世界中の魚たちが大集合
芦ノ湖にある水族館。世界中の魚がこの箱根で山で見れることに驚きます。
それなり大きさの海水水族館の中では「海抜723m」と最も標高の高いところに立地している水族館である。
残念ながら淡水魚館は閉鎖して消滅しまいましたが、今でも魅力のたっぷりな水族館です。
フナのいる水槽
テーマ【芦ノ湖の移入種】
淡水館が消滅したことで、フナの展示は絶望的までに考えていた。
海水館の中にも淡水魚が移り、タカアシガニなどの駿河湾に生息する深海生物を展示していた水槽にフナが展示されていました。
「芦ノ湖の移入種」という括りで、展示個体はゲンゴロウブナ、コイ、ニジマスが泳いでいます。
水槽の大半はゲンゴロウブナが占めており、水槽の中央で群れを成して泳いでいる。
一方、コイとニジマスは水底でじっとしていることが多く、実質的にフナが主役の水槽といっても過言ではない。
今まで、何度もこの水族館を訪れているが、淡水館は世界中の魚の展示していることが多く、芦ノ湖の環境を展示している水槽というのはこれが初めてな気がしますね。
後で述べるますが、以前の水族館ではフナの扱い良くなく、まともな展示をされることが少なくないですね。
今回の縮小によって、テーマ性があり大きい水槽にフナが泳いでおり、皮肉ではあるが今の状況が嬉しい限りですね。
展示環境と撮影難易度
以前からの水槽をそのまま利用しており、壁面が深い青色でいくつかの擬岩が設置されています。
湖の環境の再現としては差し支えないでしょう。
かなり暗い水槽の為、ISO感度は6400くらいまで上げないとなかなかシャッター速度を稼げず難しいですね。
また、日の差し込みや照明(イルミネーション)の関係で水槽ガラスに映り込みが激しい為、撮影の際にはある程度水槽にレンズを近づけて行うほうが無難です。
肝心のフナは群れていても後ろを向いていることが多く、撮影を行う際は根気よく、向きを変えるまで粘っていましょう。
展示個体:ゲンゴロウブナ
混泳個体:コイ、ニジマス
以前のフナ展示
ここから先は、以前のフナ展示について解説していきます。
そもそもフナの水槽は存在せず、水族館の外の水路らしき場所にギンブナが泳いでいたり、古代杉の池にゲンゴロウブナら敷魚が泳いでいた程度でした。
2015年2月の訪問記録
淡水館にある大型水槽でフナを発見しました。
以前、この水槽では体長1mを超える大型のイトウが泳いでいる水槽でしたが、いつしかいなくなり、代わりに川魚が大量に泳ぎ交う水槽展示になっていました。
展示個体はオイカワやウグイなどですが、衝撃的なことに当時はフナの紹介が全くなく、存在すら否定されていました。
ちなみに、いくつかの個体は体色が青い個体が存在していました。
先天性か後天性かよくわかりませんでしたが、非常に興味深い個体ですね。
2016年2月の訪問記録
同じく、淡水館でフナを確認しました。
以前よりも展示個体数が減少しており、水槽内の魚の密度が低くなっていました。
フナ自体の数もかなり減少しており、尾鰭が欠損している小さな個体が1尾泳ぐ程度になっていました。
2017年11月の訪問記録
淡水館で今度はゲンゴロウブナを確認しました。
以前はヤマメやイワナなどの渓流魚がいなくなり、その水槽にゲンゴロウブナの展示に変わっていました。
大きくパネルが用いられるようにはなりましたが、肝心の水槽は非常に見づらく、逆光の為、撮影してもシルエットしか映らないという不遇っぷり。
まだ午後になると撮影がしやすかったですが、それでもこの程度です。
淡水館の消滅
伊豆に住んでいた私としては非常に立地が良く、毎年訪れていた水族館の一つです。
以前はフナこそいないものの大型のイトウやデンキウナギ、オオサンショウウオなど非常に注目度の淡水生物を取り扱っていて魅力的でした。
また、館内見学ツアーに参加したこともあり、淡水館にいたピラルクーに餌をあげたのもまだ記憶に新しいです。
海水館と淡水館それぞれの館内で大きな水槽があり、世界の中の大型魚や珍しい魚を見ることができました。
残念ながら、現在は淡水館の施設が消滅してしまい、元あった場所は更地となっています。
肝心の海水館ですが、海水魚は中央にあるオープンエアーな大水槽を残してなくなってしまい、それ以外の水槽には淡水魚館にいた熱帯淡水魚が展示されています。
以前からのコロナ禍での外出の自粛などの影響で、観光業会は大打撃を受けており、
いくつかの水族館経営が苦しくなり、休館や閉館を余儀なくされています。
特にこの箱根水族館の場合、海水はトラックで運搬していたと伺っています。
かなりの運搬のコストがかかっていたことでしょう。
規模が半減してしまった水族館ではありますが、それでも箱根園に水族館が存在し続けてくれたことに感謝したいです。
ありがたいことにフナの展示は存在していたので、今回はここに記すことにしました。
水族館情報
TEL 0460-83-1151
住所 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根139
URL http://www.princehotels.co.jp/amuse/hakone-en/sizuokaken.html
開館時間 9時~17時(時期によって変動あり。入館は閉館40分前)
休館日 なし
入館料 1500円 子供750円
交通 箱根登山鉄道箱根湯本駅から箱根園行きバス約1時間、終点下車すぐ。
車:小田原厚木道路小田原ICから約1時間10分
駐車場 有料1000円
展示個体:ゲンゴロウブナ
コメント