【青鮒伝説】水族館で見つけた青鮒の話

研究室
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見つけた場所:箱根園水族館

静岡県の箱根存在する箱根園水族館。

現在は閉鎖されてしまいましたが。ここは以前は海水館と淡水館の二つの建物が存在しており、その中でも淡水館の方の水槽にフナが一時展示されておりました。

過去の訪問記はこちら↓

展示環境

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元淡水館では入り口に大きくそびえていた水槽で、ここにはかつて「日本最大の淡水魚」と言われているイトウが泳いでいたこともありました。

現在はイトウの姿はなく、簡単な淡水魚の展示水槽へと変わっていました。

水槽内の水深はそこまで深くなく、小川のような雰囲気になっていました。

混泳魚

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オイカワやウグイなどの小魚がメインで、その中でも少しフナが泳いでいる姿を見ることができました。

特に意識していない人が水槽を見たら、そもそもフナがいたかどうかすらわからなかったかもしれませんね。

展示個体

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体色変化をしていた個体は水槽の中にいるフナ全てではなく、1割程度の個体のみ体色変化を確認できました。

フナの体長は大体10cmほどであります。

体の一部分のみが青くなっておりました。
色味としても鮮やかな青というわけではなく、グレーがかった青でした。

原因

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このフナの体色変化について詳しいことを知りたかった私は、館内で作業している係員にこのフナについて尋ねました。

係員からの返答は・・・「原因不明」とのことでした。そもそも体色が変化していたこと自体気にしていなかった様子でした。

そこで、私自身でいくつかの仮説を立てて考察をしていきたいと思います。

仮説1

まずは実験で観察してきた後天性の体色変化した際の青味に近いと考えられた。

これなら飼育環境中にフナを誤って乾燥環境させてしまったことが容易に考えられる。

しかし、私の実験記録では皮膚の乾燥状態が改善されると体色が青から通常の体色に戻るが、その可能性が低いと考えられる。

そもそも、複数個体の体色が変色しており両面ともに体色変化するとは考えにくい。

仮説2

その為、仮説2としては先天性で生まれた段階から青色に変色していたという可能性が高い。

青い個体が自然で発生してそれから交雑によって青い個体が増えていった可能性は大いにある。

その後のフナの話

コロナの影響か、観光客がへったことにより経営が厳しくなったのでしょうか、水族館に存在していた淡水館が廃止され、更地になってしまった。当然水族館内に展示されていた魚自体もいなくなってしまった。

一時的に海洋館の側面の用水路にもフナらしき姿がみられていたこともあったが、その姿も現在はいなくなってしまった。

現在はその姿を確認することができないのは非常に残念ではあるが、当時の私には何もできないだろうし、ここで観察した記録を残すだけで精一杯である。

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