【内臓】魚の体の仕組みを解説|内部形態 まとめ記事

まとめ記事
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ここでは、フナの内臓(内部形態)について解説しています。

内部形態は大きく分けて「筋肉・骨格」「消化器官」「その他器官」です。

詳しい記事についてはリンクを貼っていますので、そちらをご覧ください。

筋肉・骨格型

筋肉

魚は筋肉の作用により水中を遊泳しています。

筋肉は筋源繊維を含む筋細胞を集合したもので、「平滑筋」「骨格筋」「心筋」の3種に分けられます。

筋肉の種類

平滑筋
 消化管、血管などの内臓器官の壁は通常はこの筋肉を使用している。

骨格筋
 魚肉と称される筋肉のほとんどの筋細胞である。

心筋
 心臓壁にみられる筋肉である。

後者は筋組織に横紋があるので、横紋筋ともよばれます。

骨格系

 フナの骨格は如何にも魚類の代表的ともいえる骨格をしている。

骨の種類

脊椎骨
 脊椎骨は体側筋が支持し、運動性を保つのにきわめて重要な器官。
脊椎には前半に位置した助骨があり、内蔵を守っている腹椎と、体の後半にあって助骨にない尾椎と呼ばれるものに分けられる。

 頭骨
 頭骨は脳を保護する神経頭蓋と呼ばれる内側の部分と、口や鰓を構成する内蔵骨と呼ばれる外側の部分とに分かれる。

担鰭骨
 泳いだり、体の姿勢を変化させるのに重要なのは、鰭や筋肉の動きである。
その動きを支えているのが、体の外側で鰭を支えている鰭条と、体の内側で鰭を支えている担鰭骨である。

腹鰭は1本のやや太い腰帯と呼ばれる担鰭骨で支えられています。

胸鰭は、直接的には射出骨と肩胛骨・宇高骨に支えられているが、
これらの骨はさらに、擬鎖骨や後擬鎖骨などからなる肩帯と呼ばれる一連の骨で支えられている。  

摂食器官

鰓把

「鰓耙」は鰓にある消化器官の一つです、鰓弓という部分につながっていて細い櫛状で1列に並んでいます。

鰓耙は餌を捕食するときに用い、餌を水ごと吸い込んだ後に鰓耙で餌を漉して捕食を行います。

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鰓把は食性により形が異なります。

鰓耙と食性の関係

ゲンゴロウブナ
植物プランクトンのような細かい餌を食べる鰓把は長く数が100本を超えるほど多い。

キンブナ
水生生物を捕食するので、鰓耙は短く数が50本以下です。

咽頭歯

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雑食性のフナが色んな食物を消化できているのは、
咽頭歯で餌をすり潰して消化しやすい状態にしたうえで腸に送り込んでいるからです。

咽頭歯とは喉の部分にある歯で、人間の奥歯に似た臼状の形をしています。

形状は左右一対。片側4個の歯が並んでいます。

この歯は白いホーロー質で覆われており強度に優れています。

コイはこの咽頭歯を使い10円玉を曲げることができるほどの噛む力もあります。

消化器官

胃はほとんどの魚が所持している消化器官で、食物の貯蓄と消化を行う消化器官です。

しかし、コイ科を始めとするフナ類は胃が存在しない「無胃魚」になります。

胃の中に食物を入れて溜めておく事ができないため、頻繁に食事を行う必要があります。

胃の退化と食性との関係についていろいろな考察がなされています。

主に無胃魚は海底の泥など何でも食べる雑食性や植物プランクトンや海藻などを食べる植食性の魚に多く見られており、
餌と一緒に多量の泥や不消化物を飲み込むので、胃のない方が消化に有利と考えられています。

腸は魚が食物を消化・吸収する為の消化器官です。

胃の項目でも記載した通り、フナは胃がないのでその分腸が消化の大半を行います。

一般的には植食性が最も腸管が長く、動食性は短い傾向があるとされています。

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フナ類は種によって食性に差があるため、腸菅の長さが異なっています。

魚の種類による腸の長さ

キンブナ
最も動食性に近い食性であり、腸管が体長の約2倍程度である。

ゲンゴロウブナ
植食性のプランクトンを食べており、腸管は体長の約5倍の長さを持つ。

ギンブナ
中間的な食性であり、腸管の長さは体長の約3倍程度である。

ゲンゴロウブナはこのように長い腸管を体内に格納する為に、体高が高く進化したといわれている。

胆嚢

胆嚢は肝臓の腹側にある袋状の消化器官であり、緑色をしている。

肝膵臓で作られた消化酵素のある胆汁を蓄え、濃縮しています。

腸に食物が入ると胆汁を腸へ出し、食物の消化を助けます。

肝膵臓

肝膵臓は、腸にこびりついている魚類独自の消化器官です。

  • 肝臓に相当する栄養摂取にかかわる多様な生理機能
  • 膵臓に相当する消化液分泌機能

をそれぞれあわせ持ちます。

 鰾は体内の背側、腎臓と腸などの消化器の間に存在する浮力調整している器官です。

魚体の密度は周囲の水よりも高く、そのままでは沈んでしまうので、泳いで揚力を得るほかに鰾にガスを入れることで浮力を調整する。

コイ科の魚類は、鰾が気道と通じて消化管とつながっており、口から直接、空気を取り入れることができる。

フナ類の鰾は真ん中が窪んだ形状をしています

また、鰾の中にはガスが詰まっているので、水中の音は鰾に響く為、聴覚を助ける役割もあります。

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特にコイ科の仲間は鰾と内耳をつなぐ「ウェーバー器官」という器官があり、
このおかげで水中の聴覚が非常に優れています。

呼吸器官

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水中で生活している魚ですが、
我々は水中では呼吸することができず生活することはできません。

しかし、魚は水中の呼吸に適した鰓を備えており、
常に新しい水を鰓へと送る換水機構は発達していて、水中から酸素を取り込み、二酸化炭素を放出して
呼吸をすることができます。

循環器官

心臓

心臓は、血液を体中に循環させるための器官になります。

魚類は1心房1心室、両生類・爬虫類は2心房1心室、哺乳類・鳥類は2心房2心室である。

魚の場合は全身を回って戻ってきた静脈血は一旦心房に入り、その後心室に入ります。

心室からエラへ送られ、エラで酸素を受け取り、全身に送られていくのだ。

それによって細胞の代謝のため酸素を各細胞に送り、老廃物を回収します。

脾臓

脾臓は腸の背中側にある細長い器官で、赤色をしています。

循環器官として重要な役割が3つあります。

脾臓の役割

✅赤血球やリンパ球を作る

✅古くなった赤血球や血小板を破壊して鉄分の回収をする

✅血液を蓄えることである。

赤血球は両面中央がややへこんだ円盤状で核がなく、主に酸素を運搬します。

血液が赤いのは赤血球に含むヘモグロビンによるものである。

泌尿器官

腎臓

腎臓は浮袋付近にある薄い赤色をした器官です。

ここは排泄器官ではなく「体液量」「浸透圧」「イオン組成」「体内ph」等の生体内環境を保つ器官になっています。

淡水は体内より浸透圧が低いため、水が体内に流れ込んできてしまう。

それを防ぐために鰓で塩類の流出を抑え、水の吸収を抑えると同時に腎臓で血液の濾過量を増やし、
塩類の再吸収を促進するということを行います。

淡水魚であるフナの場合

体内環境は外部環境に比べて高く、体内に流入してくる大量の水を排泄し
有用な成分を取り込む器官として腎臓が発達しています。

まとめ

ということで、今回はフナの内部形態について解説していきました。

魚の構造は人間に近いものもありましたし、魚独特のもの、そしてフナやコイ独自のものもありましたね。
少しでも魚の体について理解できれば幸いです。 

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