【魚類学】生殖腺と発生学まとめ

生物学

どうも、あおいふなです。今回は、フナの生殖器官と発生学について解説していきます。

生殖腺

卵あるいは精子のような生殖細胞をつくる器官を生殖巣と呼ぶ。雌の生殖巣では卵を、雄の生殖巣では精子を作る。前者を卵巣、後者を精巣とよぶのものはほ乳類と同じである。生殖巣は消化管の背側の両側に左右1対あるのが普通である。

卵巣

卵巣は消化管の背側に左右1対ある。フナは10万粒もの卵を蓄積している。卵は直径約0.9mm、球形で半透明。卵黄は球は大きく卵全体に広がり、表層細胞質に取り巻かれている。卵巣卵の成熟速度はまちまちであるので、1個の卵巣内には成熟段階の卵母細胞が見られる。

産卵機構

卵黄形成を完了した卵は濾胞から卵巣腔へ排卵される。フナをはじめとする硬骨魚類では輸卵管は卵巣同様、体腔壁から分化し、直接卵巣内に開口している。左右の輸卵管は体外へ開くに先立ち、合一して一つの生殖孔として開合する。

精巣

魚類では精巣も原則として左右一対であり、精巣間膜によって消化管の背側についている。精巣内部は多くの管に分かれ、その精上皮で精子が形成される。精細胞は一連の構造変化をして鞭毛を生じ、精子になる。精子は核と細胞質のある球形または楕円形の頭部、それに続く中片および活動に関する尾部とかなる。卵と比較して小型であり、精子の頭部の直径は1.5マイクロメートルに過ぎない。

フナの発生学

産卵期

フナの産卵期はふつうは春一回であり、水温が15℃以上、25℃くらいまでの間で行われるが、最適温は20℃内外である。したがって、これくらいの水温が安定する時期で、関東付近では4月上旬~6月上旬が産卵期であるといえる。
産卵はこの期間中7~10日ぐらいの感覚で行われ、この回数が増すにつれて産卵する卵の数が少なくなる。

産卵

フナの産卵は早朝(日の出前)から午前中にかけて行われる。まず、オスがメスに近づき体を寄り添うように泳ぎだす。次に、オスがメスの腹部をつつき産卵をし向けるために刺激する。そして、メスは水生植物に産卵しオスがそこへ精子をかけて受精が完了する。

孵化

孵化に要する時間は水温によって異なり、水温20℃前後で4~5日で孵化する。孵化当初の仔魚は、水生植物や水底などに付着静止しているが、2~3日くらいでさい嚢を吸収して泳ぎ始める。餌はミジンコなどの動物プランクトンである。

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