【遊魚学】マブナ釣りについて

水産学
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「マブナ」とはごくごく普通のフナという意味です。フナ属の間でゲンゴロウブナと分類する際に呼ばれる名前であり、

正しく言うなら、 「ゲンゴロウブナ以外の体高が低くて小さなフナを釣る」 と言う、
少々間の抜けな魚を目的とした釣りになります。どちらかと言うと雑魚釣り扱いになってしまいそうですね。

しかし、マブナといっても侮ってはいけません。
体色が金色、銀色と釣り場によって変化するので大変綺麗です。

さらにこの釣りに関してはテクニックと言うのも、数匹を釣る程度の漁価を期待するのであれば、全く必要がありません。
非常に容易に釣ることができて、さらにオールシーズン釣ることが可能。
子供から老人まで、万人が楽しむことができます。

テクニックさえ知っていれば、極寒の冬の季節でも釣りは成立しますし、
マブナ釣り師の夢である体長が30cmを超える『尺ブナ』を狙うこともできます。

そんなビギナーにも楽しく、マニアな方にもとことん嵌まれる釣りです。

この釣りのキーワードは「一場所、二エサ、三仕掛け。

とにかく 『場所選び』 が大事です。それにより「付き場(大量につれる場所)」を見つかるかどうかが変化します。

とにかく「付き場」を見つけ出すこと。

これによりあなたの漁価が約束されていると言っても過言ではありません。時期が来るまで、一つの場所にじっと粘ることも悪くがありませんが。子供の頃に感じた「秘密基地」を探す気分で楽しんでみたらいかがでしょうか?

マブナについて

マブナという個体はこのような個体に対して言われます。

  1. マブナとは、ヘラブナ(ゲンゴロウブナ)と識別する際に、体高の低い個体に大して指す名前であり、
    ゲンゴロウブナ以外のフナ(キンブナ、ギンブナ、ナガブナ、ニゴロブナ)やゲンゴロウブナの幼魚を指す。
  2. 関東地方でのキンブナ、近江地方(琵琶湖)でのゲンゴロウブナに対して使用させる地方名である。

ということで、関東地方で流行っていたマブナ釣りでは、前者での場合が多いでしょう。
(それ以前に2つの説が矛盾していることも悩ましいのですが・・・地方名だから仕方ないかな)。

そもそもフナ類は同定が困難と定評な属なので、目利きの方でないと釣れたフナが何フナなのか分からない。

「とりあえず、体高がないからヘラブナではないから・・・。マブナだろ。」

というように「マブナ」と名づけられたのでしょう。実際、「マブナ」という言葉自体、釣り業界(料理だとフナで済まされることが多い)以外ではなかなか使用しませんし、

観賞魚の世界では「マブナ」で販売されたら、どの種類かもわからない・・・魚好きにとっては溜まったもんではありません。

「マブナ」あえて言うなら「フナ.sp」でしょうかね。

マブナの同定法

1での説明で行くとヘラブナ以外の個体となるのですが、割と分類がしやすかったりもします。
漁業規制が出されているニゴロブナは確実に含まれない上に、ナガブナの生息地も大半は確定しているので、対象となるのはキンブナとギンブナのみとなり、あとは体高の具合から判断すると良いかもしれません。

それ以前につれたフナの色彩を見ると、

金色 → キンブナ (オオキンブナ)  
銀色 → ギンブナ  
銅色 → ナガブナ

となります。

 
環境や地方変異などがあるために一眼とはいえませんが、上記という感じに見分けることができるのではないでしょうか。という感じで、釣れる個体は縁起の良い三色な個体でもあり、それがマブナ釣りの魅力の一つとなっているのではないでしょうか?

以上でマブナについての解説を終了します。

次からはマブナ釣りに重要な釣り方について解説していきましょう。

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