小さな水族館「マリンピア神戸 さかなの学校」について

小さな水族館

今回は兵庫県神戸市にある商業施設「マリンピア神戸」内の小さな水族館、「マリンピア神戸 さかなの学校」について詳しく解説します。

この水族館は規模こそ小さいものの、地元の魚たちを観察できる貴重な施設であり、特にフナの展示が目を引きます。

そんな「さかなの学校」の魅力を一緒に探っていきましょう。

マリンピア神戸とは

「マリンピア神戸」は、神戸市の西部に位置する大型アウトレットモール「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」にあります。
この施設は、明石海峡大橋を間近に望める絶好のロケーションにあり、ショッピングだけでなく、美しい景観を楽しむこともできます。

厳密に言えば「神戸市」ではありますが、その雰囲気は明石に近いと感じる人も多いでしょう。

施設自体は「西神戸エリア」に属し、多くの買い物客や観光客でにぎわっています。
モンベルショップをはじめとするアウトドア用品店や飲食店が充実しており、家族連れやカップルで訪れるのにもぴったりな場所です。

神戸市の水域について

神戸市を流れる主な河川には、兵庫区を流れる「神戸川」や「六甲川」、また「淡河川」などがあります。
これらの川は、六甲山から湧き出た水を集めて流れ、最終的には播磨灘や明石海峡に注ぎます。

神戸市の川は、流れが速く、水質も変化しやすい特徴があります。

神戸市周辺の川では、フナが生息しています。
特に代表的なのは「ギンブナ」と「オオキンブナ」です。また、外来種として「ゲンゴロウブナ」も存在します。
これらのフナは生態系に重要な役割を果たしています。

さかなの学校の魅力

「さかなの学校」は、施設内にある小規模な水族館です。
規模は決して大きくありませんが、展示内容は充実しており、特に淡水魚に焦点を当てています。

展示されている水槽は一般的なサイズがほとんどですが、小さな水族館にしては展示数が多く、見ごたえがあります。

さらに、子どもたちが楽しめる遊びのスペースや物販コーナーも併設されています。
定期的に魚に関する特別展示やイベントが開催される部屋もあり、規模以上の充実感を感じられる工夫がなされています。

観察だけでなく、地域の川や湖に生息する魚たちを学ぶ場としても役立っています。

フナのいる水槽

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館内に入るとすぐ、180cmサイズの大きな水槽が目に入ります。
この水槽には「ギンブナ」と表記されたフナが3匹展示されています。底砂は一般的な砂利が使用されており、河川から採取されたと思われる石や流木が配置されています。

シンプルな黒い背景が水槽を引き締め、展示魚の色合いを際立たせています。

同じ水槽にはタナゴ、ヒガイ、モツゴ、オイカワ、ムギツクといったコイ科の淡水魚も共生しています。
これらの魚たちはフナよりもやや小ぶりなサイズのものが多く、一緒に泳ぐ姿はとても賑やかです。

本当にギンブナ?

展示されているフナは「ギンブナ」と説明されていますが、観察してみるといくつか気になる点が浮かび上がります。

体色の違い

体色がやや黄色味を帯びており、底砂や背景の影響もあるとはいえ、通常のギンブナよりも黄色が強い印象を受けます。

体型の違い

体高が低めで、臀鰭付近の体長の窄まりもあまり見られません。このような特徴はオオキンブナに近いと考えられます。

地域性

オオキンブナは西日本に広く分布しており、この場所で展示されていても不自然ではありません。とはいえ、地域差による変異や成長段階の違いも影響している可能性があり、確定的な判断は難しいです。

オオキンブナは西日本に生息している点からして違和感はないんですよね。ただ、地域差によって体高や体色に変異もありますから一概には言えないでしょう。

明確な判断をするには本種を解剖して背鰭や鰓耙数を確認するくらいですからこれも一般人である私から依頼などもできないかと思います。

ギンブナと表記している理由。

まぁ、個体がギンブナと記載さてれている原因としてはそこまで同定作業を行なっていなかったのではないでしょうか。

大半の場合、日本に生息しているフナの表記としてオオキンブナが記載されていない図鑑も少なくはないでしょうし、体型や生息域としてもギンブナがマッチしてしまったのではないでしょうか。

だいたいこれがオオキンブナだったとしても子供達に説明しても分類点の説明などをしなければいけないですし、大人しく知名度の高いギンブナと記載した方が無難なのでしょう。だったら「フナ」という記載でもいい気もしますが。

さかなの学校と言っているように学術的なことを教える場ではないので、そこまで熱心にフナの分類を教えるのではなく、神戸の川にはフナをはじめとしたこんな生物がいるよと教える機会となっているのでしょう。

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訪問記

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私自身、仕事の都合で明石周辺に住んでいたことがあり、「マリンピア神戸」にはよく足を運びました。
特にこの小さな水族館は、何度訪れても心が躍る魅力的なスポットでした。

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水族館を訪れた後は、近くで明石海峡大橋の美しい景色を眺めるのも楽しみの一つでした。
夜になるとライトアップされた橋が幻想的な雰囲気を醸し出し、写真撮影が好きな私にとっては絶好のロケーションでした。

まとめ

「マリンピア神戸 さかなの学校」は規模は小さいながらも、地元の淡水魚たちを通じて地域の自然を学べる貴重な施設です。
残念ながら、2023年1月から一時休業しており、2024年には建て替え工事が予定されています。

再開後にまた訪れて、フナたちに会える日を楽しみにしています。

明石海峡大橋やショッピングも一緒に楽しめる「マリンピア神戸」。
ぜひ機会があれば訪れてみてください。

施設解説

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