ナガブナの全てを語り尽くそう!!|まとめ記事

生物学

今回はナガブナの全てを語り尽くそう、・・・ということで、
今まで作成してきたナガブナについての記事をまとめてみました。

ナガブナは日本にいるフナ属魚類の一つですが、実は知られていない特徴がたくさんあります。

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この記事を読めば、

ナガブナのことがもっと好きになるかもしれませんね!

詳しい内容はぜひとも専門の記事を見てみましょう。

特徴

フナの情報

背鰭14~18分岐軟条。鰓把数45~55程度。

三陸地方、山陰地方、福井県三方湖、長野県諏訪湖に分布。全長25cmほど。
名の通り体高が低くて幅が厚く、円筒型に近い体型をしている。

また、体に対して頭と眼が大きいのも特徴である。

学名と種小名

体色が黄褐色になっていることが多い「金鮒」、尾の付け根辺りが長い「長鮒」。
キンブナの種小名は「carassius subsp2」でナガブナは「carassius subsp1」とされています。

”subsp”とは「Subspecies」の略称で「亜種の集団のひとつ」であることを表しています。
この2匹は「フナ属魚類の1種」であり、亜種として確立していないことを示しています。

コラム〜地方名のアカブナ

ナガブナは諏訪湖では呼び方として「アカブナ」と呼ばれています。
理由としては体が赤みがかっているからでしょうか。同じ水域に生息するギンブナと比べて明らかに体色が異なるため区別するために使用されているのだとか。

ちなみに、諏訪湖ではギンブナのことは「クロブナ」と言われています。

コラム〜ナガブナの生息域

ナガブナの主な生息地としては諏訪湖と三方五湖が挙げられますが、
それ以外にもナガブナが確認している水域がいくつか確認されています。

基本的には日本海側が多い印象ですね。
また、魚取沼や奥羽山脈水系のように鉄魚が出没する水域などでも見られるようです。

飼育

飼育におけるナガブナですが、
キンブナに近い生態であり、群れを作らずとも餌の食いが良いのが特徴。
流通があまり多くなく入手難易度こそ高いものの、

他のフナと比べるとかなり飼育難易度が低めですね。
ほかのフナ類と比べると体型が流線型であり、単独で飼育しても見た目が映える個体ですね。

水族館

残念ながら、ナガブナを飼育展示行っている水族館が非常に少ないです。
理由は「生息地が限られていること」と「そもそもの知名度が低いから」という2点が挙げられていきます。

主な生息地としては三方湖や諏訪湖があります。
ナガブナの生息地の付近にも水族館は存在していますので、今後も機会によっては展示を行う可能性もあるのではないでしょうか。

追記 2024年2月

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福井県海浜自然センターにてナガブナの展示が確認されました。
三方湖で稀に見かけるそうで、展示されているフナは漁でかかった個体だそうです。

環境学

絶滅危惧:情報不足

情報不足 (DD) (環境省レッドリスト) (2007年)

諏訪湖では個体数が激減し、また、本亜種の生息域には北米産外来魚が侵入していることや、河川のコンクリート護岸化によって各地で減少が危惧されるため、今回、新たにレッドリストに掲載された。

北陸地方、三陰地方、長野県諏訪湖などに生息するが、その詳細は不明ですね。

まとめ

ナガブナについて、たくさんのことを紹介してきましたが、どうでしたか?

ナガブナがどんな魚なのか、少しでも理解が深まったらうれしいです。
これからも、ナガブナや他の魚たちに興味を持って、もっと知識を広げていってくださいね!

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