【養殖学】キンギョの養殖

水産学
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ども、あおいふなです。今回は金魚の養殖について解説していこうと思います。

 キンギョの原産地は中国であって、フナが白化ものの飼育から始まり、我が国には文亀2年(1502)年に明から泉州に輸入されたが、アメリカへは1611年に中国より移された。

 日本に来た当時はキンギョは高級品であり、一般市民には手がでない代物であったが、江戸時代から大衆化され、明治以後は品種の改良などの研究が行われ、日本からも欧米に輸出されるようになった。生産地は全国にわたっているが、愛知県、奈良県、東京都などが盛んである。 

品種

 キンギョの品種と呼ばれるものには奇型、病的なものも加えられたり、本質にはほとんど差がないものも郷土自慢の意から特別なものとする場合がある。


 体型にはそれぞれ特徴があるが、主となる点は、体色、胴体の長短、頭部の肉瘤の有無、目の出方、鱗の透不透、背鰭の有無、各鰭の長短である。尾鰭の形にはフナ尾、三つ尾、四つ尾、桜尾がある。

養殖法

 コイやフナとだいたい同じ飼育法であるが、魚体を大きくするよりも、形態や色彩、斑点に重点をおくようにして飼育する。ランチュウ、ジキン、トサキンなどの高級品は主に小型の叩池またはコンクリート池で数少なく飼育する。ワキン、リュウキン等の大衆魚は一般に泥土池で飼育するが、産卵、孵化にはコンクリート池が多く使用されている。

繁殖

 親魚にはそれぞれの品種の特性をよく現し、体型、色彩の良好な魚を用いる。交雑には紅白のものばかりでは白い個体がでるので、赤と赤、赤と紅白を用いた方がよい。

 雌雄の区別は産卵期には雄に頭や胸鰭に追い星ができるのでわかる。肛門の部分、腹部の大きさなどでも区別できる。

 産卵期は4~7月の間で雌1、雄2~5の割合で産卵池に放ち、魚巣を入れるとよい。水底に魚巣を用いると卵の無駄が少なくなる。キンギョは7~10日間隔で数回産卵する。また9月下旬~10月上旬に産卵することがある。卵は直径1.7mm内外の粘着卵で、水温12~28℃では正常に孵化するのが最適である。卵についた魚巣は直ちに孵化池に収容しないと親魚が卵を食うことが多い。

  水温20℃前後であれば、4~5日で孵化する。孵化後2~3日して巣離れをするころに魚巣を取り上げてミジンコを与える。ミジンコがなくなれば麦焦がし、サナギ粉、米ヌカ、フスマ等を少量ずつ与える。アカムシ、イトミミズ等の生餌を与えれば、水質を悪化させないので良い。練り餌を使用する際は、拡散し過ぎて水質の悪化を招きやすい為、皿に盛り、水面下から5cm~10cmに吊しておく。

選別

 キンギョは透明鱗をもったサンショクデメキン、シュブンキン等の初めから体色のあるものの他は全て黒色であって、孵化後40~50日頃から褪色現象が起きて色彩がでてくる。選別はそれまでに1回体型の不良なものを取り除く。

特に尾鰭はシュブンキン、ヤマガタキンギョ等のフナ尾のものの他は小さいときに取り除く(オタマ抜きという)。色彩がでてからは、全身白色のものを取り除き、これを売買しないのが普通とする(シロッコ抜き)。秋までに3~4回選別するのが普通であるが、高級魚ほど選別回数が多くて不良なものは買わないようにする。

観賞点

 金魚の観賞は各品種の特徴に従って、形態美、色彩美、動的美の三点から行われる。キンギョは色彩美が最も特徴的であるが、地方によっても品種によっても多少の差がある。品評会では、動的美である泳ぎの調子を外国よりも重点的にみる特徴もみられる。

 審査の要所は、ランチュウの場合なら姿勢、頭、腹、尾筒、尾、鰭の七カ所とし、顔20点、胴(背幅、尾筒、鰭を含む)20点、背(腰を含む)20点、尾20点、泳ぎの調子20点の計100点として審査する場合もある。奇形と全身白いものは売り出さない習慣になっている。

まとめ

いかがでしたでしょうか。フナの養殖業の中でもいまだに勢いの衰えていない金魚養殖。今後とも品種改良の進化を重ねていくことでしょう。

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