【環境学】レッドデータブックと記載されているフナ類

水産学

ども、あおいふなです。今回はレッドデータブックとそれに記載されているフナの種類について解説しています。

フナが5種類記載されているレッドリスト。どう言う意味があるのでしょうか?一緒に見ていきましょう。

レッドリストについて

数を減らし続ける動植物に目が向けられ、世界に本格的な自然保護の動きが出てきたのは20世紀半ばのこと。1948年にはIUCN(国際自然保護連合)が設立され、1966年には絶滅のおそれのある動植物を危険性の度合いによりリスト化されたレッドリストが発表された。

日本においては1991年に環境省がレッドリストを作成。ここには淡水・汽水魚類が絶滅危惧種として掲載されている。リストはその後2度ににわたって見直され、最新の2007年のリストには淡水・汽水魚類の絶滅危惧種が144種にのぼっている。


また、これらの国の取り組みとは別に各都道府県が独自に調査したレッドリストを作成、現在では全都道府県が独自のリストを持つに至っている。


ただし、これらレッドリストはいずれも法的結束力は一切持っていない。絶滅の危機から救うために直接的な役割を持たず、あくまで警告的な役割にとどまっている。

ゲンロゴウブナ EN (絶滅危惧IB類) [新規掲載]

減少要因としては、繁殖場となる琵琶湖沿岸のヨシ群落の減少、内湖の減少のほか、北米産外来魚2種(オオクチバス、ブルーギル)による卵、仔稚魚、未成魚の捕食などが考えられる。

また、繁殖期の6月中旬に行われる、降雨後の定水位維持による産着卵や孵化直後の仔魚の干上がり死亡も関与していると考えられる。琵琶湖へは、養殖種であるヘラブナが釣り団体によって例年、相当量放流されている。本種は、かつては大量に穫れる魚種だったが、近年では低水準の漁獲が続き、養殖品種であるヘラブナを含め、最近では、漁獲量が激減している。

すなわち、琵琶湖産のフナ類3種の総量として、かつては1,000トン以上穫れることもあったが、2002~2005年には90~115トンであり、しかも、漁獲されるフナ類の多くはギンブナを占めている状況である。その為、今回、新たにレッドリストに掲載された。

保全活動として、フナ類、コイなどの繁殖場となる湖岸ヨシ帯の新規造成などが行われる。

ニゴロブナ EN (絶滅危惧IB類) [新規掲載]

減少要因として、繁殖場となる内湖や湖岸ヨシ帯の減少、北米産外来魚2種(オオクチバス、ブルーギル)による卵、仔稚魚~未成魚の捕食、繁殖期の6月中旬以降に行われる、降雨後の水位の低水位維持、すなわち、瀬田川洗堰の急激な放水による産着卵や孵化直後の仔魚の干上がり死亡などが考えられる。

本亜種は1980年代後半には漁獲量が100~200トンあった多穫性魚類であったが、近年では低水準の漁獲が続いている。滋賀県の懸命の増殖努力にも関わらず、現状では漁獲量の回復が十分期待できる状況ではないため、今回、新たにレッドリストに掲載された。

本亜種は鮒寿司の原料魚としてきわめて需要が高い。そのため、滋賀県では漁獲時の体長制限、水田で育成した稚魚~未成魚の放流、ならびに繁殖場となるヨシ帯の新規造成など、各種の保全活動が実施されている。

キンブナ  NT (準絶滅危惧) [新規掲載]

千葉県から岩手県にかけての太平洋側の平野部の河川や池沼に生息するが、河川改修、圃場整備、外来魚の侵入などによる生息環境が著しく悪化するとともに生息個体数も激減しており、今回、新たに掲載した。

ナガブナ DD (情報不足) [新規掲載]

北陸地方、三陰地方、長野県諏訪湖などに生息するが、その詳細は不明。

諏訪湖では個体数が激減し、また、本亜種の生息域には北米産外来魚が侵入していることや、河川のコンクリート護岸化によって各地で減少が危惧されるため、今回、新たにレッドリストに掲載された。

フナ属の1種(沖縄諸島産) DD (情報不足) [新規掲載]

沖縄島、伊平屋島、伊是名島、渡嘉敷島、久米島の河川や水田及び溜池に生息。減少要因としては、急速な河川改修、加え移入魚の侵入、他地域のフナ属魚類の放流などが考えられる。

形態的にはギンブナと一致するが、日本本土た中国、台湾などの集団とは、遺伝的に分化した固有の遺伝子をもつ自然分布集団であることが判明したたため、DDとして新たにレッドリストに掲載された。

まとめ

いかがでしたでしょうか、レッドリストに乗る種類が多いこともあり、
フナも絶滅危惧種の一つであると言うことがもっと知られるといいですね。

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