今回はキンブナについて記載した記事をまとめました。
これを読めば、キンブナという魚についてなんなのか分かります。
特徴

背鰭11~13分岐軟条。鰓把数26~40程度。全長10~15cm
日本産フナ類の中ではもっとも小型なフナです。
生息地としては関東地方・東北地方の太平洋側に広く分布しています。
名の通り体が黄色っぽく、ギンブナに比べ、体高が低く、体の幅が広い、円筒型に近い体型をしています。
尾柄部の暗色稚魚斑は、体長3cm未満でうっすらと現れる程度で、不明瞭で現れないことが多いです。
準絶滅危惧 (NT) (環境省レッドリスト)
種小名と学名

体色が黄褐色になっていることが多い「金鮒」ですが、
キンブナの種小名は「carassius subsp2」とされています。
”subsp”とは「Subspecies」の略称で「亜種の集団のひとつ」であることを表しています。
つまり、「フナ属魚類の1種」であり、亜種として確立していないことを示しています。
飼育

キンブナは小型かつ成長速度が遅いので、なかなか大きくならない為
長い間小さな水槽での飼育を行うことに向いています。
キンブナの生態上、群れも作らずにも環境慣れをしますし、
単独で飼育しても餌食いの影響が少ないので、飼育難易度は非常に容易です。
一緒に他のフナを飼育していると体格差が出てくるので、注意が必要ですね。
水族館

フナの中では小型の個体であり、展示水槽も小型水槽であることが多いです。
一方で、同じフナの仲間と大きな水槽で混泳させる場所も存在しています。
その場合はキンブナの中では珍しく、体長20cmに近い老成個体を見ることができます。
展示している水族館はフナの生息地と同じく、主に東日本に集中しています。
コラム〜マブナという名前〜

というのも、関東地方では「マブナ」と呼ばれており、江戸時代から親しみのある「マブナ釣り」の対象魚としても有名ですね。
マブナ釣りをする人のことを「マブ師」と言われています。
1年を通して釣りを楽しめる為、川の本流や細い用水路(ホソ)で釣りを楽しむ人も見かけることが多いです。
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