どうも、あおいふなです。
今回は茨城県にある霞ヶ浦とそこに生息しているフナについて解説してきます。
霞ヶ浦は、日本で2番目に大きな湖で、たくさんの魚が住んでいます。その中でもフナは、昔から人々にとって大切な魚です。フナは、川や湖などの水域の状態を教えてくれる魚でもあります。
この記事では、霞ヶ浦でどのようにフナ漁が行われているのか、またフナが霞ヶ浦にとってどんな役割を果たしているのかを紹介します。

フナの種類や漁の歴史、そして環境とのつながりについて、わかりやすく説明していきます。
自然や魚に興味のある人はぜひ読んでみてください。
霞ヶ浦について紹介

霞ヶ浦は、日本で2番目に大きな湖で、茨城県にあります。この湖は、東京からも比較的近く、周りには豊かな自然が広がっています。
霞ヶ浦は昔、川と海がつながっていたため、少し塩分が混じった「汽水湖」でしたが、現在は淡水湖になっています。この湖では、釣りやボート、観光船などが楽しめ、特にコイやフナ、ウナギなどの魚がよく見られます。
湖の周辺には田んぼや畑が広がり、農業が盛んな地域でもあります。
しかし、工場や生活排水などの影響で水質が悪化し、環境問題が取り上げられることもあります。
霞ヶ浦の漁業


霞ヶ浦北浦は、50種類以上の魚と豊富なエビがいる湖であり昔から漁業が盛んです。
令和4年には、ここでの漁獲量は498トンで、日本の湖沼漁獲量の約5.1%を占めています。
全国の湖沼漁獲量の多くはシジミなどの貝類ですが、霞ヶ浦北浦では魚やエビが主な漁獲対象です。
現在、霞ヶ浦北浦では、いろいろな漁業が行われています。
たとえば、動力漁船で網を引いてワカサギやシラウオを捕る「トロール漁業」や、「横ひき漁業」、湖岸で漁具を使う「定置網漁業」などがあります。
昔は風の力で網を引く「帆びき網漁業」でワカサギやシラウオを捕まえていましたが、
昭和42年からは効率よく捕れるトロール漁業が主流になりました。
また、霞ヶ浦北浦ではコイやフナを育てる「網いけす養殖」も行われています。
特にコイの養殖が盛んで令和4年の全国でのコイの養殖量の1位は霞ヶ浦北浦で763トンが養殖されています。
生息個体の比率




霞ヶ浦近辺に生息しているフナの仲間は3種類存在しています。
- キンブナ
- ギンブナ
- ゲンゴロウブナ
それぞれの数がどれくらいいるかを知ることはとても大切です。
なぜなら、フナの数が増えたり減ったりすることで、湖や川の環境がどう変わっているかがわかるからですね。
例えば、1976年に霞ヶ浦のある場所でフナの卵を採集して育てたところ、キンブナとギンブナが半分ずつ生まれたという記録があります。
でも、これは少し変わっていて、普通はキンブナの数はもっと少ないと言われています。
利根川下流域の調査
他の場所でもフナの調査が行われていて、利根川の近くでは1992年の1年間で589匹のフナを捕まえたところキンブナが12%、ギンブナが69%、そしてゲンゴロウブナが19%という結果が出ました。

このような調査は、
どの種類のフナがどれくらいいるかを知るために行われています。
霞ヶ浦のフナの漁獲量

霞ヶ浦でのフナの漁獲量は、1950年代には年間500トン以下でしたが、1965年頃から1970年代にかけては、1000トンを超えることもありました。
しかし、最近では再び500トンを下回ることもあります。
これには、チャネルキャットという外来種のナマズの影響により個体数の減少が原因とも考えられています。
霞ヶ浦とゲンゴロウブナ


また、1930年には琵琶湖からゲンゴロウブナが霞ヶ浦に導入されました。
この魚が霞ヶ浦に住みつくようになった経緯について、詳しい資料はあまり残っていませんが、放流された魚が増えたことで、今では霞ヶ浦でもゲンゴロウブナが多く見られるようになりました。
当時、霞ヶ浦のフナの年間漁獲量が500~600tの時にゲンゴロウブナの占める割合が「3亜種のなかで20%とみなされる」という記録があります。
後に放流はなくともその後のゲンゴロウブナの養殖が定着している水域でも、長期にわたって毎年繰り返してこの魚の放流が行われているのも同じことと思われております。
霞ヶ浦・利根川の水域を展示している水族館紹介
かすみがうら市水族館は、茨城県にある水族館で、霞ヶ浦の生き物や水の世界を楽しく学べる場所です。
ここでは、霞ヶ浦に住む魚や水草を観察したり、触ったりすることができます。
また、さまざまな展示やイベントがあり、魚の生態や環境保護についても学べます。
家族や友達と一緒に、自然の中での生き物たちを見て、楽しい時間を過ごすことができます。
まとめ
ということで、今回は霞ヶ浦とフナ漁について解説してきました。
このように、フナは霞ヶ浦の環境を知るための大切な手がかりとなり、漁業にも関係しています。
これからもフナと霞ヶ浦の環境を守るために、さまざまな取り組みが続けられています。
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