フナの全種飼育チャレンジ!|設備・成長記録・注意点を徹底解説

専門編

どうも、あおいふなです。今回はフナ類を全種飼育するための設備とその経過 について解説していきます。

フナの飼育は、一見すると簡単そうに思えるかもしれませんが、実際には多種多様な環境や個体の特徴を考慮しなければなりません。

この記事では、私が実際に行った飼育実験の設備や工夫、飼育過程で得られた気づきを詳しくお伝えします。

先生
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フナの魅力に迫りながら、飼育のヒントをぜひお役立てください!

飼育設備各種

まずは飼育環境を整えるための設備について説明します。以下が今回の飼育で使用した主要な設備です。

  • 水槽:90スリム水槽(幅90×奥行き30×高さ37、水量 約100L)
  • 濾過:外部濾過(ユーロ60)
       投げ込み式濾過(フィッシュレット)
  • ヒーター:150w
  • 照明:コトブキ製 LEDタイプ
  • 底砂:田砂13kg
  • 水草:マツモ、アナカリス

我が家での基本的な飼育環境になります。

イメージとしては里川を考えていますが背面が普通に何もなく殺風景な感じが否めませんね^^;

遊泳スペースの確保も大事ですし、そのうちマツモがモサモサ生えてくれることを期待してシンプルな感じにしていました。

水槽

使用したのは90スリム水槽(幅90cm×奥行き30cm×高さ37cm、水量約100L)です。
我が家で2番目に大きな水槽ですが、60cm水槽に近い感覚で扱えました。

このサイズであれば、10cm程度まで成長する個体を飼育しても問題ありません。
ただし、幅広さがある分、餌を与える際に水槽の端まで気づかない個体も見られました。

濾過装置

フィッシュレット。濾過性能はピカイチである。

濾過には2種類の装置を使用しました:

  • 外部式濾過装置(コトブキ製 ユーロ60)
    静音性が高く、水流を効率よく循環させてくれます。しかし、曝気が少ないため水中の酸素濃度が下がることがありました。
  • 投げ込み式濾過装置(フィッシュレット)
    酸欠対策のため追加した装置です。濾過性能が非常に高く、ゴミやフンを吸い取るスピードも早いです。ただし、掃除が少し手間で、頻繁なメンテナンスが必要でした。

照明環境

水草の生育も考え、コトブキ製LED照明を採用しました。
蛍光灯タイプよりも光量が強く、水草の成長を促進しつつ、魚たちも極端に驚く様子は見られませんでした。

LEDの利点として、蛍光灯交換の手間が省ける点も挙げられます。

ヒーター

150Wのヒーターを設置しました。
以前、パーカーホも混泳していたので、その名残でヒーターが付いていました。

冬場の水温を安定させるために使用しましたが、結果として餌をよく食べ、魚たちの健康を維持することができました。

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底砂

フナが砂を掘り起こすことが多いです。

底砂には田砂を使用しました。田砂は粒が小さく、魚がストレスを感じにくい素材です。
フナは砂を掘る習性があるため、大礒砂のような粒が大きい砂は避けました。

この選択により、体色は明るい黄褐色になりました。

水草

今回使用した水草はマツモアナカリスです。

自然環境を模したシンプルな水槽デザインを目指しましたが、背面がやや殺風景に感じる部分もありました。

飼育経過

多数飼育のため、割と慣れるのは早かった。

複数種のフナを同時に飼育する中で、興味深い点がいくつも見られました。

成長速度の差

半年ほど飼育を続けた結果、以下のような成長差が確認されました:

成長が速い種
  • オオキンブナ
  • ギンブナ
  • ナガブナ

これらの種は明らかに早いペースで成長しました。

成長が遅い種
  • ニゴロブナ
  • ゲンゴロウブナ

食性の違いが原因か、他種より成長が遅い傾向が見られました。

ニゴロブナ、ゲンゴロウブナは餌の食性が合わなかったのが原因だったのかもしれませんね。

キンブナは群れることをあまり好まず、餌を与えた際も他種と行動を共にせずマイペースで餌を探していました。
そのため成長速度も他種より遅かったようです。

水質管理の難しさ

餌の量が増えるにつれて、食べ残しや排泄物も増え、水質が悪化する問題が発生しました。
濾過装置だけでは追いつかず、一部の個体が体調を崩してしまいました。

このため飼育を一時中止し、個体を別の水槽に分けて飼育密度を下げる措置を取りました。

調子がすぐれなくなる個体が出てきた。

短期間の観察からの発見

5ヶ月ほどの短期間でしたが、同じ環境で複数種を飼育することで以下のような発見がありました

  • 各個体の体色や行動の違い
  • 種ごとの食性や成長速度の違い
  • フナ同士の判別(同定)の難しさ

これらの観察を通じて、個体ごとの生態に違いがあることを改めて実感しました。

今後の課題と展望

今回の実験を踏まえ、次回挑戦する際には以下の点を改善したいと考えています

  • より大容量の水槽(90cmレギュラー水槽など)の導入
  • 濾過装置を複数台設置して濾過能力を向上
  • 個体ごとのサイズを揃えて成長速度の差を最小限に

これらの工夫により、長期飼育を目指したいと考えています。
ただし、全ての個体を同じサイズで揃えるのは依然として課題が残るでしょう。

まとめ

全種類のフナを飼育するという挑戦は、とても貴重な経験でした。
同じ水槽で飼育することの難しさや、成長速度の差、水質管理の重要性など、多くの学びがありました。

今後より大きな水槽や強力な濾過設備を整え、長期的な飼育に挑戦したいと考えています。
この記事がフナの飼育に興味を持つ方や、多種飼育に挑戦したい方の参考になれば幸いです!

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