野生のフナは何を食べる?マブナの飼育方法|専門飼育編

飼育室
先生
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今回は野生のフナの飼育の仕方について解説して行きます。

日本に生息しているフナ類を飼育する際、野生個体と養殖個体が存在しています。

野生個体の場合は飼育を気をつける点がいくつかあります。

野生(ワイルド)個体について

これは河川や湖沼などの水域から採集してきた個体を指します。

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ペットショップで野生個体を販売している場合は
『wild(ワイルド)個体』等の表記された場合が多いですね。

採集個体の注意点

白点病にかかったフナ。どうしてこうなるまで放っておいたんだ!
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採取した魚の場合は注意しないといけない点があります。
それが「病気」や「寄生虫」です。

女の子
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魚の体に病原体や寄生虫を持っていることが多いです。

そのため、そのまま飼育水槽に導入してしまうとその病気や寄生虫が水槽全体に広がってしまう恐れがあります。

対策としては水槽に入れる前に一度トリートメントを行いましょう。

さまざまなやり方がありますが、シンプルに塩浴びさせるだけでも十分効果があります。

トリートメントについてはこちらで解説しています→輸送とトリートメント

ペットショップで入手した場合

一方、ペットショップで購入する場合ですが、
こちらでは基本的には初期の病気を心配する必要は少ないです。

ショップ側が販売を行う前にトリートメントを済ませている場合が多いですからですね。

かと言って、水槽内で病気が流行っていたり、明らかに見た目がよろしくない個体は選ばない方が無難です。

先生
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念のため、お店で新しく入荷されている個体の場合はすぐには購入するのは控えましょう。

「周りの個体が病気に掛かっていないか」、「死んでいないか」を確認してから購入ししましょう。

特に野生種のフナ類の場合は健康状態の見方の一つとして痩せていないかどうかを確認することも大事です。

ペットショップから購入する場合は購入前にどのエサを与えて管理しているのか確認しましょう
直接エサを食べることが確認できればかなり心強いです。

新しく入荷しても、1週間くらいは購入を見送り、状態を確認する。

飼育のコツ

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野生種を飼育する際にはいくつか気をつけたい点があります。

魚が元々いた環境と水槽環境の間に違いに差があるために飼育環境に馴致しないことがよくあります。

女の子
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人間でいうホームシックみたいなものですね。

その際には拒食症に陥りやすく、えさを食べずに痩せてしまうことが多いです。

対策としては落ち着いた環境作りをしてあげることが重要ですね。

エサを食べないと健康状態に対して露骨に響いてきますから
野生個体の飼育は養殖個体と比べると難易度が高く感じるかもしれません。

逆に餌を食べるようになったら、その水槽環境に適応してきた証拠です。

先生
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野生個体を1日でも早く環境に適応するコツとしてはこちらをご覧ください。

入手方法による飼育難易度

エサはどれを使用するのがいいのでしょうか、これは入手手段によって異なります。

当然、エサとしては保管管理がしやすい配合肥料のエサの方が飼育がしやすいですね。

ペットショップの場合

難易度:

店舗で飼育管理を行いながら販売をしているますで、そこまで難易度は高くありません。

ショップでなんのエサを与えているのかを店員に聞き、
そこでエサも一緒に購入しておけば飼育難易度は低いはずです。

釣りで入手した場合

難易度:

実際に野生環境でエサに釣れた場合は、餌に食いつく活性のある証拠です。

そのため、飼育環境に慣れればエサを食べてくれる場合も多く、難易度はそこまで高くありません。

練りエサを使用いていた場合は配合肥料にも慣れやすいです。

ガサで入手した場合

難易度:

網などで採集した個体の場合は飼育環境に慣れるのが難しい傾向にあります。

フナが生息していた水域で実際になにを食べていたのかどんなエサが好みかの判断が難しいからですね。

一般的な配合飼料に対しても見向きしない場合があります。

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と言う感じで
店舗購入<釣り<ガサ

という順で飼育難易度が変わってきます。

ガサで入手した場合のエサの選び方

緑色のフンをするフナ。藻を食べていたことが分かりますね。
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では、ここからは実際に野生の個体にエサを与え方について解説して行きます。

まずはどんなエサを食べてきたのかという方法の確認ですが、

魚を飼育してしばらく観察して糞を見ましょう。

男の子
男の子

うんこ〜!?

魚のフンはどんなものを食べてきたかどうかがわかる指標です。色で判断しましょう。

フンの色による判断

茶色の場合
 水生昆虫や微生物などの捕食が多いです。

緑色の場合
 植物性の餌を多く食べてきた傾向があります。

茶色の場合

動物食に近い傾向なのでアカムシなどをメインで与えて行きましょう。

少し大きめの個体の場合は小型のヌマエビやメダカを混泳しておくと気がつくと食べてくれることもあります。

緑色の場合

逆に緑色の場合は水草や藻などを食べてきた傾向があります。

生息環境に生えていた水草を投入してそれを食べるか観察しましょう。

あくまで傾向になりますので、決して水草しか食べないというわけではないです。
飼育環境になれれば通常通りの餌を食べてくれることも多いですので気長に観察しましょう。

まとめ

と言うことで、今回は野生個体の飼育方法について解説してきました。

繁殖個体と比べて難易度が高いですが、丁寧に飼育を行えばきっと魚も慣れてくれます。

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