今回は「東京タワー水族館」で展示していたパーカーホの飼育展示について解説していきます。
ここの水族館の展示は極端に大きな展示ではないこともあり、少し頑張れば個人規模でも再現性のある水槽で飼育しています、
実際にパーカーホの成魚を飼育する場合、ここの飼育環境が一番参考になるんじゃないでしょうかね?
一緒に見ていきましょう。
飼育環境
水槽の形は直方体ではなく、半径1mくらいの半円な水槽。
比較的珍しい形状の水槽ですね。角がないので広々とした感覚がします。
パーカーホは体長40cm。頭の大きさに対して体のサイズの比率が1:3くらいでしょうか。
成魚らしい見た目をしています。エサのやり方にもよりますが成長はある程度おちついているんではないでしょうかね。
ここの水槽のパーカーホ、可愛らしいですね。
このサイズのパーカーホがのびのびと泳いでいけるくらいの水槽が用意できるといいですね。
市販ではほとんど無理ですが、特注すればぎりぎりいけるサイズですね。
底砂
底は砂でしたね。粒の大きさからして中粒でしょうか。
底砂を漁っている姿も見ることができました。
こうしてみると顔つきと生態はフナさながらですね。めっちゃ好きな仕草です。
管理面では砂はない方が一番でしょうが、それでも生態や水槽の見た目としてもあった方がいいですね。
また、底砂を敷くことで魚の体色に保護色をつけることができます。
深い藍色のようなグレーがかった体色を再現する際には大磯砂がおすすめですね。
飼育する際には底砂を敷くことは忘れないでおきたいですね。
混泳魚
混泳魚はフラワートーマン、レッドフィンジャイアントバルブ、エンツュイです。
フラワートーマン(オセレイト・スネークヘッド) インドネシア、スマトラ島、ボルネオ島に生息しているスネークヘッドです。ターコイズブルーに発色する種類もいれば、エメラルドグリーンに発色する種類もおり、大変美しく成長するので中型スネークヘッドの中でも特に人気の種類です。
レッドフィンジャイアントバルブ ボルネオ島やインドネシアのスマトラ島、ジャワ島などの大スンダ諸島に分布しているコイ科の淡水魚です。体は背びれの起部でもっとも体高が高く、尾柄は太いです。尾びれの後縁は二叉していて、体の鱗は大きい。各鰭は赤っぽく、腹びれやしりびれ、尾びれが発色している。 河川やその支流などに生息している。群れで生活していて、ワーム類や昆虫類、動物プランクトン甲殻類などを食べる。大きいものでは全長80~100cm程に成長する。
生息地が近めで比較的温厚な魚を入れているみたいですね。
相性を考えると絶対は言えませんが大きな怪我やストレスを感じていなかったので、こうしてみると平和な水槽だったんだろうなと感じます。
以前はヘテロティスやネオケラ、ハクレンなどと混泳していました。
コイ科魚類との混泳が相性いいんですかね。
以前の飼育水槽
これは、私が2008年に訪れた際の水槽の解説を行います。
もう15年前になりますので、あまり参考にはなりませんが、当時はこの水槽に衝撃を受けました。
ぜひみていってください。
この水槽は私の大好きな魚が凝縮された魚ばかりが泳ぐ水槽でした。
そして、この魚達は非常に飼育が困難なのです。
お気づきですか、この魚たちの最大体長。
どれも体長1mを軽く超える魚ばかりなんです。
「え、そんなに大きくなるの。」
「そんな大きい魚を狭い水槽で飼ってかわいそうだよ」
と思う人が多いと思いますが、
この魚たちは実はネオケラトドゥス以外はプランクトン食なので、予想以上に大きくなってくれません。
この魚たちは1日に何度も給餌が必要になります。逆に1日2回程度で現状維持。それ以下だとどんどん痩せていきます。
そして、回数多く与えても成長量がフナ以下であり、非常に少ないんですね。
そのため、自然界の大きな環境で栄養豊富な水域で長年育つとメーターオーバーで非常に大きくなりますね。
しかし、人間の餌やりでは限界があるのです。
例えば体長50cmのパーカーホですが、意外とここまで育つのは並大抵のことではありません。
あれほどのおおきさになれば、非常に重量ができます。迫力のある魚に仕上がります。
この魚達の共通点は「長期間の成長とふれあい」です。
プランクトン食性で成長が非常にゆっくりですが、寿命も長く、長い時間すごすことができるのです。
どんな魚にも言えることですが。自分の好みの大きさ、迫力、姿に辿り着けたとき、
どこのペットショップにも水族館にもいない最高のペットとの日々を過ごすことができますね。
私もいつかはビックタンクを導入してこの魚たちを飼育させてみたいですね。
まとめ
と言うことで、今回はパーカーホ飼育水槽について解説していきました。
これくらいの飼育環境は一般的に考えて一番現実的でいいんですかね?
多分、このサイズで成長が止まり、盆栽飼育が可能になりますね。
成魚の飼育環境を参考にするならここの水族館がの水槽の規模が最低ラインになりそうですね。
では。
以前、書いてきた記事も載せていきます。【フナがいた水族館】東京タワー水族館
コメント