日淡水槽に最適な石とは?|入れてはいけない石とその影響

管理編

今回は魚を飼育する上での岩や石の扱い方について解説していきます。
水槽のレイアウトにおけるアクセサリーは流木や水草もありますが、ここでは岩についてしていきます。

正しく、安全にレイアウトを楽しみましょう。

岩を入れるメリット

アクアリウムで使用される岩は、水槽内の景観を美しくするだけでなく、水質管理や生体の隠れ家として機能することがあります。

まずは、淡水魚水槽における岩のメリットと種類をいくつか挙げてみましょう。

見た目が良くなる

まず最初のメリットは景観が良くなることでしょう。

岩は水槽内に自然物が入ることで自然な環境を再現するのに役立ちます。
また、一つの

岩だけでなく大小さまざまな形状や色彩の岩を配置することで、水槽内に奥行きや立体感を与えることができますね。

隠れ家としての役割

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岩は魚や他の水生生物にとっての隠れ家として機能します。

特に警戒心の強い魚や産卵場所を求める魚にとっては、岩の隙間や穴が安全な保護場所となりますね。

フナはそこまで大きな岩があると隠れてしまい姿がなくなってしまうので、ほどほどが大事ですね。

バイオフィルター

次に水質浄化機能があることですね。

特定の岩には、岩の表面に微生物が繁殖するため、水質管理に役立ちます。
これらの微生物はアンモニアや硝酸塩などの有害な物質を分解し、水槽内の生態系のバランスを維持します。

濾過装置には劣りますので、そういう効果がある程度に思っておいてください。

水草の支え

水槽内で水草を栽培する際に、岩は水草の根付きを支える役割を果たします。
水草が岩に根を張ることで、水槽内の景観がより安定し、水草の成長が促進されます。

また、アヌビアス系やミクロソリウムなどの陰気性の植物は岩に活着して固定することもできます。
活着すれば水草が掘り起こされづらくなり、おすすめです。

先生
先生

流木にも活着することができますが、フナの水槽の場合には角の少ない岩で活着させることが理想ですね。

活着方法についてはこちらで詳しく解説しています。

岩の種類

アクアリウムに使用される岩はさまざまな種類があり、それぞれ異なる特性や用途があります。以下に、一般的なアクアリウムで使用される岩の種類をいくつか挙げてみます。

  1. 風山石
  2. 溶岩石
  3. 龍王石
  4. 融白石
  5. 木化石
  6. 山水石
  7. 輝板石
  8. 気孔石
  9. 青華石
  10. 麦飯石

これらの岩は、ECサイトなどで入手することも可能ですが、可能ならば実際に石の質感を知った上で購入することがベストです。

フナに合う石はどれ

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女の子
女の子

結局、どんな岩を使うのがいいんですか?

市販されている岩は上記もののが多くありますが、結局どれがいいのかと言うと一概にはいうことはできません。
水槽のレイアウトにおけるバランスもありますから好みになります。

しかし、フナを飼育する上では忘れてはいけないことがあります。

先生
先生

「角が尖っていないもの」を選ぶと言うことでしょう。

尖っている岩はフナが突発的な突進をした時に体に傷がついてしまいますからね。

少なくともフナが生息している中下流域や湖沼にある岩はゴツゴツしている岩よりも角が取れて丸い岩が多い印象ですね。

可能ならば実際の水域で採集しよう

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可能ならば、実際に生息している水域の岩を一緒に持ち帰って設置してみましょう。
フナが生息していた環境ならば比較的相性は悪くないかもしれません。

ただ、フナが生息している場所は沼地が少なくないので、採集を行う際にはぬかるみにハマらないように気をつけましょうね。

実際に川で採集しても大丈夫なのか

結論から申し上げますと、採集してきた石や流木を水槽に入れても問題ないです。
しかし、いくつか条件がありまして

  • 私有地や国立公園から採集した物ではない
  • 前処理をきちんとしている
  • 自己責任を理解している

私有地や国立公園にある物は、勝手に持ち帰ることはできません。

また、採集した物には水槽内で発生すると厄介な有害生物が付着していることもあるので、それらを持ち込まないように前処理をしっかりとする必要があります。基本的には一度、熱湯に入れて煮沸消毒をしていくと安心して使用できます。

使用する注意点

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ここでは、石を水槽に入れる際の注意点を解説していきます。

水槽に石をアクセサリーで入れる際、いくつかの注意点があります。
水槽内の生態系を健康に保ち、魚や他の水生生物に害が出ないように抑えていきましょう。

岩の種類の選択

使用する岩は、アクアリウムで使用することが適切な種類でなことを確認しておいてください。

一部の岩は水質を変化させる可能性がありますので、水槽に適したものを選びましょう。

自然採集している人は少し注意が必要ですね。
逆に店舗で購入した石の場合はリスクがいくらか低いかと思います。

処理と洗浄

新しい岩には不純物や有害な物質、害虫の卵がついている場合がありますので、
水槽に入れる前に消毒をして取り除いておきましょう。

方法としては煮沸消毒です。
岩を沸騰させたお湯の中に入れて消毒させましょう。

これにより、岩に付着している微生物や有害な菌を除去し、水槽内の生態系に影響を与えるリスクを軽減します。

配置と安全性

岩を水槽内に配置する際には、その安定性を確保し、倒れるリスクを最小限に抑えてください。
特に石を組み合わせる際には、岩がずれて水槽の壁面に接触して水槽ガラスが割れる危険性もあります。

先生
先生

岩を組み合わせる際にはしっかり固定させるか
岩が壁面に接触しないように気をつけましょう。

水草との組み合わせ

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水草を水槽内で栽培する場合は、岩と水草の配置を考慮してください。
水草の根が岩にしっかりと絡むように配置することで、水草の成長を促進し、水槽内の景観を美しくします。

定期的なメンテナンス

水槽内の岩は、時間の経過とともに堆積物が付着する可能性があります。

定期的なメンテナンスを行い、岩の表面を清掃することで、水槽内の水質や景観を維持することが重要です。

逆に苔が生えたほうが雰囲気が出て良いとは思いますが、これはバランスをみて行いましょう。

水槽に入れてはいけない石:サンゴ石

1. サンゴ石とは?

サンゴ石は、サンゴが長い時間をかけて化石化したもので、見た目が美しく、装飾として使いたくなるかもしれません。しかし、水槽には向いていません。

2. どうして使ってはいけないの?

サンゴ石はカルシウムを多く含んでいます。このカルシウムが水に溶け出すと、水槽の水がアルカリ性に変わってしまいます。
水がアルカリ性になると、魚や水草が育ちにくくなり、健康に悪影響を及ぼすことがあります。

また、サンゴ石は水の硬度を上げるため、水槽の環境が急激に変わってしまいます。
水槽に入れることで、水質が不安定になり、魚たちがストレスを感じたり、病気になったりすることがあります。

3. 代わりに使うものは?

水槽には、水槽専用の石やアクセサリーを使うと、安全で安心です。これらのアイテムは水質に影響を与えず、魚たちにとっても快適な環境を作ることができます。

この内容で、中学生にも理解しやすいかと思います。

まとめ

ということで、今回はアクアリウムにおける石の使い方について解説してきました。
石は水草と比べるとメンテナンスの手前がかからないので非常にフナと相性はいいです。

しかし、極力尖っていない岩を使ってフナに怪我をしないように気をつけて選びましょうね。

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管理編飼育室

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