【混泳編】日本淡水魚の混泳水槽のメリットと注意点

飼育室

今回はフナをはじめとした日本淡水魚の混泳を行った水槽作りについて解説していきます。

これを読めばトラブルの少なく、映える水槽を作ることができます。

一種類だけの魚を飼育を行う単独飼育も楽しいですが、さまざまな種類の魚との飼育を行うのも賑やかで楽しいものです。ぜひコツを押さえて混泳水槽を作っていきましょう。

混泳水槽のメリット

混泳とは種類のことなる魚を同じ水槽で飼うことをいいます。

魚のよって独自の習性をもっており、遊泳層も異なります。大きく分けると

遊泳層の違い

水槽の底を泳ぐ魚(ドジョウ、ハゼ)

中層を泳ぐ魚(フナ、オイカワ)

表層を泳ぐものがおり(メダカ、ワカサギ)

泳層の違う魚を上手に合わせることで水槽の広い範囲で魚が泳ぎますので、見た目が賑やかになります。

また、泳ぐだけでなく、泳ぎ方の異なる魚を入れることで、水槽内の魚たちの特徴にも変化が出てきます。
ヒレをひろげて小競り合いをする魚、水底でじっと過ごす魚など、種類が豊富ですから、素敵な組み合わせを見つけてみましょう。

混泳を楽しむことができる魚の組み合わせ

混泳を楽しむ際に正しい魚の選び方の一つとして 「飼育する魚の大きさを揃えてあげること」がポイントになります。

メダカを主役とした混泳水槽を作りたいのにメダカよりも遥かに大きなコイと混泳させてしまったら、メダカを捕食してしまう可能性もあります。そうでなくても影が薄くなってしまいますよね。

飼育する魚にに沿った大きさの魚を選んであげないと長期間の飼育を行うことは難しくなってしまいます。

また、生息環境における共存している種類を選んであげることも大事ですね。
メインで飼いたい魚を決めた上でその魚と混泳できる魚を選んであげるやり方が合理的で、注意する点もわかりやすくなりますね。

このように混泳水槽とはある程度計画を立ててから魚の選択をしなければいけませんね。

それぞれの層の代表的な淡水魚

それでは、実際に泳ぐエリアの異なる魚を入れるにはどうしたらいいのか、
大きさと泳ぐ層の目安表を作ってみました。参考にしてみてください。

泳ぐ層の目安小型魚(体長10cm未満)中型魚(体長10〜30cm)大型魚(体長30cm〜)
表層メダカワカサギゲンゴロウブナ
中層タナゴ、タモロコ、ハヤ、モツゴフナ、ウグイ、ニゴイ、オイカワ、カワムツコイ、ハス、ワタカ
底層シマドジョウ、ハゼ、ヨシノボリ、ボウズハゼカマツカ、ドジョウナマズ、ウナギ
泳ぐ層の違い

通常の水槽ではあまり意識しなくてもいいと思っています。
と言うのも一般的な水槽はそこまで水深がなく、棲み分けを行う意味合いが少ないからですね。

60cmレギュラー水槽くらいだと中層部分を泳ぐ魚は水底も水面側も泳ぐことがありますので、バランスがいいと思います。

それでも、水底で泳ぐ魚は基本的には泳ぐ層が変わりませんから、そこは意識してもいいですね。

気をつける点

喧嘩しないか確認する

様々な魚が泳ぐとなると当然魚同士のトラブルが発生します。

種類によっては捕食の関係になったり、縄張り争いしてしまったりとトラブルの種類は様々です。

縄張りをもつ特定の魚が他の魚について必要に追いかけ回すことでストレスを与えたり、疲弊させてしまったり、特定の魚を皆がつっついて怪我させてしまうこともあります。

こんな状態を放置してしまうと被害に遭った魚はどんどん体力が消耗していき最悪の場合なくなってしまうことも少なくありません。

魚を複数飼育する時には魚1匹1匹の健康状態のかんりはもちろんのこと、混泳魚同士の関係性もよく観察していきましょう。

全ての魚に餌が行き渡っているか確認する。

次に考えられるトラブルは全ての魚に餌が行き渡らないことです。
魚の中には泳ぐのが早いオイカワの仲間から水底でじっとしているハゼの仲間などさまざまです。
そんな魚たちが全て同じ水槽にいるとエサを与えたタイミングや量によってはエサを満足に取れない魚も出てきます。

特に気をつけてほしいのが水底にいる魚がいる場合に浮上性のエサのみを与えてしまうと表層や中層にいる魚だけがエサを食べてしまい底層にいる魚には餌が行き渡らないということも少なくありません。

複数匹の底生魚を飼育している場合はは沈下性の顆粒タイプを与えたり、大きな粒でゆっくりと溶けるタブレット状などでみんなに行き渡らせるようなエサやりの工夫をしましょう。

複数匹の底生魚を飼育している場合は市販の餌だと「コリドラスの餌」や「プレコの餌」を与えるのがおすすめです。

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水質管理に気をつける

最後に水質管理です。単独飼育よりも水が汚れやすくなります。

飼育している魚の数が多くなるとエサの量が増え、それによりフンが増えることで水質悪化に繋がります。

水質変化に強い魚だけで飼育している場合は別ですが、それでも飼育数が多いとみんなの健康状態を管理するのは難しいはずです。

複数匹の魚を飼育している場合はなるべくは濾過性能の高いフィルターを使用して水質管理を心がけましょう。

まとめ

ということで、今回は日本淡水魚水槽の混泳のメリットと注意点について解説していきました。

トラブルを減らしつつ楽しく飼育していきましょう。

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