみると総数589尾のうち、キンブナが12%、キンブナが69%、ゲンゴロウブナが19%となりました。あくまでも一例であり、全体の状態を把握するのは容易ではありません。

霞ヶ浦のフナの漁獲量

ギンブナの群れかすみがうら市水族館にて

 霞ヶ浦ではフナの漁獲量は1950年代には年間で500t以下でした。それがその後に少しずつふえだして1965年後半から1970年の末までは毎年1000tを超えるようになり、ピーク時には2000t近くまで迫りました。

 あたかもその時は富栄養化の過剰な進行で湖内の養殖のコイの斃死や上水道への障害が問題になっていた頃でした。

 ところが、その後は減少を辿るようになり、最近は再び500tを割っています。外来種っであるチャネルキャットフィッシュの影響も考えられます。

霞ヶ浦とゲンゴロウブナ

大口を開けるゲンゴロウブナ。かすみがうら水族館にて

 1930年に琵琶湖産のゲンゴロウブナの親魚約150尾が、茨城県の県営手野養殖場に運ばれてきました。翌年の春にその親魚から採卵した約30万粒の卵が土浦地先に放流されたのが、霞が浦にこの魚が入った最初であります。その後数年にわたって、同じように卵で放流が続けられるとともに、養魚池で体長3cmまで飼育した稚魚も5000尾ほど放流されています。更に、1963年にも琵琶湖から移入されています。この結果霞ヶ浦にゲンゴロウブナが繁殖したことは確かですが、その経過をくわしく知ることのできる資料は見あたりません。繰り返し放流されているのは、これが湖の魚類の増殖事業として取り上げやすかったことによるものでしょう。

 当時、霞ヶ浦のフナの年間漁獲量が500~600tの時にゲンゴロウブナの占める割合が「3亜種のなかで20%とみなされる」という記録があります。 後に放流はなくともその後のゲンゴロウブナの養殖が定着している水域でも、長期にわたって毎年繰り返してこの魚の放流が行われているのも同じことと思われております。

まとめ

外来種問題には頭を抱える霞ヶ浦ですが、いつまでも長くフナが生き続けてくれることを祈っています。

霞ヶ浦に生息しているフナは3種類。どれもかすみがうら市水族館で見ることができます。
興味があれば見てみるもの面白いですよね。

霞ヶ浦・利根川の水域を展示している水族館紹介

霞ヶ浦に生息している生物をはじめとし、日本、世界の淡水魚を広く展示しています。

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