今回は、私がフナと一緒に混泳していた熱帯魚の一つであるナイルアロワナの入手方法について解説していきます。
正しく入手方法を把握して楽しく購入しましょう。
概要
ナイルアロワナはアフリカ大陸に生息する淡水産硬骨魚類です。
「ナイルアロワナ」と呼ばれているが、生物分類学上ではアロワナよりもピラルクーの方が近縁です。
同じ種類なのに大陸を経ていることでダーヴィンの大陸移動説での証明された個体として、生物学的にも貴重な存在となっています。
原産地はナイル川です。
それ以外にも食用として適用される為コンゴ川やオゴウェ川、クロス川、ニジェール川、ニョング川、ぺヌェ川、ウェルダ川、チャド湖、トゥルカナ湖等に放流されて定着しています。
現地では重要な食糧源となっていて、養殖されています。
特徴
「アロワナ」と名が付くが、柔軟な体型とすさまじいジャンプ力がシルバーアロワナに類似していて、コイ顔のようなアロワナらしからぬ顔立ちを持つ古代魚ですね。
プランクトンフィーダーでアカムシやイトミミズのような微生物を砂ごと吸い込んで、エサだけを漉して砂だけを吐き出すという食性であり、肉食性のアロワナよりもコイを連想させる魚になりますね。
飼育時の注意点
ピラルクーと同じく神経質な性格であり、水槽の外の視界に入るアクシデントや突然の騒音に過剰に反応して水面にジャンプすることが良くあります。
水槽の蓋を突き破ることも良くある為、蓋の上に重しとなる石や水の入ったペットボトルを置いたり、蛍光灯を置いた方が賢明ですね。
幼少期は痩せやすく、ブラックアロワナ同等に飼育が困難ですが、体長が10cmを超えると割と丈夫になり、15cmを超えると非常に生命力が高い個体へと変貌します。
自然界では体長90cm、体重10kgを超えるほど大きく育ちますが、食性的になかなか成長種であり90レギュラー水槽(90×45×45)では、40cm程度で留まることがあります。
流通が少ない理由
ナイルアロワナは他のアロワナと比べると流通量が少ないです。
毎月7~8月にかけて、本種の幼魚がまばらに入荷する程度しかいないでしょう。
原因にはいくつかありまして
アフリカからの輸送環境の劣悪化
現地のアフリカから輸入される個体の大半の状態が悪く、輸送中に死亡してしまう個体が多いからです。
実は、アフリカからの輸送はかなり粗悪であり、梱包のいい加減さや輸送時の水量や酸素量の不適切な場合が多く、死着が多いのも現状です。
日本から梱包用として上質でしっかりとしたビニル袋を現地に送っても、アフリカの現地の人が自分達の生活用に使用してしまい、粗悪な梱包材でおくられるらしいです。
幼魚個体の飼育展示難易度の高さ
しかも、無事に店頭に並んだとしても、本種の状態の立て直しができずに、売約する前に死んでしまうことが多いという。
これは特殊な食性上、他の魚と比べてもやせた個体が目立ち、拒食症になってしまうことが大半だといいます。
観賞魚店の対策
私のいきつけの観賞魚店では、注文を受けてから問屋に行き、状態の良い個体を入荷するようにしていて、本種を店頭に置かないようにしているそうです。
最近では、アフリカから輸入した個体は一度シンガポール等の東南アジア諸国で預かり、
そこでトリートメントし直して日本へ送られてくるため、以前のように死着が少なく入荷量が安定しだしているようです。
本種の相場価格
種類 | サイズ | 価格相場 |
---|---|---|
幼魚 | 5〜10cm | ¥2,000〜¥5,000 |
未成魚 | 10〜15cm | ¥3,000〜¥15,000 |
未成魚 | 15cm〜30cm | ¥10,000〜¥30,000 |
成魚 | 30cm | ¥20,000〜 |
夏場には幼魚が比較的流通量が多く、値段も悪くないです。
しかし、初めて飼育する場合は体長は10cmを超える個体を選びましょう。
少々根は張りますが、未成魚以上の方が飼育難易度が低くなるので、購入をオススメします。
成魚個体は現地からの輸入はそこまで多くないため、大型の個体を入手するならばアクアリストの手放し個体(主にヤフオクから)を入手すると良いですね。
私が利用したECサイト
まとめ
と言うことで、今回はナイルアロワナについて解説していきました。
観賞魚としての魅力が高い魚ですから、ぜひ皆さんも導入して飼育を楽しみましょう。
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