
今回は飼育における水質について解説していきます。
魚を飼う上知っておく指標なので、しっかりノートをとってください。

はーい
飼育水について

魚を飼育を行う上で生命線となるのが「水」です。
これがなければ飼育は行えませんね。
そして、一口に水といっても様々な見るポイントが存在しています。
その状態が魚の健康状態に大きく関係していきます。
・溶存酸素量
・アンモニア、亜硝酸、硝酸塩
・pH
・塩分濃度
今回はこの指標について簡単に紹介していきますね。
溶存酸素量

まずはじめに知っておいて欲しい指標は「溶存酸素量」です。
これは水中にどれだけの酸素が入っているかの指標になります。
水の中には酸素が含まれています。
そして、鰓呼吸をする魚は水を鰓で取り込む事によってによって呼吸を行っています。
呼吸をすると次第に水中にあった酸素が減り、二酸化炭素が増えていきます。
この状態が続くと、酸素量が減ることで魚は酸欠状態になってしまうのです。
基本的には水中に酸素は自然に溶け込んでいくものにはなりますが、
飼育する個体が多かったりすると追いつかなくなりますので、酸欠になります。
フナの場合は水中の酸素量が減ると水面へ浮いて呼吸をすることがあります。(鼻上げ)
防止する方法としては、シンプルにエアレーションを入れましょう。
水換えを行えば改善される場合もありますが、長く続かない場合もあります。

フナは酸欠に強いですが、対策しといた方がいいですね。
アンモニア、亜硝酸、硝酸塩

次に紹介する指標としては「アンモニア、亜硝酸、硝酸塩」、化学式は「NH3、NO4、NO2」です。
これは魚の健康状態に直に影響を与えてきます。
魚が餌を食べたり、水を飲んだりした際に発生する糞尿に含まれているものがアンモニアになります。
アンモニアは魚には毒なので、溜まりすぎると魚に悪影響をもたらします。
しかし、水中に生息しているバクテリアがアンモニアを分解して亜硝酸へ、さらに分解して硝酸塩と変化していきます。
しかし、硝酸塩も蓄積しすぎると水中のph濃度が変化してしまい魚に影響が出てきますので、気をつけましょう。

対策としては、定期的な水換えです。
また、アンモニアを適正に分解するためにも水中にバクテリアを繁殖させる必要があります。
バクテリアは市販もされていますので、水槽を立ち上げた時、リセットした時には導入するのもいいでしょう。
pH(ペーハー)

次に解説するのはpHです。これは、水の水素濃度による指標になります。
数値が低いほど酸性、高いとアルカリ性。一般的な水は中性になります。
基本的には中性になりますが、飼育をしていくにつれて上記の硝酸塩が蓄積されていき酸性に近づいていきます。
pHに対してもフナはある程度耐性があり、酸性が高い火山の河川に生息していることもあります。
それでも水質が酸性に近づくにつれて魚の粘液が消耗していき、ヒレが溶けていきます。

対策としては定期的な水換えになります。

またですか
塩分濃度

次に紹介する指標は「塩分濃度」です。
これは水中にどれくらい塩分が含まれているかの数値になります。
淡水魚を飼育する上では基本的に水道水を使用すると思いますので、
フナを飼育する上ではそこまで気にする必要はありませんね。
使用する機会としては、塩浴をする時くらいでしょうか。
生理食塩水
生理食塩水は生物の体内の塩分濃度を言います。
生理食塩水の塩分濃度としては0.04%程度になります。
魚の体調が優れない時のトリートメントや魚病の治療等に使用しますね。
まとめ

ということで今回は水質の指標について解説してきました。
悪化してしまった場合は水換えが一番ですね、水質を管理してフナを楽しく飼育しましょう。

結局水換えなんですね。
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