今回はフナを全種類飼育する上で私が使用していた餌について解説していきます。
6種類もフナを飼育していると食の好みも分かれますからね、
全てを網羅したというわけではないですが、飼育をする上で無難な餌であることは間違い無いでしょう。
前提
前提として、フナ6種類(キンブナ、ギンブナ、ナガブナ、ニゴロブナ、オオキンブナ、ゲンゴロウブナ)を全ての水槽で飼育した時の給餌に使用していた餌を紹介していきます。
体長は7〜10cm前後の未成魚になりますので、ペットショップで販売しているフナのサイズを想像してくれるといいでしょう。
野生で釣り上げたフナの場合はある程度食性が決まっている場合が多いので、慣れてくれるかは定かではありません。
飼育環境や水質も餌の食いに影響しますので、全てではないことだけご了承ください。
冷凍アカムシ
まずはアカムシです。メーカーはキョーリン産です。ユスリカの幼虫であるアカムシを冷凍しています。
ほとんど生き餌のため、食いが非常に良いのが特徴です。
私が飼育した環境では、全ての個体が冷凍アカムシに食いついていました。
難点としましては、常温保存が利かないという点でしょうか。
また、通常のエサと比較して価格が高いのが欠点ですね。
栄養も若干偏りがあるので小さいうちはいいですが、健康状態を考慮した給餌を行う場合は配合飼料と併せて使用するとよいでしょう。
キョーリン製 川魚のエサ
原料
フィッシュミール、小麦粉、ビール酵母、グルテンミール、大豆ミール、ガーリック、海藻粉末、粘結材(ボリアクリル酸Na)、ビタミン類(塩化コリン,E,C,イノシトール,B5,B2,A,B1,B6,B3,葉酸,D3,ビオチン)、ミネラル類(P,食塩,Fe,Mg,Zn,Mn,Cu,I)
保証成分
- タンパク質 48%以上
- 脂質 5%以上
- 粗繊維 2%以下
- 水分 10%以下
- 灰分 16%以下
- りん 1%以上
小型のフナには安定して食いの良い顆粒状のエサになります。
沈下性なので水槽に入れると水底まで沈んでいきます。
水槽の環境に慣れていない個体でも水面に行く必要がないので、水底で餌探しをしているキンブナなどが比較的餌を見つけやすく、食いが良いのが利点ですね。
日本淡水魚が必要とされている栄養を全て含んでいますので、フナが飼育環境に慣れた場合は赤虫ではなくこちらの餌を使用するおすすめです。
イトスイ製 川魚の主食
使用原料
フィッシュミール、小麦粉、小麦胚芽、酵母、緑藻、イカミール、フィッシュレバー、ミジンコ、糸ミミズ、赤虫
主成分
- 粗タンパク質 43%以上
- 粗脂質 4%以上
- 粗繊維 3%以下
- 粗灰分 12%以下
ミジンコ、糸ミミズ、赤虫の3種類のエサが配合された淡水魚用飼料。野菜メインのものもありますが、通常のものの方が食いがいいです。
複数の餌が混じっているので、種類によっての好みに応じて対応できます。
その反面、特定の餌に粒が残ってしまい、水が汚れる原因にもなるので好みが明らかに異なっている場合は与えすぎには注意が必要である。
エンゼルミックス 製造元 日本ペットフード株式会社
原材料名
穀類(小麦粉、脱脂米糠、小麦グルテン、コーングルテンミール)、魚介類(フィッシュミール、ホワイトフィッシュミール、オキアミミール)、豆類、脱脂大豆、きな粉)、ビール酵母、スピルリナ、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、クロライド、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(A,B1,B2,B6,B12,D,E,パントテン酸、コリン、L-アスコルピン酸-2-リン酸エステルナトリウムカルシウム(安定化ビタミンC)、食用青色1号、アミノ酸類(メチオニン)
成分
- タンパク質 34%以上
- 脂質 4%以上
- 粗繊維 3%以下
- 灰分 11%以下
- 水分 11%以下
浮上性と沈降性が混じった飼料になります。
いろいろな金魚を一緒に飼育していても餌の食いが偏らないように開発されたエサになるので、
これにより慣れていない個体には沈降性、慣れた個体には浮上性というように棲み分けをした状態での餌やりと行いやすいいのはいい点ですね。
欠点としては上記のエサと比べて粒は大きめであるということでしょうか。体長5cm未満の個体には少々厳しい印象を受けますので、小さい個体には上記の餌を与えた方が無難です。
私がこの餌を使用した場合は浮いている餌を食べるのと沈んでいる餌を食べる個体で見分けることができたので、良かったと思います。
まとめ
ということで、今回はフナ飼育におけるおすすめの餌を紹介してきました。
コスパで行ってしまえば錦鯉用の餌が一番いいのですが、簡単に食べてくれるわけもありません。
最初は上記の餌を与えてみて個体ごとの好みを知るのが飼育を行う上で大事なのではないかと思います。
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