プランクトン食性の大型魚の魅力|魚解説

魚解説

ここでは、私が好きなプランクトン食性飼育について解説していきます。

プランクトン食性大型魚の魅力やメリット、注意点について解説していきますのでどうぞご覧ください。

プランクトン食性の魚の条件

  • 魚食性ではなくアカムシやミミズなどの小さいエサを主食とする魚である。
  • 性格が比較的温和で混泳が容易い魚である。
  • 見た目がややコイっぽい魚である。
  • 自然化ではかなり大きくなるものの、エサの量で制限できる種類

現在の該当する魚としては、ギンブナ、ニゴロブナ、ゲンゴロウブナなどのフナ類をはじめ、コクレンやハクレン、カトラ、パーカーホ、エンツユイなどの大型コイ科魚類とヘテロティスが挙げられます。

一部の魚はプランクトン食というか底生生物(ベントス)を捕食する魚もいますが、語呂的にプランクトン食の方がいいので個人的には「プランクトン食大型魚」という名前で括らせていただいています。

飼育上の注意点

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この魚たちの飼育難易度としては基本的には高くありません。

ある程度流通している個体が多いですので、購入することは簡単です。
それなりに大きな個体ならば水槽と濾過装置の確保さえできてしまえば病気や水質変化にも強く飼自体も簡単です。

ただ、問題なのは「育てること」ですね。これにはよく苦労させられます。

まず、「大型プランクトン食性魚」の中は主にコイ科の魚が多くコクレン、パーカーホ、ヘラブナやギンブナがあたります。他にもヘテロティスやメコンオオナマズにチョウザメ、すごい奴だとジンベイザメもそうですね。

彼らは大抵の場合は胃がないため、食い貯めすることができませんので、一日に何度もえさを与えないと成長いけません。

そのため、エサやりを頻繁に行いちゃんと餌を食べているか確認する必要があります。
また、餌が多い分、残餌や糞もおおくなりますので、そのメンテナンスにも気をつけてあげる必要もあります。

そこさえ抑えることができれば育成・飼育は可能でしょう。

ペットショップで飼育管理ができなずに死んでしまう場合が多いのはエサやりの回数的な問題が主だと思われます。

プランクトン食の魚の魅力

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ジンベエザメはもちろん、大型に成長する淡水魚のメコンやチョウザメもプランクトン食性ですね。
そんな魚たちは、餌が豊富な海や川で育っているために非常に大きくなります。

他の魚と比べても体高が高い傾向なのは肉食魚と比べて腸が長く、腹部に収納しているからとされています。

そんな長い時間をかけて大きく育った個体は迫力が普通の魚とは格段に違います。
手間隙かけて育てたからこその感動の量も並大抵ではないでしょうね。

えさやり

大型プランクトン食魚の飼育のコツは「頻繁なエサやり」になります。

たったこれだけです。

数分で食べれるえさを1日に何回も与えれば与えるほど大きくなります。また、余分に与えても沈むエサなら時間をかけて砂漁りをして採食します。

フードタイマーを用いて12時間おきセットしておけば、ある程度手間は省くこともできますね。

エサやりの間隔は3~4時間程度開ければお腹が空きだしてまた接触します。
「一度に多くのエサを与えて食いだめをさせる」肉食魚の方法はできませんので、頻繁に魚と向き合いエサやりを行う必要があります。

よっぽど愛情がないとその魚に飽きてしまうかもしれません。

巨大になるけど大丈夫?

ちなみに、このような魚たちを実際に水族館の水槽で見てみると、たいていの場合は体長が尋常なくデカイ個体が多いでしょう。

大きくさせたくないときはエサの頻度を1日に1度にすれば、水槽の大きさに対して成長が緩やかになり、いとも盆栽飼育をすることもできます。

大きく育てたいと思うのは非常に鬼門な魚ですが、懐き易さ、盆栽飼育、コストパフォーマンス、耐性と非常に優秀です。
ぜひ、本気で飼いたいと思うならお勧めします。

まとめ

最後にこのような魚の特徴として非常に寿命も長いです。
飼いきれなくなったときには絶対に放流はしないでください。

飼う際には覚悟を持って飼育してくださいね。

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