【専門編】フナのエサを配合してみよう

飼育室

今回はエサの自家配合について解説して行きます。

愛好者の中にはエサを自家配合する人もいます。
魚の食性を理解した上で初めてできることですが、川魚の飼育に慣れてきた方は挑戦してもいいですね。

先生
先生

ここでは配合飼料の作り方や注意点を解説しています。
また、フナの種類に食性に合わせたエサの配合比がわかるかと思います。

女の子
女の子

はーい

配合飼料の作り方

先生
先生

まずは作り方を教えていきますね

1、植物性の原料と動物性の原料をつぶしてよく混ぜる

2、小麦粉などのでんぷん質を加えて練り合わせます。

3、魚の口に収まるサイズにちぎって完成。

小麦粉の代わりとして配合飼料のマッシュを利用してみるのもいいでしょう。

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配合飼料の比率

次は配合飼料に対する比率について解説していきます。
基本的には動物性と植物性を同じ量で混ぜるのが一般的です。

フナの食性に合わせて植物性の餌と動物性のエサのバランスを変えていきましょう。

男の子
男の子

フナによって食の好みが変わっているんですね。

先生
先生

それではフナごとの好みと分量を確認していきましょう。

フナによるバランス(植物性:動物性)

キンブナ型
 3:7〜4:6

ギンブナ型
 5:5

ゲンゴロウブナ型
 7:3〜8:2

今回は3種類の方によって分けてみました。
ポイントとしては腸の長さですね。

腸の長さが短いキンブナ型は動物性のエサを多めにすること、
逆に腸の長さが長いゲンゴロウブナは植物性のエサを多くするといいでしょう。

なお、キンブナ型にはオオキンブナが、ギンブナ型はナガブナ、ニゴロブナが含まれます。

餌料原料まとめ

では、原料について解説して行きましょう。
原料の選び方ですが、非常にシンプルに説明するとこの4つです。

原料として選ぶポイント

魚の成長によいもの

長期にわたり一定の品質もの

供給が安定して入手しやすいもの

保存性がよく価格も安定しているもの

と言うことで、それらの特徴を踏まえまして動物性のもの、植物性のものを実際に見て行きましょう。

動物性原料

まずは動物性の原料です。
これは植物性に比べて、タンパク質の量が多く、生物物価も高いのが特徴です。

ただ、フィッシュミール以外のものは保存性あまり良くなく、供給も不安定なのが気になりますね。

また、サナギ粉のように脂肪を多量に含むものは、脂肪が酸化して魚に影響を及ぼすので注意しましょう。

よく使われる原料

・フィッシュミール
・サナギ
・イサザアミ
・脱脂粉乳

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植物性原料

次に植物性です。これは動物性と比べてタンパク質が少なめであり、主に炭水化物源やつなぎとして使用されることが多い。

餌それぞれに特徴がありますが、全体的に供給量が安定していること、保存性が良い点はメリットですね。

よく使われる原料

・小麦粉
・米ヌカ
・大豆粕
・クロレラ

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おまけ

詳しい内容は水産学で解説しています、こちらをご覧ください→【養殖学】人工飼料まとめ

配合時の注意点

自家配合の注意点としては、生のデンプン質は消化不良の原因になりますので。
エサを加える前には必ず熱処理をしておきましょう。

また、でんぷん質の割合が多い場合は水が汚れてしまう原因となってしまいますので、配合する場合は量は控えめにしましょう。

まとめ

先生
先生

と言うことで、今回は配合飼料の作り方を解説して行きました。

初心者の方は市販のものでも問題ないとは思いますが、
魚の食性を生かして作ってみるのも飼育の醍醐味だと思います。

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