ども、あおいふなです。今回は外来種対策として今行政が行っている取り組みなどについて解説していこうと思います。
外来種に対する防除・駆除・復元についてメカニズムがわかっていただけたら幸いです。
それではいきましょう。
外来種の防除
外来種を未然に防ぐ基本は、自然分布域外へ生物を持ち出さないこと、外来生物法をはじめとする各種関連法規によって規制されているものの、それは一部にとどまるため、さまざまな課程を経て外来種と化してしまう生物は非常に多い。そして全てではないが、生物多様性や産業、人体に看過できない影響を与えるものたちがいる。
法規制に始まり、問題を起こした外来種の駆除や拡散の防止、在来種の保全、さらには絶滅した在来種の復元まで、これら一連の対策を防除と呼んでいる。防除は駆除と混同しやすいが、後者は防除の主要な対策ではあるが、全てではないことに留意したい。
駆除による根絶と抑制

一般に、外来種が問題になるのは、その個体の数が増えすぎた場合である。従って、防除はまずその個体を減らすための駆除が基本となる。駆除は、目標設定の違いによって根絶(撲滅)と抑制(制御)に分けられる。
前者は防除対象地域から外来種が完全に排除することで、これは外来種が侵食した直後のまだ個体数もそれほど多くなく、範囲も限られている場合に有効である。
一方、抑制の目標は、外来種の個体数を影響が容認できるレベルまで減らすことにある。外来種が爆発的に増加し、その生息域が広域な場合には、根絶は著しく困難となる。このとき、根絶でなく抑制が選択されるが、その効果を持続させるために継続的な努力を払わねばならない。
外来種の影響が余りに広域に及んだ場合、それらを一律に駆除することは現実的ではない。そのような場合、絶滅の恐れのある生物が生息している場所や、産業上重要な地域など、防除の優先度が高い地域から実施される。
駆除を実施する際は、その行為によって在来種への影響がないように配慮する。外来種の駆除によって同時に在来種を絶滅させてしまっては本末転倒なので、外来種の捕獲に当たってはその方法だけでなく、駆除を実施する時期や場所なども十分に検討を要する。さらに、外来種を現状以上に拡散させないための方策や、予防的な観点からそうした外来種を侵食させない方策をとる必要がある。
復元
在来種が外来種によって大きな影響を受けた場合、元の状態に復元する措置がとられるだろう。在来種が絶滅してしまった場合、同じ種を導入することを再導入という。また、個体数が著しく減少して回復が危ぶまれる場合は、同じ種の個体を追加することになるが、これを補強と呼んでいる。
もはや再導入も補強もままならず、他の適切な場所にある種を定着させようとする行為は保全適導入である。いずれの場合も在来種が健全であった状態にできるだけ近づけることが目標となるが、地域集団の遺伝的な特性には十分配慮する必要がある。
例えば再導入や補強の際に異なる地域集団を導入すれば、新たな国内外来種問題を引き起こしてしまうのでしっかりと検討する必要があるだろう。
海外の外来魚事情-コイ

世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれている魚。
コイは、人類史上最も古くから移植や飼育が行われていた魚類であり、タンパク質源として人類の生存に多大な貢献をしてきた一方で、全世界に拡散して生物多様性に大きな影響を与えている。コイの自然分布域は、黒海へ流出するドナウ川水系からコーカサス地方を経て中央アジアのアラル海周辺までと、日本を含めてアムール川から中国、ベトナムまでの東アジアと考えられており、ユーラシア大陸を大きく2分している。
移入の歴史
1世紀から4世紀にかけてドナウ川よりも西のヨーロッパへの輸送が行われ、5世紀から6世紀にかけては西へ向けて局所的な導入や飼育が開始されたという。
7世紀以降は本格的な飼育や導入が盛んに行われ、1258年までにドイツやフランス、1560年までにスウェーデン、1660年までにはスペインやデンマークに達した。
19世紀以降はヨーロッパ外へも導入され、現在ではほぼ全世界に広まっているが、そのうち少なくとも48の国と地域で外来種問題を引き起こしているという。
中国ではヨーロッパに先立つこと500年近く飼育がはじまったとされているが、周辺地域への導入の歴史はよくわかっていない。
北米への導入は、1831年にフランスからのものが最初で、現在ではアラスカのような寒冷地を除いてほぼ全域に拡散している。
コイが与える生態系への影響
アメリカ合衆国では、コイが水性植物の根を掘り返して植生を破壊し、さらには水を濁らせてしまうことが問題となっている。植生の破壊により在来種の繁殖場所や仔稚魚の育成場を奪われ、水の濁りは植物の光合成を阻害するため、生態系に大きな影響を与えると考えられている。
日本では、最近、これらの点に加えて植物プランクトンの生産に関与する排泄物にも注目した研究が進められており、コイが在来生物や生態系に与えるより具体的な影響が明らかにされつつある。
まとめ
いがでしたでしょうか、今後ともフナの数を増やすべく活動を続けていこうと思います。
みんなで学習してきましょう。
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