【フナのいた水族館】水道記念館

水族館

今回はフナを展示していた水族館の中から、大阪府にある「水道記念館」について解説していきます。

現在は展示していないものの、当時の展示技術や展示個体数の多さには目を見張るものがありますので、私のサイトに記録として残していきましょう。

水道記念館とは

水道記念館は大阪市の水道局が作成した学習施設で、元々は配水ポンプ場としての建物を保存して、以前は水族館として淀川に生息している淡水魚の展示を行っていました。

ここの水族館は私が高校2年のときに行った水族館です。
残念ながら改装によって水族館としてのコーナーは撤収されてしまい、パネルなどしかありません。

フナの展示していた水槽

水中散歩

水中散歩という名前で作成されたこのコーナーはドーム状となっており、全ての方向が水塊に包まれているという淡水水族館ではなかなか見られない光景の水槽でした。

水槽内は流木と岩が少々と大型魚の水槽らしいあらあらしいレイアウトです。

この水槽にはギンブナ、ゲンゴロウブナ、オオキンブナの3種類のフナが飼育展示されています。一つの水槽に3種類のフナが飼育展示していた水槽はここくらいではないでしょうか。

また、ギンブナとオオキンブナをちゃんと分類していたのは個人的日は評価が高いです。

混泳魚としてはコイ、ニゴイ、ソウギョ、ワタカと淀川水系の大型魚であり、フナは脇役といったところでしょうか。
当然ながら一番存在感があるのはコイですが、体高の高いゲンゴロウブナもまぁまぁ目立っており、一概に脇役とは言えない立ち位置になります。

展示個体の健康状態についてですがギンブナとオオキンブナは体型には差があるものの体長15cm程度で良好。
ゲンゴロウブナは20〜30cmと他のフナよりも大きめになっています。やや痩せ気味だったので給餌が満足に行っていないのかなとは思います。

展示個体:ギンブナ、ゲンゴロウブナ、オオキンブナ

混泳個体:コイ、ニゴイ、ソウギョ、ワタカ

淀川ウォッチング

次に紹介するする水槽は「淀川ウォッチング」です。

ここは淀川水系の河川の個体を紹介している水槽になり、ニゴロブナが展示されています。

水槽内は先ほどの水槽と同様に岩と流木のみをセッティングされたシンプルなレイアウト。底面は川砂を敷いています。

水槽の真ん中にドーム状の物体がありますが、そこにはカメラが設置されていて、水槽の姿を映し出してくれます。
といっても真正面から見る姿とほとんど変わらないんですけどね。強いてあげるならホンモロコとビワヒガイをしたから見下ろせるようになります。

ここに展示しているニゴロブナは生息域が琵琶湖と淀川水系のみと非常に限られたフナなので、水族館で見られるのは非常に少ないんですよね。それだけでもかなり価値がありました。

混泳個体はハス、ビワヒガイ、ホンモロコでした。同じく淀川水系の個体になりますね。
その中でもニゴロブナは一番体の大きさも大きいので、この水槽の主役と言えるのではないでしょうか。

ニゴロブナはだいたいが体長15〜30cm程度であり、健康状態は良好ですね。

総評

ここの水族館はフナの展示数が4種類と全国の水族館の中でもトップクラスを誇っていましたね。

淡水メインの水族館なだけあり、メインタンクといえる水槽にフナがいるということは非常にうれしかったですね。
水道記念館の近くに流れる淀川のイメージとして世界観を再現したドーム型の水槽で構造上からしても、水槽の高さが高く取ってあり見ていてゆったりできる空間となっていました。

ニゴロブナがいる水槽では、琵琶湖固有種を多く集めていて、なおニゴロブナが最も存在感を与えており、フナ愛好家にはたまらな景色でした。
ここではフナだけでなく、他の展示も力を入れており、規模や知名度をはるかに上回る水族館であることは間違いなかったですね。

コメント