実験目的
体色変化の影響が乾燥によるものであると実証するために比較実験を行う。
実験個体

ギンブナ (Crassius auratus langsdolfii )
非乾燥環境にて長期観察
実験期間
平成26年9月26日〜9月27日
実験方法
氷水の入った発泡スチロールの容器に供試魚を入れる。
10分麻酔を掛けた後、供試魚を取り出して氷の上に置き乾燥させないように湿らせたキムタオルで覆う。
実験前と実験後に供試魚の鱗を摘出して顕微鏡で観察する。
顕微鏡は40倍と100倍の倍率で観察を行う。実験後は供試魚を水槽に戻して経過を確認する。
実験結果
体色変化の観察





120分間非乾燥環境にて観察を行いましたが、この場合では体色変化を確認できなかった。
実験後、麻酔が覚めに生存が確認できた。
鱗の色素胞の観察





色素胞の観察を行いましたが、体色変化を確認できなかった。
ドライヤーを用いた強制乾燥実験
実験期間
平成26年12月1日
実験方法
今回はドライヤーを用いて短時間で魚体の体表を乾燥させていく。
通常どおりに麻酔をかけてから、魚体を固定させてからドライヤーの温風を当てて観察を行っていく。
実験結果


ドライヤーを使用することで、従来の体色変化状態になるまで、約10分程度と短時間で体色変化を観察ができた。
ドライヤーを用いて乾燥させる実験
実験期間
26年12月2日
実験目的
前回の実験でドライヤーを用いて体色変化を行うことが観察できた。
今回はドライヤーの出力、熱量ごとに体色変化までの実験を観察していく。
実験結果
HOT使用時


COLD使用時


実験を行った結果、HOTでは3分、COLDでは7分で体色変化がみられた。
実験後に水槽にもどした結果、生存していた。
考察
非乾燥環境では体色の変化が確認できなかった。やはり乾燥によるものであると判断された。
そこで、体色変化を短時間で行うためにドライヤーを使用したところ、従来の短時間での体色変化が確認ができた。
これにより、麻酔が解けるよりも先に体色変化をさせることが確実となった。
状態としてはドライヤーのCOLDとHOTのどちらでも乾燥させるものとして使用できることがわかった。
可能であればHOTの方が短時間で体色変化をさせることが可能であったが、魚体の負担を考えて今度はCOLDでの乾燥を行っていこうと考える。
今後も乾燥させる手段を試行錯誤していくつもりである。
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