【フナ飼育】管理まとめ〜日常管理と季節ごとの管理〜

飼育室

日常管理

飼育魚の健康を守るために1日に一度はやっておくべきだと思うことを書いておきます。簡単で単純なことなので、何気ない日課として行っておくといいかも。

水温の把握

水温=魚の体温であり、魚の活動状態を確認するのに最も大事といえる点である。そう言えば、水温計の恩威が受けられるでしょう。朝と午後の2度、その他の水質はともかく水温だけは適性かどうか確認した方がいい。

器具の調子

正常に稼動しているのか確認。異常が見えたら、接続や電源を確認する必要がある。事故と隣り合わせになっているということを忘れないでいて欲しい。(管理人は以前、器具が原因で火災になった経験アリ)

健康状態

餌を与えるときに確認するポイント。餌を食べていない個体はいないかや飼育魚の体の状態を見ておく必要もある。餌を食べていない個体は体調が悪い可能性がある(環境の慣れや拒食、餌の飽きの可能性もあるので一概に言えない)。また、体表の異変が見られる個体や泳ぎ方に異変がある個体は病気等だと見分けることも可能だ。

ゴミの除去

目立つ食べ残しや糞、水草の切れ端等は濾過装置のストレーナーに引っかかるので、量が多い場合は取り除いておくと見た目や水質悪化防止になる。頻繁にやると飼育魚が驚くため、なるべく回数をわきまえること。このような症状が良く現れる場合は、投げ込み式の濾過装置を投入すると手間が省ける。

消灯時間

寝る前には明かりは消す。当たり前な自然のリズムですが、非常に大事です。昼間は明るく、夜は暗いというリズムは生理学的に重要であり、ずっと明るいままではストレスになりやすいです。(水温の過剰な上昇や電気代の問題もある)。

 季節ごとの飼育法

フナは変温動物であり、四季の違いは人間よりも強く感じています。フナ自身も強健なので気にする必要は少ないですが、季節ごとに快適に過ごせる環境を目指して見ましょう。

 夏 ~高温対策を徹底しよう~

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水温が最も高くなる季節であり、水温管理を徹底することが重要です。水温が30℃以上にならないように調節しましょう。(35℃を超えると生命の危機に陥ります。)室内で飼育する場合は長時間直射日光が当たる場所には絶対に置かないこと。窓際から遠ざけて風通しの良い場所に設置してください。

水温対策

水温対策として、空調を利かすことが大事です。電気代がかさむかもしれませんが、日中はクーラーをかけておくとか水槽にファンをかけることで水温を下げることができます。(冷水機も販売していますが、その場合は結露に注意して使用してください。)

餌のやり過ぎでの水質悪化

また、水温が高いので、活発に餌を食べます。しかし、与えすぎると食べ残しや廃棄物が増えます。ただでさえ水温が高いので腐敗するのも早く、水質の悪化が非常に早いです。

あまり餌は与えすぎず、8分目くらいまでに抑えておきましょう。水換えは必要最低限に抑えておきたいので、水質の悪化をなるべく抑えたほうが懸命だと思われます。また、高水温により溶存酸素量が減っているので、過密飼育を行っている場合はしっかりとエアレーションをしておきましょう。

 冬 ~水温管理とエサに注意~

水温が低下するにつれて活動が鈍くなり、10℃を下回るとえさを殆ど食べなくなり、5℃以下になると水底でじっとしているようになります(いわゆる冬眠です)。

室内飼育では5℃まで下回ることがありませんが、エサを活発に食べなくなることが多いです。じっとしているのでつまらないでしょう・・・。せっかくならヒーターを入れて水温調節することをオススメします。

保温を始めるタイミング

水槽の保温するタイミングの目安は、家庭の暖房が入る頃が丁度良いといわれています。熱帯魚と異なり、そこまで水温を高める必要はありませんので、大体15℃前後に保っておくだけで十分エサを追ってくれます。

暖房器具の近くに水槽を置くのは水温差が激しくなり、飼育魚の体力の低下につながるので避けてください。

保温しない場合の管理法

逆にヒーターや暖房器具を使用しない場合は、水槽の水温が10度を下回るようになりますのでエサは与えないでください。水温が上昇して金魚が泳ぐようになってから与えてください。

小春日和だからといってエサを上げてはいけません。飼育魚は冬眠状態が続いていることが多いので水を汚す元となったり、消化不良を起こしたりする恐れがあります。

 春・秋 ~水温の変化に注意して~

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春は、三寒四温ではありますが気温も上がっていきます。夜間の最低水温が10℃以上を保つように成れば、活動が活発になるので、ヒーターを使用している場合は外しても構いません。

しかし、気候が不安定なことが多いので、水温の観察は非常に重要だったりします。暖かくなっても、与えるえさの量を急に増やすのと消化不良の原因になりますので、少しずつ与えてください。病気が発生しやすい季節なので、健康第一に管理しましょう。

また、大掛かりな掃除はまだ飼育魚に対しての負担が大きいため、春先に行わない方がいいです。

秋は、人間以上に「食欲の秋」となります。寒い冬を乗り切るためにいかに栄養を取るかが重要であります。秋の過ごし方で、成長にも大きく関係しています。与えるえさの量は食べ残しの無いように8分目に留めて置き、なお、1日に数回に分けて与えることが重要です。

最後に

いかがでしたでしょうか、フナ自体はタフなので、管理に関してはそこまで気にしなくてもいい魚にはなりますが、最低限の管理はして置かないと病気や体調不良になってしまいますので、抑えるところは抑えていきましょう。

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