今回は(株)琵琶湖みらい研究所 山根 猛さんが書かれた「過剰漁獲を防ぐ待ち受け型の漁業」について解説していきます。
ここでは琵琶湖博物館での特別展に紹介され、琵琶湖の漁業の現状とその対策について書かされいます。
長年琵琶湖では漁を行われてきていましたが、何年先も継続できる漁に着目が置かれるようになりました。
これを読めば漁業における変わりつつある現実を知るこができるでしょう。それではご覧ください。
琵琶湖の漁業
琵琶湖に生息する魚介類は、大昔から周辺に住む人々によって食料として利用されています。
人々は魚介類を獲るために使用する道具(漁具)の大きさ、形・材料を変化させてきました。
現在では様々な漁具が用いられてきています。
生産量が多い上位の漁具は、魞をはじめとした定置網や底引網、刺し網の3つでこれらをまとめた総漁獲量は815トンで全体の9割近くを漁獲しています。
過剰漁獲を防ぐ漁
ここでは完成度が高いとされている、えり・かごの漁獲の仕組みを通じて“過剰漁獲”を防いでいる理由を詳しく述べます。
えりは1000年以上にわたって存続している定置網でその時期によって取れる魚が変わっています。
かごは形状は多種多様なのですが大半はテナガエビの漁獲が多いようです。
これらの漁の共通点として生物がえり・かごから自由に出入りできるということでしょうか。
これらは漁具の分類は待ち受け型の受動的漁具とされ、設置しているだけで魚が漁具の中に入っていきき、漁獲できるという仕掛け私なります。これは生物の習性に基づいて設置していることもあり、環境によって漁獲量に大きく影響します。
「漁獲」といった表現からも、近年では単純に「過剰漁獲」に結びつけたイメージが先行しているようですが、これらの漁は能動的に漁獲していませんから過剰ではありませんね。
実際に琵琶湖では漁場利用に関する多様な情報・経験から得られる環境・生物の習性などの知識の積み重ねを通して漁業を行ってきていますから、その点を考慮しても理にかなっていますね
まとめ
琵琶湖では現在でも受動漁具が生産量の6割近くとしています。琵琶湖に優しく何年先を継続していける漁業と言えるでしょうね。
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