
フナを飼育する際、水槽のレイアウトはとても大切です。適切なアクセサリーを配置し、遊泳スペースを確保することで、
フナが快適に過ごせる環境を作ることができますよ。

水槽のレイアウトって、
具体的にどんなことに気をつければいいんですか?

このページでは、石や流木、水草などのアイテムごとの選び方と、
フナが元気に育つための水槽レイアウトのコツを初心者向けに解説します。
石や岩


フナの水槽に自然の雰囲気を再現するために、フナが生息していたような川や池の岩を入れると、より本格的な環境を作れます。
ペットショップにはさまざまな形や大きさの石が販売されているので、水槽に合ったサイズを選ぶと良いでしょう。
選ぶ際には、表面が滑らかで角が尖っていないものを選ぶと、フナが体を傷つけずに安心して泳ぎ回ることができます。
また、岩は隠れ家としても役立つため、フナが落ち着きやすくなるメリットもあります。
流木


小さなフナにとって流木は、安全な隠れ家になります。
また、流木を水槽に入れると、自然に近い環境が再現され、フナが安心できる場が増えます。
ただし、一般的な市販の流木はそのままでは水に浮きやすく、またアクが水に溶け出すことがあるため、使う前にしっかりアク抜き処理をすることが大切です。
アク抜きをすることで水質が安定し、フナ飼育に合った飼育環境が作れますよ。
水草


水槽には人工水草と天然水草の2種類があり、どちらも異なるメリットがあります。
天然の水草は見た目が自然で、フナの隠れ家や休憩スペースとしても役立ちます。
しかし、フナは水草をついばんだり、砂を掘り起こしたりする習性があるため、成魚の飼育には耐久性のある水草が必要です。
その一方で人工水草はメンテナンスが少なく、水草を食べられてしまう心配がありません。
成長段階に合わせて適した水草を選ぶと、水槽内でのフナの活動がより豊かになります。
おすすめの水草
金魚藻


アナカリス、マツモ、アンブリアなどフサフサした水草で、いわゆる「金魚藻」と言われる種類です。実際に生息している環境に生えている水草の一つですので、フナとの相性が良いです。
成長速度が高く、栄養塩を吸収しやすいので、水質悪化へブレーキをかけることができる反面、
徒長しやすく定期的にメンテナンスをしないとボサボサかつヒョロヒョロな水草水槽になります。
可能ならば日光や温度管理をし、程よくトリミングをしていきましょう。
背の高く、細い水草


セキショウモ、バリスネリアなどの背が高く、草のような水草です。
水槽の背面に植えることで、雰囲気が良く隠れ家としても適しています。
その反面、底砂の粒がそれなりに細かくないとあまり成長できないので、可能ならば田砂や細かい溶岩砂、ソイルなどを使用しましょう。
また、ミクロソリウムの仲間でもナローリーフなどの品種は陰気性で育成しやすく、雰囲気も良いので、フナ水槽で使用する場合ならば検討の余地がありますね。
流木に活着できる水草


アヌビアス系統やミクロソリウムなど、水草の中でも陰気性の水草は地面に植えずに生育できる種類がいくつか存在します。
これらは光や二酸化炭素が少なくても生育できるので、フナの飼育する水槽に合わせや水です。
流木に活着することで、掘り起こされることもないので、大型の個体でも水草水槽を楽しむことができます。
個人的には「ボルビティス・ヒュロッディ」はシダ類のような見た目をしているので、それなりに繁殖させるとふさふさとした金魚藻に近い見た目になります。

成長速度が遅いので、苔が生えやすく、枯れやすいので注意が必要ですね。
和風グッズ

陶器製の橋や壺、土管などの和風グッズは角がなく安全ですし、
水質にも影響を与えにくいので安心です。
人工物が気になるかもしれませんが、見た目のアクセントにもなりますし、
特に金魚を一緒に飼っている水槽では人気です。
ヒブナやオナガブナ、透明鱗ブナなどの変異種の飼育に対して使用すると比較的親和性があっておすすめです。
人工物なので好みが分かれるかもしれませんが、和風の水槽レイアウトが好きな方にはおすすめですよ。
和風グッズを使用する場合は、バックスクリーンは「すだれ」、水底には「五色砂利」を敷き、
水草はカボンバやマツモなどを植えると雰囲気が出て良いですよ。

人工物ということで、違和感があるかもしれませんが、私は好きな部類です。
フナというよりはキンギョがメインの水槽ならアリかもしれませんね。
レイアウト術

遊泳スペースを確保する

1、エサを食べるのに集まるスペースをつくることで姿が見れるようになる。
2、手前にアクセサリーがあると水流の流れが悪くなり、ゴミが溜まりやすい。
遊泳スペースを確保することで、エサやりの際にフナの姿が見やすくなります。
また、水槽の前面にはアクセサリーを置かないことで水流が良くなり、ゴミが溜まりにくくなります。

フナは隠れる習性もあるため、後方にアクセサリーを配置し、
手前には広々とした空間を設けましょう。
大型個体の飼育はシンプルにする

1、濾過機能を最大限に生かす
2、突進により岩などに体をぶつけてしまいやすい
フナが大きく成長した場合は、シンプルなレイアウトにするのが基本です。
濾過機能が効率的に働くようにし、また突進によるケガを防ぐため、アクセサリーは最小限にします。

フナは活発で水を汚しやすいので、
水質を保つためにも広めの水槽でシンプルな配置を心がけましょう。
まとめ
ということで、フナ飼育におけるレイアウト術とアクセサリーについて解説しました。
フナ飼育における水槽レイアウトの基本と、各アクセサリーの選び方や配置方法についてご紹介しました。
小型の個体には好きなレイアウトで楽しむことができますが、
大きく成長したフナには、遊泳スペースを確保したシンプルなレイアウトが適しています。

フナが安心して過ごせる水槽環境を整え、日々の観察を楽しみましょう!
コメント